「HIV≠AIDS」
超基本的なことなんだけど実はよくわかってない人が多いのが
「HIV≠AIDS(HIVとAIDSは同じじゃない)」ってこと。
簡単に言うと
HIVは、人の体に入り込んで悪さをする病原体の名前。
AIDSは、HIVのせいで体の自己防衛機能が弱くなって、
いろんな病気にかかりやすくなったり、いろんな症状が出ている状態のこと。
もうちょい説明を付け加えると
人間には、自分の体を守るしくみ(免疫)があるんだけど、
HIVに感染すると、HIVのせいで
この「自分の体を守るしくみ(免疫)」が
徐々に弱くなっていく。
そうすると、いろんな外敵(カビ、菌、病原体など)の攻撃を
防げなくなってしまい、体調をこわしてしまう。
この、「体調が悪い状態」がAIDS。
HIVに感染してからAIDSになるまでは
個人差もあるんだけど
だいたい数年〜十数年以上かかるって言われている。
現在の医療では、一度HIVに感染すると
体の中のHIVを完全になくす(ゼロにする)ことはできないんだけど
薬を飲めばAIDSの状態にならないようにすることもできるし、
AIDSの状態になっても、
一つ一つの症状に対する治療はできる。
医療技術的には、AIDSはもう「死の病」ではないわけ。
その一方で、医療環境が整っている日本でも
いまだにAIDSが原因で亡くなっている人がいるのも事実。
それは、発見が遅れると死ぬこともあるから。
「まさか自分がHIVに感染しているわけがない」と思っていると
「わかったときには治療が追いつかない」という状態になってしまう。
ちなみに、HIVに感染しているかどうかは、症状(体の状態)では判断できず
検査でしか感染しているかどうかはわからないのが、
HIV/AIDSの厄介なところでもある。
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