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2006年05月26日

宮城県がHIV迅速検査実施

6月1日〜7日の「HIV検査普及週間」に合わせて
宮城県がHIV迅速検査(夜間)を行います。
http://www.pref.miyagi.jp/kentai/kansensho/aidsfukyusyukan.htm

この情報が宮城県のHPにアップされたのが5月25日。
あきらかに遅すぎる告知の裏には
「受検者が殺到したら困る」という
県の本音が見え隠れしている気がします。

検査の日程は
6月5日(月)15時〜19時 大崎保健所(古川)、石巻保健所
6月6日(火)15時〜19時 仙南保健所(大河原)
6月7日(水)17時〜19時 塩釜保健所
となっています。

全て平日だったり、夜間といいながら19時までだったり
決して受検しやすい日時ではありませんが
通常、宮城県も仙台市もHIV迅速(即日)検査は行っていないので
貴重な機会ではあります。
※国立病院機構 仙台医療センターではHIV迅速検査を実施しています(有料)。

上記の日程に仙台市内の会場がないのは
仙台市が宮城県の管轄外だからです。
まだ広報していないようですが、
仙台市も別の日時にHIV即日検査を実施する予定です。

HIV迅速(即日)検査とは、
通常、保健所のHIV抗体検査では
検査を受けてから(採血してから)結果がわかるまで
1〜2週間かかりますが
検査を受けた(採血した)その日に結果がわかる検査です。

通常の検査だと
「検査を受ける日」と「結果を受け取る日」に
両日とも保健所に行かなくてはなりません。
また、結果を受け取るまでの期間が
1〜2週間と長いので、
その間に不安が大きくなる可能性もあります。
(実際に結果を受け取りにこない受検者が数多くいます)

このように、通常の検査では
受検する人にとって不都合もあるので
厚生労働省はHIV迅速(即日)検査の導入を
自治体に働きかけています。

一方で、HIV迅速(即日)検査は
検査のスピードを上げるために
検査の感度を上げてあります。
そのためHIVに感染していないのに「陰性」という判定にならず
「要確認検査(判定保留)」と判定される
確率が高くなっています。
「要確認検査(判定保留)」という判定が出た場合は
時間をかけて詳しい検査(確認検査)をしないと
「陰性」か「陽性」か判断できません。

HIV検査を受ける場合は、以上のような検査の長所・短所を考慮して
どの検査を受けるか、自分で決めてください。

HIV抗体検査全般については
こちらの記事を参考にして下さい。
https://blog.canpan.info/hutoshi/archive/10

宮城県のHPによると
検査の前と後にカウンセリング(問診・質問)を行います
となっていますが、答えたくない質問には答えなくてもかまいません
といっても、中には、感染の可能性や検査時期が適当か見極めるための質問や、
感染不安を共有するための質問もあると思われます。
「なぜその質問をするんですか?」と聞いてみるのもいいでしょう。
その理由になっとくがいけば答え、なっとくいかなければ答えない。
というスタンスでのぞむと、問診がプレッシャーにならずに済む場合があります。

残念ながら、一部の検査機関でHIV検査を受検した方から
検査で不快な思いをしたという声が寄せられています。
(プライバシーの侵害、行為に対する懲罰的な発言、ライフスタイルの否定など)
その一方で、HIV検査を受けたことが、
その後の安心につながっているケースもあります。

様々なケースがあることを知った上で、検査を考えてもらえたらと思います。

また、どこでも安心してHIV検査を受けられる環境が整うことを切に願います。



posted by ふとし at 13:07| Comment(0) | HIV

2006年01月27日

献血での陽性率が減少

「献血でのHIV陽性率が前年に比べ減少した」
各新聞で取り上げられたこのニュース。
検査時の問診を強化したため、
検査目的の献血が減少したのだろうと
各紙は結論付けている。

しかし、そうなればなるほど、
この陽性率の持つ意味合いは深刻だ。

自分には思い当たる節がないと言い張っている人でも
10万人に1.468人は、HIVに感染していることになる。
10万人に1.5人弱というと少ないように思えるが
2005年の献血件数531万2830件(速報値)のうち、
陽性件数は78件。

つまり、2005年だけで、
自分には思い当たる節がないと言い張っている人の
78人はHIVに感染していたことになる。


「言い張っている人」の大多数は、
「思い込んでいる人」である可能性が高い。
2004年に年間の新規感染者・患者数が
1000人を超えて騒然となったことを考えると、
78件という数字は決して低くないと思う。

ちなみに、日本赤十字社の方針は、
「同性愛者は献血するな」らしい。
posted by ふとし at 15:18| Comment(0) | HIV

2006年01月24日

韓国「エイズ予防法違反で男性拘束」

読売新聞の報道によると「韓国の警察当局は23日、エイズウイルスに感染したことを隠して不特定多数の女性と性交渉を重ねたとして、済州島のホストクラブの男性従業員(26)をエイズ予防法違反の疑いで拘束した」らしい。
ニュース検索をしてみたが、読売以外、この記事を配信しているところはなかった。

この読売の記事、誤解や偏見、パニックを増長するような記述があることが気になる。

まず、「エイズウイルスに感染したことを隠して不特定多数の女性と性交渉を重ねた」という記述だけでは、HIV陽性者が陽性だと告げずにセックスすること自体が罪である印象を与える。
SaferSexをしていれば、必ずしも陽性であることを告げる必要はないはず。
まあ、このケースの場合は、警察当局が動いていることから、感染の可能性のある行為があり、被害届が出ているのだろうが。

そして、拘束されたのが「ホストクラブの男性従業員」だとして、
さらには、ご丁寧にも「日本のホストクラブで働いたこともあった」なんて情報まで入れてある。
この記事により「HIV=風俗」という偏見や、「どこのホストクラブだ?」なんてパニックが広がらないといいんだけど。

読売新聞では去年HIVについていい連載があっただけに、ちょっと残念。
配信する担当が違うとこうも違うというところに
メディアも縦割り社会なんだ痛感。
posted by ふとし at 16:33| Comment(2) | HIV