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2019年12月27日

【報告】寄付のコトが色々見えてくる!「寄付って○○」セミナー

みなさん、いかがお過ごしですか?
この時期、今年一年をふりかえることも多くなります。
近年、クラウドファンディングや災害支援などで、寄付をめぐる関心度が高まってきており、寄付の手法やしくみも実に多様化してきました。
そのようななか、更なる寄付文化の広がりを図るため、12月は「寄付月間」というキャンペーンが全国でも展開されています。

そこで、今回は、山口県での寄付文化の高まりを期待して、「寄付したい人」も「寄付を活かしたい団体」にも参考となるようなセミナーを開催しました。
冷え込みの強い日でしたが、お昼の時間には、県庁の職員の方々も入れかわりお越しくださいました。

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日時:2019年12月11日(水) 10:00〜13:00
場所:山口県庁内 旧県会議事堂(山口市滝町1-1)
参加者:約30名程度
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【内容】寄付に関する講義や情報提供

@寄付って、こんなに多様なやり方がある!
情報提供:船崎美智子(日本ファンドレイジング協会 中国チャプター共同代表)

A寄付って、山口県のNPOはどれくらい受け取っている?
情報提供:伊藤彰(やまぐち県民活動支援センター センター長)

B寄付って、このように活用されている!
情報提供:日本郵便株式会社 助成事業担当者

C連携企画
・山口市市民活動支援センターさぽらんてによる、活動PR
・山口県の文化を伝える絵本の寄贈コーナー設置


@「私にとって」社会貢献とは何か を考えよう

講義は、クイズで始まりました。「この中で実際に行う事のできる社会貢献はどれでしょう?」
・自動販売機でジュースを買う 
・英語を勉強する FREE RICE
・買物をする 
・走る

なんと、これらはすべて社会貢献。社会貢献って、身近にあふれていることを知りました。

さらに、楽しそうな余暇・趣味×寄付。
キフティング(寄付×リフティング) リフティング100回に挑戦、達成回数×10円の寄付。
KIFUBAR 飲めば飲むだけ寄付になる。

こちらは、ちょっと真面目に。
キフカッション 寄付について語り合う
キフダイアローグ 大人と10代の対話

寄付に関わる人の多さを実感します。しくみづくりは大変なのでしょう。
まずは、今あるしくみをしっかり活用したいものです。

次に、講師が実際に関わっている活動の事例紹介。
☆椹野川河口域・干潟自然再生協議会

こどもの頃に寄付をしたことがある人は、大人になっても寄付をする傾向があるそうです。
こどもの頃の経験が大切、と何度も繰り返されました。





A10年前と較べてみると・・・

県センターでは、毎年、山口県内のNPO法人が公開している事業報告書の調査をしています。
今回はその中から、「受取寄付金」について報告しました。
※サンプル数が限られているので、1つの傾向を示す程度の話としてご理解ください。

(総額)H21 約4000万円 → H30 約2億円
(平均値)H21 約16万円 → H30 約40万円

寄付金総額・平均値・中央値.PNG

団体の資金調達にはパターンがあります。
寄付が多い団体、事業収益が多い団体、会費が多い団体など、さまざまです。
H30年度においては、受取寄付金額の上位3団体が、約1億2000万円の寄付を集めています。(そのうち、認定NPO法人は1つ)
総額は、確かに増えており、平均値も純増しています。
この10年間で、各団体ががんばって寄付を集めるようになった、ということが分かりました。

なお、この発表の元になった今年度の事業報告書調査は、山口大学の学生さんによるものです。
夏以降、提出された事業報告書を少しずつ丁寧に調べてくれました。





B寄附付年賀状の行方

日本郵便の年賀寄附金配分事業について紹介がありました。
年賀はがきに5円分の年賀寄附金を付加して販売される、寄附付年賀状をご存じですか?
この事業は、この寄附金が原資となっています。3円付加の年賀切手もあります。
昨年度は182団体に約3億円の助成。採択率は25%。
助成金申請を審査する側の視点から、貴重なお話を伺うことができました。

・助成する側と助成先団体はパートナー
助成する側にもミッション(目的)がある。助成先の団体はそのミッションを実現するためのパートナーという位置づけ。団体側は、まず助成する側のミッションに合致しているかどうかを確認してほしい。

・インパクト重視
単なる老朽化等による施設改修や機器/車両購入ではなく、それに伴う効果を明らかにしてほしい。

・申請書作成
要点は簡潔に、実施内容は明確に。解決策を詳細に記載してほしい(知りたいのは「解決策」)

数枚の申請書に、活動のエッセンスをまとめる、というのは本当に難しいことですよね。
助成申請に向けて大切なポイントを学ぶことができました。

その他、「赤い羽根共同募金」や「ろうきんNPO寄付システム」の紹介もありました。





C寄付をしてみよう!

ドネーションパーティーとは、アメリカで実施されている寄附システムの一形態です。
パーティーへの来場者が、チケットを購入し、自分がいいと思った団体にそのチケットを投票します。
投票されたチケット枚数に合せて、そのチケット料を団体に渡していきます。
団体にとっては、自分たちの活動をPRする場であるとともに、寄附を獲得することとなります。
来場者にとっては、複数の団体から寄附したい団体を自分で直接確かめて選択することができるシステムです。

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ドネーションパーティにエントリーしている6団体の紹介動画を見ました。この動画は、プロのカメラマンや学生さんたちが作成されたそうです。上手い。寄付したくなります。
どの団体も、自団体のミッションをしっかり理解して、寄付金集めに奔走されていることがよく分かりました。
団体紹介の後は、各自が気になる団体のブースへ向かい、活動内容や寄付金の使われ方などについて、さらにお話を伺いました。

さぽらんて 15日(日)リニューアルイベントの様子はこちら




C寄付します!

これらの絵本は、NPO法人やまぐち県民ネット21の前身団体である、山口県ふるさとづくり県民会議が発行したものです。思いの外、たくさんの方にお持ち帰りいただくことができました。
こどもたちへの読み聞かせに、クリスマスプレゼントに、ぜひお役立てくださいね。

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講義の最後に、社会貢献のイメージについて考えました。
楽しい、大変、嬉しい、かっこいい、恥ずかしい、つまらない など、人それぞれに感じ方がありましたが、大切なことは、小さなことでも周りの人たちを話してみること、考えてみること、そして行動することだよ、と、講師がまとめられました。

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自分らしく社会貢献(寄付・ボランティア)したいですね。
そのために、このセミナーがきっかけとなれば嬉しく思います。

もうすぐ新年を迎えます。
今年も大変お世話になりました。
新しい年は、欲しい未来になるでしょうか?
posted by ほしちゃん at 20:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | センター長の本棚