本日、第10回市民福祉フォーラムが開催されました。
今年のテーマは「知ってスッキリ!発達障がい」と題して、
基調講演とシンポジウムの2部構成で行われました。
まず第1部の基調講演では、川崎医療福祉大学准教授の諏訪利明氏をお招きしての発達障がいについて。「まず理解から始めよう」というタイトルのもと、自閉症スペクトラムについて基本的な仮定や疾病率の変化等をおさえたあと、自閉症の学習スタイルを大きく6つに分けて学びました。
先生から、視覚的に学ぶことや注意の向け方といった学習スタイルの一つ一つに関して、実際に使用していた支援ツールを皆で共有したり、エピソードも交えてお話ししていただき、とてもわかりやすく、時には笑いもおきるほど会場内は和やかな雰囲気に包まれていました。
そして、私たち支援者は、自閉症だから仕方ないよね…ではなく、彼らの学び方に合わせて試行錯誤しながら伝え続けることが重要であるということを実感できる、そんな講演でした。
続いて第2部のシンポジウムでは、「”私たち”のこれから」をテーマに未就学期、学齢期、卒業後のそれぞれのステージに携わる方から、当事者や当事者家族の方もパネリストに交えて、それぞれのステージから見える現在の様子とこれからの期待について話し合われました。
市内の各ステージの現在の様子を知ることができただけでなく、当事者として登壇していただいた高松氏の「型にとらえないで、一人の人としてみてほしい」といった言葉や、当事者家族として登壇していただいた鈴木氏の「誰しも親は、期待に応えてくれない本人を目にして自信を喪失し、自己嫌悪におちいることがある。なので、本人・親・専門家の三者が一緒になって本人中心のもと母子密着支援をしていってほしい」そんな言葉が強く印象に残っています。
他にも登壇された方々皆とっても熱い思いがあり、時間さえあればもっともっと聞いていたい…そんなシンポジウムでもありました。
最後に、今回のフォーラムを通して、皆さん発達障がいについて「知ってスッキリ!」できたのではないでしょうか。そして、登壇いただいた皆様そしてご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。