
令和2年 新城福祉会職員 新年の集い[2020年01月19日(Sun)]
社会福祉法人新城福祉会職員「新年の集い」を開催しました。
これは年に1回、年頭に当たり、職員ができるだけ多く
一堂に会し、夏目理事長のお話しを聞き、
職員同士が語り合う場を作りたいとの思いから、
今年度、初めて企画しました。
グループホーム等の業務から離れることのできない
職員もいる中、74名の職員が参加しました。
1部は新城市長穂積亮次様による講話
「新城市の今、そしてこれから
〜新城福祉会に期待すること〜 」でした。
普段私たちは新城市で暮らす障害のある人たちを
支援させて頂いています。
令和2年という新しい年を迎え、
新城福祉会の今後の在り方を考える時、
あらためて、この街のことを障害福祉という
領域だけではなく、大きな視野で新城市の今と、
未来への展望を知るヒントを教えていただきたいと思い、
穂積市長さんにお話をお願いしました。
市長さんはその思いにしっかりと応えてくれました。
穂積市長さんは平成14年、レインボーはうすを実現する会の
活動との出会いまで記憶を遡り、平成16年10月に
レインボーはうすの職員13名から始まった新城福祉会が
現在では123名の職員にまで大きくなったことを
「新城市の奇跡」と表現されました。
そして、チーム新城の「支え合う力」×「稼ぎ出す力」の
前者の取り組みである新城市福祉円卓会議による
福祉現場での実態調査結果に触れ
これからの福祉のあり方についていくつもの
問題提起とその問題に立ち向かう
考え方、方法論等を示唆してくれました。
『福祉は地方自治の原点であるという命題から始まり、
福祉は「産業」になり得るのか、
そしてそもそも「産業」とは何か、
石炭「産業」のように消えていった「産業」もあれば、
これから生まれてくる産業もある。
そして、産業は付加価値を生む。
そこで働く人は生計を立てられる。
何よりも「産業」には人を育てるプログラムが機能している。
福祉は社会が超高齢少子化へ向かう中、
多くの人々が抱える社会不安を吹き払う仕事だが
主観的評価と客観的評価に大きなズレがあるのは
サービス提供のメカニズムに
問題があるのではないか。
主観的労働量と社会に提供できているサービス量が
見合っていて初めて、福祉に全く縁のなかった人たちが
評価できるのではないか。
新城以北ではお金の心配よりも人の心配、
つまり人材が確保できず事業が開始できない
状況が既に始まっている。等々』
1時間ほどの講話の後、会場からの質問にも丁寧に、
そして真摯に答えてくれました。
とりわけ人材育成の質問が違う視点ではありますが、
2つ重なったことは
今の新城福祉会の1つの課題を象徴していました。
2部は職員が12グループに分かれて、
1部の講話の感想を忌憚なく語り合いました。
最初にグループの進行役(法人運営委員12名)を
くじ引きで決めたのですが、
誰が、どのクループに入るのか、互いにワクワク、
ドキドキ、なかなか盛り上がりました。
各テーブルに職員さんが分かれたところで、
この間入職された2名職員さんが紹介されました。
そして、グループごとの懇親に入る前に、
お屠蘇(※)で参加者皆で今年1年の
健康を祈念して乾杯しました。
※日本酒、本みりん、屠蘇散を使って、本格的に作りました。
ただし、仕事中なので熱処理してアルコールを飛ばし、
ノンアルコールお屠蘇にしました。
50分間のグループによる懇親。あちらこちらから、
笑い声や大きな声が聞こえ
グループごとの懇親会は大盛り上がりでした。
「市長さんの講話を聴いて、どんなことを感じ、
どんなことを思ったのか。
そして、自分はどんなことを新城福祉会でしてみたいのか。」等々、
グループごとに出た意見を集約して、
後日、市長さんに届けたいと思います。
新城市長穂積亮次様、お忙しい中、私たち新城福祉会の為に
時間を割いて頂き、素晴らしいお話を
本当にありがとうございました。
新城福祉会初の「新年の集い」、無事に
終えることができました。
令和最初の新年、チーム新城福祉会として、課題に向き合い、
しっかり歩んでいくことを決意しました。