蔵王すずしろ豆腐 [2006年06月09日(Fri)]
昨日、FVP主催の「蔵王すずしろ豆腐体験セミナー」に出席するため、東京に行きました。宮城のはらから福祉会さんが障害者の働く場づくりとして全国に展開している豆腐工房事業についてもお話を聞いてきました。
午前中には板橋区の「東京はらから会・豆腐工房大谷口の家」を訪問。普通の民家を改装した台所でほんとに豆腐作りができるのか?疑問だったのですが、すべての商品を工房で作るのではなく、はらから福祉会の授産施設で製造したものを仕入れて販売もしているとのこと。また工房で作っている豆腐の材料の豆乳も蔵王でつくられたものと聞いて納得しました。 障害者の働く場づくりを考えるとき、適材適所という考え方はとても大事です。どんな方でもその人の特性や得意分野をいかして社会参加し、働く道筋があるはず・・その得意分野をうまく引き出し、価値あるものとして昇華させられるかどうかは、私たち支援者の力量にかかっています。知的障害のある方の場合、緻密な作業は苦手でも、「いらっしゃいませ〜」と何のてらいなく人に声をかけることが得意だったりする方もいます。 商品のすべてを自前で作ろうと力まなくても、よい物を仕入れてせっせと売る。そして徐々に力量をつけて自分達でも製造できるようにする・・というのはとても自然で無理のない方法だと思いました。 共同体として同じ理念のもと進んでいく考え方は、障害者福祉の世界では以前からあったもの。しかし、今回のはらから福祉会の事業が魅力的なのは、「豆腐を作って売る」というシンプルな事業としての側面が前面に出ている点。豆腐作りという極めて具体的でわかりやすい商売でそれぞれが事業としての成功を目指す。その自立性の高さがあってこそ初めて真の理念の共有が生まれる。そんな風に感じます。 長い文章になってしまいました。とにかく豆腐はおいしかった!今日のお昼にもひょうたんで皆で食べました。ゆくゆくは豆腐メニューが売り物の「豆腐カフェ」なんかできたらうれしいな〜 なんて、夢は果てしなく拡がる・・・・ 来週の運営委員会で話を詰めたいと思ってます。 大谷口の武田さん、お忙しいなかありがとうございました! ![]() ![]() 追加:本日、副代表井上の誕生日。歳はばらせませんが(^_^;)おめでと〜(^。^)写真は体験セミナーで作った豆腐と、今日みなで作ったケーキの残骸・・。 |