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小さな頃に見た机の「落書き」
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発達障害セミナーVol.1(by東三セルプ)リポート?![2012年07月03日(Tue)]
本日、東三セルプ主催の療育研修会として、発達障害セミナーが開催されました。

テーマは「困った行動への対応の仕方
~特性と強みを知る~」。

その様子はいち早く「こうくんを守れ!!!」にアップされています。
しかし、何とアップの早いこと。びっくりです。

ところで、本気度に、本気度で返して頂けて、
本当にありがとうございました。
嬉しかったです。

講師の荻野ます美氏。

3.JPG


研修に参加された職員さんや施設長さんたちは
サプライズというか、困惑の中で、
まずは折り紙から…。

ひたすら折り紙、数字書き作業をすること10分。

荻野氏登場。

ということで、ここで初めて研修会開催にあたっての
挨拶を「もくせいの花」の鈴木浄哉所長さんから
頂き、研修はスタートしました。

まずは、ひたすら折り紙、数字書き作業を
させられた感想から。

それこそが、まさに自閉症の人たちが見通しのない中で
作業を強いられている疑似体験になった訳です。

次に、障害特性について丁寧に
とてもわかりやすく解説されました。
「受容コミュニーケーションの特性」「表出コミュニーケーションの特性」
「感覚の特異性」「転動性、衝動性の特性」
「注目の特性」「時間の整理統合の特性」
「空間の整理統合の特性」「関係性の理解の特性・般化の特性」
「記憶の特性」
皆さん、すっかり腑に落ちた(理解できた)ようで
とても、すっきりした顔をしてみえました。

で、ここから「氷山モデルで考える」のコマへ。
全員、氷山モデルシートを体験。

不適応行動の水面下を探る。
つまり、不適応行動の背景となっている
いくつもの特性を推測する。
環境の要因と誤学習(残念な学習)も推論する。

そして、支援の手立てとして「適応行動」
「環境の整備」「特性への配慮」「誤学習を防ぐ工夫」へ。
その時大切なのが、「代替行動」。
しかもそれは「できること」でしか作れないという視点。

さらに、第2回目の10月4日(木)までに
取り組んでくる宿題も出されました。

宿題は「強みシート」の記入でした。
しかも、「職場に帰って、今日来ていない
職員さんと一緒に考えて来てください。」です。

2.JPG

第2回目はこれらを持ち寄ります。
知識は現場に生かせてこそ、価値があります。

これができれば、必ず利用者さんの支援が
変わります。そして、何よりも「困った行動」を
力で抑え込んだり、止めさせて行こうという
極めて対症療法的な発想は無くなっていきます。
何よりもご本人が楽になるはずです。

荻野氏は、どんどんグレードアップしています。
3年前のレインボーはうすでの研修との比較では、
さらにわかりやすく、歯切れのよい、テンポのある
素晴らしい研修でした。

ちなみにストレングスアプローチ、
今や障害種別を問わず、
メインストリームですね。
再認識させていただきました。

−追記−
この研修を開催するに至った経緯について。
従来、東三セルプの療育研修会では
小野宏先生(Dr)のインシデントプロセス法による
事例検討をしてきました。
その時、自閉症の利用者さんのことが
いつもいつも「問題行動」ということで
事例提供され、参加者で話し合われました。
ほとんど毎回です。
「問題行動」といえば自閉症の利用者さん。
この感覚、複数回参加した者としては
正直、堪りませんでした。
「支援者は、そして事業所は、
本当に何とかしようとしているの?」
「支援者のあなたが困っている以上に
ご本人は困っているのに。問題行動ですか?」

確かにインシデントでその場で、その行動に対する
直観的な対応策はいくつも提案されます。
でも、その行動に至った背景や環境には
多くは言及されることはありません。
研修目的がインシデントプロセス法という
事例検討法を学ぶことだからです。

このままでは何も変わらない。
次につなげる研修を、手立てを考える
研修を考えなければ。
インシデントは1つの問題解決法。
それ以上に、もしくはそれ以前に
別の研修が必要。

東三セルプ療育研修は、インシデントプロセス法で
困難事例が解決してしまうかのような錯覚を
東三セルプ側が参加者に与えていたのかもしれない。

小野先生の真意は、東三セルプ側とズレていたのではないか。
小野先生は1つの問題解決法に終始したはず。
そこに一番大切なことがあったはずなのに。

そんなこんなで、今回の発達障害セミナー
を企画させていただきました。
この記事のURL
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コメント
>こうままさんへ

今や全国区の講師、「こうまま」。
そんな方が近くに居て、研修をお願いしない手はありません。

ちなみに、本日は施設入所支援の職員さんも5名ほどが、非会員で参加されていました。今日の宿題を「施設」に持ち帰り、どんな形であれ、チームで取り組んで頂けるのがとても楽しみです。

今日の研修内容が、どんどん普及されれば、ご本人は必ず生きやすくなります。

次回は10月4日(木)です。

引き続き、よろしくお願いします。
Posted by:長坂  at 2012年07月03日(Tue) 22:20

わ〜〜〜〜。
そうでした。
3年前、レインボーはうすでほぼ同じ趣旨の研修をさせていただきました。
今、思い出しました。
いやぁ・・・何というか・・・(滝汗)
3年たったら、今日の研修を思い出して、やっぱり冷や汗かいてるかもしれません。
でも、とにかく、今の私の精一杯で、お話しさせて頂きました。
こんな機会を頂き、感謝しています。
Posted by:こうまま  at 2012年07月03日(Tue) 21:44

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