第7回 オレンジクラブいわてバージョン
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遠方からいらして下さった見学の方や支援者研修の方も加わり、今日もWIN WIN時間の始まりです!
《オリエンテーション》
まずは、ブレインジムで体を整え、気持ちを集中させていきます。
そして、今日のプチレクのテーマは「気づき!」
轟木さんのレクチャー アハ体験に皆の視線も釘付け!!
なかなか難しいですねー。
また、いつものようにMサイズの服を買ったのに…入らなかった…という身近な方の体験談から、頭で考えたり、思っているだけではなく、実際やってみないと気づかないことがたくさんある事を学びました。
だからこそ、ポジティブフィードバックも実践あるのみ!
さあ、今回は究極のポジティブ探し。皆の知らないポジティブな面を家族同士で見つけあいました。
「料理が上手。どの料理もおいしい!」という言葉に、思わず嬉しい驚き!
なんと自分では苦手だと思っていたそうです。
言葉で伝えることでわかることを体感した素敵な時間となりました。
《当事者セッション》
本日の当事者セッションは、まずは恒例!自分の目標にむけたこの2週間の取り組みについて、各自から発表してもらいました。発表には、他の参加者の皆さんから熱い?コメントが返されます。
次回最終回のオレンジクラブでは、これまでの目標への取り組みを振り返った感想を、ご家族も含めた全員に前で発表するので、そのための準備をします。
これまでの当事者セッションの資料をみながら原稿を書いていきます。検査をして自分の苦手なところを発見し、苦手を克服するための具体的な取り組みを決め、みんなからアドバイスと励ましをもらいながら実行してきました。
原稿が出来たら発表の予行練習です。取り組みとして音読練習をしてきたTさんは、皆さんの前で音読の成果を披露です。難しい内容をよどみなく読み上げ、思わず皆さんから拍手が起こりました。毎日の練習の成果ですね!次回の本番の発表がたのしみです!
<オマケ>
今回、発表準備の参考にしてもらおうと、スタッフ全員から当事者の皆さんに「オレンジクラブでここが変わった!」というお便りが配られました。オレンジクラブに参加してきた中で見られた、良くなった点、変化した点が書かれているのですが…皆さん、うれしそうに読まれていますね!夢中になってなかなか作業が進まなかった方も…?!
《家族セッション》
今回は、家族にとって困ったことへの対処がテーマでした。
山舘先生からは、認知機能は身体の調子の良さを基盤に、意欲、集中力、情報処理など高次遂行機能が機能していくという基礎的なことから、家族が困ったと思うことには、本人のニーズと家族からのこうなって欲しいというニーズが一致しないことが良くある、困った行動にも理由があると思うと対処の仕方も変わってくるのではないでしょうか。という基調レクチャーがありました。
話合いに入ります。
みんなそれぞれに困ったことを抱えています。話し合われたことは困ったことに直接対応しようとするといつもの繰り返しになってしまうということでした。
でも、一呼吸おいて、「困ったことにも本人にとっては理由があるはずだ」と見ると、問題の別の側面がみてきます。
例えば、繰り返される問題行動でも、繰り返しにはそこに本人の関心事が明確に見えます。その関心事を自分一人で達成できるよう、家族が肩代わりしているなかで、本人にもできそうなことから、本人にやってみて貰うような働きかけが、社会技能が高まるきっかけにつながるのではないでしょうか。
でも、つい手をかけて手伝って上げたくなるのも、自信が持てないのも、そこだけ見ると困ったことかもしれないけれど、お互いの関係性が良く、お互いに助け合っていることの表れだったりもします。
なんだか和やかに、このままでも大丈夫!という雰囲気で時間は流れました。
《合同セッション》
今日のヒロインは優しいお母さんのKさん。「出来る事でもついつい手伝ってしまう。どうしたら手を出さずにいられるか?」がテーマです。一人でできるトイレは自分でやってもらうことと、二人で共通の楽しみをもって活動することにしました。
これで、ちょっと気になっていた体重を減らすことにもなるかな?
正に一石二鳥の名案です!
最後は、定番となったピアサポーターのHさんの名司会で今日も終了!
皆さんと有意義な時間を共に過ごせたことに感謝です。
(スタッフ 北畠 玉田 山舘)
============================ 第7回オレンジクラブの全体様子
こちらのPDF版でご覧くださいませ!!
org-07.pdf============================寄稿レンジクラブを見学して 今回、オレンジクラブに見学参加をさせて頂きました。
当初はどういうことを行っているのかということと私自身が今年からリハビリに関わる心理士の一人として何か自分の成長の為になればと思い、是非体験してみたいというのが始まりでした。
最初は雰囲気を知るということから始まり(私が初めて参加した回は東京から橋本先生をはじめ各先生方がいらしていた回だったのですが)皆さんの快活さがとても印象的だったのを覚えています。活動プログラムではブレインジムやプチレクチャーなどの様子を見て、どうしても一方向になってしまいがちですが参加をして頂ける様な工夫が凝らしていることを感じさせて貰いました。家族セッション、当事者セッションで皆様と関わり視点の捉え方に幅を持つことが出来たように感じます。
自分で感じていたことや大切にしていくことなど目から鱗のようなことがたくさんでした。そしてなにより合同プログラムでは色々な立場の方々からのアドバイスがポジティブなフィードバックとして語られていくことを体感しまいた。
オレンジクラブという場が何より笑顔が絶えない場であると思い、またそれが心地よいことを身を持って実感させて頂きました。
私自身、以前より口角が緩んだ気がしています。4回ほどの参加でありましたが、皆様の快活な状況を拝見して初心に返れた思いもしています。本当にありがとうございました。
南昌病院 臨床心理士 長谷川 警二