「世界の果てまでイッテQ!」で
はるな愛がタイのニューハーフ事情を
レポートしていた。
※番組で「ニューハーフ」として取り上げていたので
ここでも、ニューハーフとします。
バラエティ番組なので
もちろんお笑い的な取り上げ方もしていたが、
内容としては、非常によくできていた。
番組は、
タイで一番のニューハーフを決める
コンテストに絡めての取材でありながら
コンテストに焦点を当てるのではなく、
タイの社会が、
ニューハーフを受け入れていることに
焦点を当てていた。
例えば、
タイでは、ショービズや水商売だけではなく
ニューハーフがあらゆる職業に就いている
という状況を紹介。
日本でも有名なムエタイ戦士から
蛇使い、化粧品売り場の店員、村長さんまで
様々な職業で活躍しているニューハーフを
紹介していた。
村長さんは、地元の人たちに推薦されて選挙に出て
みごと当選したそうだ。
「地元の人の推薦」というのが、
とても意味があることだと思う。
職業については、
はるな愛が以前、ニューハーフ世界一になったときに
会見で涙ながらに話していた。
タイでは、レストランのウエイトレスや店員など
あらゆるところでニューハーフが働いているのを見る。
日本では、限られた職業でしか、
ありのままの自分で働くことができない。
と。
はるな愛の思いが、
今回の放送につながったのかもしれない。
そして、学校の取り組みも紹介されていた。
トランスジェンダー専用のトイレや
プログラムを備えた学校。
思春期の生徒たちが、
化粧をしたり、腕を組んだりしながら
学校生活を楽しんでいる様子が紹介されていた。
もちろん、
タイだっていいとこばかりじゃないかもしれない。
けれども、社会がニューハーフを受け入れている状況が
日本のテレビで紹介されることは
とても意義のあることだと思う。
しかも、この「イッテQ!」という番組は
イモトアヤコを一躍時の人に育てた人気番組。
世界や科学の不思議を笑いを通して
子どもたちに伝えている心憎い番組なのだ。
以前から、すげー番組だなと思っていたが、
子どもたちに大人気のこの番組が、
社会がいろんな人を受け入れる素晴らしさを
伝えてくれたのが
なんとも嬉しい限りである。
2010年06月16日
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