東北HIVコミュニケーションズ(THC)主催の
「HIVと共に学び共に生きる講座」(3回連続)の
第1回目があって、その中の「セクシュアリティって?」というパートを担当してきた。
このパートでは「性の多様性」と「性の自己決定」を主に伝えるんだけど
ストレート(異性愛者)の人たちに伝えるのって、やっぱ難しいわけよ。
「体が男だったら、心も男で、好きになるのは女」という概念しかもってない人に
「体の性」「心の性」「好きになる性」ってーのがあって、
一つが決まればその他が自動的に決まるってものじゃねーのさ。
って言ったって、ピンとこないでしょ。
ちゅうことで、今回はぬいぐるみとボールに登場してもらって、
視覚的に訴えてみた。

この子は、俺のモデルで、
口についてる(チューをしてる)ボールが「好きになる性」(男)
腕に抱えてるボールが「心の性」(男)
下半身のボールが「体の性」(♂)
をあらわしてる。
ちなみに、異性愛男性の場合、
「好きになる性」女
「心の性」男
「体の性」♂
となる。(文字の色はボールの色)
こういうぬいぐるみを、いろんなパターンで7体ならべて
(中性・男女のボールも使用)
「ほら、ちょっと考えただけで、こんなにたくさん」
みたいなことを説明。
その後に、俺の「性の自己決定」の話を
「体の性」はずっと♂
「心の性」は幼少期は女→小学生はオカマ(あえて差別語の「オカマ」を使用)、→中学以降男
「好きになる性」は幼少期〜中学が男→高校〜20歳が男女→21歳〜男
って感じで話した。
これって、もちろん、その時々に
「今の俺は体が♂で心がオカマで男が好き」
なんて思っていたわけではなく、
今振り返って考えてみると、そうだったなってこと。
21歳のときに「俺はゲイ」と
ありのままの自分を素直に受け入れた時期があったから
振り返ることができんじゃないかなと思う。
異性愛者が「あたしって、身も心も女で、男好きよね」なんて
わざわざ自分を見つめる瞬間なんてめったにないでしょ。
そう考えると、俺って幸せだなあって思ってしまう。
「ありのままの自分でいいんだ」って思える瞬間があるって素敵。
まあ、その分、そこに至るまでさんざん自分を否定しちゃってるんだけど
今は肯定できてるんだから、それでいいのさ。
もっと陽気に、もっと素直に毎日を楽しめばいいって気づいたときから
もっと陽気に、もっと素直に毎日を楽しもう!
もっと陽気に、もっと素直に気持ちいいことしよう!
って考えるようになった。
GAYってほんと楽しい。