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2007年10月16日

地方の検査体制

HIV検査時の発症率、周辺部が都市部より高く・厚労省調査
日本経済新聞 2007年10月13日
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071014STXKG022713102007.html

エイズウイルス(HIV)検査で感染が判明した時に
既にエイズを発症している新規患者の率は、
同じ自治体の中でも中心部より周辺に多い傾向が強いことが、
厚生労働省の調査で13日までに分かった。
結果について同省は「都市部のHIV検査体制も十分ではないが、
それ以上に周辺の自治体では整っていない現状の表れではないか」としており、
自治体に対しプライバシーに配慮した検査体制の充実を求めている。

こうしたケースは、厚労省に同年新たに報告された1358人中、406人で29・9%。
厚労省は今回、北海道、千葉、埼玉、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の
9道府県について、道府県庁所在地とそれ以外の周辺自治体の
こうしたケースの比率を比較した。
その結果、
愛知県では名古屋市の22・6%に対し同市以外が42・3%、
大阪府は大阪市8・6%に対し同市以外54・2%、
北海道は札幌市27・3%に対し同市以外83・3%など、
6道府県で中心部より周辺が高かった。

以上、記事より。


地方では
エイズを発症してからHIVに感染していることがわかる、
つまり、自主検査で見つかるよりも、
体調不良になってから検査をして
HIVに感染していることがわかるケースが多い
ということを裏付けるデータです。

以前から都道府県別の発生動向を見る限り、
東京や大阪に比べて、東北など地方部では
エイズを発症してから感染がわかるケースが多かったわけですが
同じ都道府県内でも、その傾向があるということがあきらかになりました。

記事にもあるように、
地方に行けばいくほど
検査体制が整っていないことに加え、
地方にいくほどプライバシーの確保が難しくなります。
役所が知り合いだらけだったり、
検査に行く道すがら誰かに会ったりしようものなら
「何しに行くの?」としつこくきかれたり。
だから、検査に行く人が少ない。
おかげで、検査の担当者も経験が少ないから
良い検査体制を築くのが難しい。
地方に行けばいくほど、余計なお世話的な『指導』が入ったりしてしまうわけです。
(もちろん、地方でもちゃんとしているところはあるんでしょうが)

地方でも安心して検査が受けられる日がくるのが一番なんですが、
地元では受けづらいっていう環境が変わるのは難しいと思うので、
せめて、地方の人が都市部に出向いて受けることを前提に、
受検しやすい環境作りを整えて欲しいものです。


posted by ふとし at 19:19| Comment(0) | 行政

2007年07月11日

仙台市のHIV即日検査体制

仙台市のHIV即日検査体制(夜間/国分町)について
大幅に改善したという説明を
仙台市の担当者から受けました。
改善前の惨状はこちら↓
https://blog.canpan.info/hutoshi/archive/66

主な改善点は
■検査会場の係員を増員
■会場レイアウトを変更
(結果通知から出口まで誰とも会わない工夫)
■採血室を個室化
■音楽を流して声が聞こえないよう配慮
■採血前に即日検査であることを説明

こんな感じです。
かなり改善されました。
最初からこの状態でスタートして欲しかったです。

何人来るかわからなかった。
4月のスタート時点でできることはやった。

というような発言もあったので、
検査会場がどれだけ混乱していたか、
受検者がどれだけ不安だったか、
今回の検査で傷つけられた人がいること、
などなど実態を話してきました。
実態については、
真摯に受け止めてもらうことができたようです。

7月21日に開催される仙台市の迅速(即日)検査会では
今回の反省がいかされることを強く願います。
http://www.city.sendai.jp/kenkou/hokeniryou/aids/jinsoku.html
posted by ふとし at 10:19| Comment(0) | 行政

2007年05月02日

仙台市のHIV夜間即日検査

この日記で記されている検査会場の様子は、
2007年5月当時のものです。
その後、申し入れを行った結果、
検査会場はレイアウト変更等の処置がなされ、
プライバシーへの配慮の面でかなり改善されましたが、
かつての検査がどのようなものだったのか
記録として残すために、削除せずに残してあります。


仙台市の国分町夜間検査(毎月第二・四金曜)
広報もなしに即日検査に変更されたという情報を入手し、
早速、潜入調査に行ってきました。

まず、入口の表示が「血液検査会場」となっていて、
そのすぐ奥には「抗体検査入口」の文字。
バレバレでないの!

そして、受付に係りの人がいません。
勝手に申し込み票を書けという感じで
記入例が貼り出してあり、
申し込み票が無造作に山積み。

しかたなく記入例を見ながら書いていると
「はいっ」って番号札を渡されます。

そしてここからが信じられないことのオンパレード。

まず、受付担当者が番号札の番号を
検査票に書き写すときに
番号ってここに書くんでしたっけ?」と発言。
あの〜番号札の番号から推測するに、
今日だけでもすでに10人以上が受検した後のはずなんですけど。

さすが、転記ミスで全国に恥をさらした仙台市です。

そして、もっと驚きなのが、
採血を待っている人、採血が終わって止血してる人が
4〜5人座っているその部屋の中で、
採血が行われます。
カーテンすらなく、人前でいきなり採血
プライバシーもなんもあったもんじゃありません。

申し込み票に記入漏れがあったりしたもんなら
みんなの前で
「●番の方!この項目はどれにあてはまるんですか!!」
なんて大声できかれます。

さらにさらに、驚愕の事実が。
採血が終了するまで、
この検査が即日検査であることは
一切通知されません

厚労省のガイドラインでは
即日検査を実施する際は、検査について事前説明をした上、
受検者の意思を確認して検査する
ことになっていたはず。
つまりは、仙台市は厚労省のガイドラインに反した検査を実施していることになります。

そりゃあ、こんな体制じゃ前代未聞の誤通知事件を起こすわけです。
先日の誤通知に対する反省が微塵も感じられません。

5cc1本のみ採血された後、
(つまり即日検査分しか採血してません。要確認が出たらまた採血)
紙を1枚渡されるのですが、受検者はそこで初めて
即日検査では100分の1の確率で要確認判定が出ることを知ります。
もう血液は検査に回された後です。
(ちなみに口頭での説明は一切なし)

そして、また驚くことがあります。
止血のために5分間その場にいるよう言われるのですが
結果告知の部屋はその奥にあるため
結果を聞く人は
「●番の方〜!」とデカデカと呼ばれて
止血や採血待ちの人たちの前を通って告知の部屋へ入って行きます。
しかもカーテンで仕切られてるだけ。
そして、なんと帰りも同じ場所を通って行くのです。
「要確認」と言われた人も、結果待ちの人たちの目の前を帰って行くのです。

プライバシーをなんだと思っているんだ!

そして結果告知がこれまたお粗末。
医師が「ここ(夜間検査のこと)でも(陽性者が)ボロボロ出てるからね」と発言。
陰性の人には、誤通知事件の当時そのままの結果票(ゴム印で結果が押されてる)と
「お守り」とか言って本人の(かどうかも怪しい)使い古しの検査キットを渡されます。
↑思わず、「また転記ミスとかしてんじゃねーの」と突っ込みたくなる感じ。
要確認の場合は、その場で確認検査のために再度採血(二度手間)。

しかも、陰性でも要確認でも出口を案内すらされないので、
受検者の多くが
「どっから帰るの?ちゅうか帰っていいの?」
という表情でうろうろしながら帰って行く感じ。


というわけで結論。
仙台市の夜間即日検査プライバシーのへったくれもなく
担当もお粗末極まりない
それどころか厚労省のガイドラインに反する検査なので
決して受けてはいけない検査です。

もちろん改善要求はしますが、聞く耳をもつのかどうか。
だって、全国的に恥をさらした前代未聞の誤通知事件を起こした直後にもかかわらず
ガイドラインに反した
しかもプライバシーへの配慮が全くない検査を
いけしゃあしゃあとやってのけるところですから。

ちゅうか、今ホームページ見たら
「あなたのプライバシーを守ります」
って書いてあった。
嘘つくんじゃねえ!!


HIV抗体検査受検者アンケートにご協力ください

東北HIVコミュニケーションズ(THC)では
東北でHIV抗体検査を受検された方を対象に
HIV抗体検査アンケートを実施しております。
アンケート結果およびアンケートで寄せられたご意見などは
東北HIVコミュニケーションズ(THC)が取りまとめて
「受検者の声」として検査機関へ届けます。
受検者本位のHIV抗体検査の実現へ向けて
率直な感想・ご意見をお待ちしております。
あなたの声を聞かせて下さい。


HIV抗体検査アンケート
PC http://www.cgi-maker.com/tools/form/kensa
携帯 http://www.cgi-maker.com/m/tools/form/kensa
posted by ふとし at 10:56| Comment(0) | 行政

2007年03月05日

タチ?ウケ?

先日、2月18日(日)独立行政法人国立病院機構仙台医療センターで行われた
「東北エイズ/HIV臨床カンファレンス」 において

東北地域における男性同性間のHIV/STI感染対策
-ゲイグループ「やろっこ」の活動-


という演題で活動報告の発表を行ってきました。

現在、男性同性間でのHIV感染が増加しており対策が急務であるという背景。
厚生労働省エイズ対策研究事業「男性同性間のHIV感染対策とその評価に関する研究」の
研究班で行っている東北地区の研究体制。
「やろっこ」の活動紹介と成果および課題。
そして、HIV抗体検査の担当者や医療従事者に望むこととして
東北地方でHIV抗体検査を受けたゲイの声を紹介し、
中でも

「ゲイだと言ったら、いきなりタチかウケかきかれた」

という不愉快極まりない例を元に
タチとウケについて説明してきました。
(もちろん、こんなこときくのは一部の保健師に限った話です)

一応

【タチ】
関係・セックスをリードする役

アナルセックスで挿入する側

【ウケ(ネコ)】
関係・セックスでリードされる役
アナルセックスで挿入される側

と説明しましたが
タチとかウケの定義ってゲイの中でも意見が分かれるところなのに
保健師にいきなりタチかウケかきかれてもね。

だって、「うーん、寝タチ」とか言って通じるわけないでしょ。
【寝タチ】
普段の関係の中ではリードされている側でいながら、
セックスのときはタチ(リードor挿入する側)に回る男。


オラネコ」だって、「リードする側」という意味ではある意味タチよね。
【オラネコ】
自ら相手にまたがるアナルセックスで挿入される側の男。
語源は「オラオラ」など野郎系口調や体育会系のノリを好むネコというところから。


ちなみに
「どういう意味でタチかウケかきいてるんですか?」
とその保健師に質問し返したら
「答えたくなければ結構です」
と逃げたそうです。

で、話を戻しますが、
発表では「やろっこ」で行ったアンケートの分析を元に

ゲイが必ずしもアナルセックスをしているわけではないこと。
アナルセックスの際に、挿入する側と挿入される側の
両方を経験している者が多いこと。
(つまり「リバ」が多いってことね。)
以上の理由から、いきなり「タチ?ウケ?」ときくことが
いかに意味のない質問であるかを訴えてきました。



そもそも、WHO(世界保健機構)が発表している
「HIVに感染している相手とのアナルセックスでのHIV感染確率」は
挿入する場合  1/100 
挿入される場合 1/100
と同率なわけで、
なぜその保健師が「タチ?ウケ?」とききたがったのかも不明。

検査担当の方や、医療従事者の皆さんが
「タチ」「ウケ」などゲイ用語を覚えてくれることは
フレンドリーな感じがして嬉しい
のですが、
不適切な使い方はしてほしくないものです。


posted by ふとし at 17:10| Comment(0) | 行政

2006年05月25日

みやぎNPO夢ファンド

宮城県が設けているNPO向けの基金
「みやぎNPO夢ファンド」の
助成金獲得のために20日にプレゼンをしてきました。
今回、東北HIVコミュニケーションズが応募したのは
人材育成支援のための助成金。
20日に行われたのは
事前の書類審査を通過した11団体による公開コンペ。

発表順を決めるくじを引いたら、見事1番を引き当てました(汗)。
こういうときに1番を引き当てる癖があるみたいです。

1団体に割り当てられた時間は10分。
5分間の発表に5分間の質疑応答ということで
団体の活動内容、実施する人材育成の必要性・内容、
成果の評価について
を5分でプレゼンしなくてはいけませんでした。

事前の練習では5分ぎりぎりだったので、
時間内に終らせられるか、めちゃ緊張。
マウスをクリックする指が震えました。

で、プレゼンの内容としては
1-HIV/AIDSの増加の現状
  全国でも宮城県でも増えてます
  男性同性間でのHIV感染者増加の傾向
2-今、対策が必要なわけ
  男性同性間への対策の必要性
  異性愛者の「自分は関係ない」という誤認の危惧
3-感染増加の推定モデル(未来予想)
  小さなコミュニティでの感染爆発を経て
  大きなコミュニティでの大きな感染爆発
4-小さなコミュニティで先行的に感染爆発が起きる理由
  小さなコミュニティへの対策の必要性と即効性
5-THCの活動とTHCGVやろっこの関わり
  やろっこを立ち上げたものの人材不足
6-必要とされる人材育成プログラム
  やろっこ交流会(ワークショップ+HIVミニ講義)
  外部講師による講座、イベント視察
  HIV啓発ミニイベントの開催
7-目標と成果
  コミュニティの中からコミュニティへ発信できる人材の育成
  まず今年は
  コミュニティ向けHIV啓発イベントを開催できる人材を育成
こんな感じでした。

質疑応答は、代表が受け答えをしてくれたので、
発表のあとは放心状態でした。

で、本日その結果が届き、
なんとか助成金をいただけることになりました。
成果がわかりにくいという指摘はありましたが。

ちゅうわけで、今年、THCGVやろっこは
地元ゲイコミュニティ向けに
ミニイベントを開催できる人材の育成を目指します。

何かやってみたいゲイ向け企画がある方、
そこにHIV啓発の要素をプラスして
一緒にやりませんか?

posted by ふとし at 17:06| Comment(0) | 行政