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日時:2019年11月20日(木)13:30〜16:30
場所:パルトピアやまぐち3階 中ホール
参加者:13名(NPO法人9)
講師:内田典孝税理士(内田典孝税理士事務所、中国税理士会山口県支部連合会)
テキスト:中村元彦、脇坂誠也、寺内正幸 著
『新訂/基礎からマスター NPO法人の会計・税務ガイド』(2018年、清文社)
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すっかり寒くなりましたね。インフルエンザも流行りだしたという噂です
みなさん、いかがお過ごしですか?
さて、シリーズで開催しております「NPO事務力セミナー」の第2回目として、
11月20日に行われた「NPOのための税務」の報告をします。
NPO法人税務初心者を対象に、NPO法人の税務を基礎から学びました。
NPOに関する税金の概要やしくみを押さえながら、決算手続きに必要なポイントを学びます。
今回は、テキストの第6章〜最終章第7章までを読み進め、学びました。
●第6章 決算の手続きをマスターしよう
NPO法上の本来事業でも課税対象になることや、区分などについて、
勉強時間がまだまだ欲しい!というご感想を頂きながらも、
NPO法人の税務全般を日頃の復習も兼ねながらご理解を深めて頂けたご様子でした。
NPO法人会計基準では、文章で記される財務諸表の注記を重視している事などのポイントを押さえながら、未収金や未払金の会計処理は?会費は?寄付金は未収計上?電話代や電気代も未払い計上すべき?などをテキストに沿って学びました
なお、助成金・補助金の交付が決定し、実際の交付が期をまたぐ場合、
棚卸資産、減価償却等の計上の仕方も、なかなか複雑だなぁ、と思いましたが、
「こういう処理もあるんだなぁ、と見ておいて下さい。」と講師の内田先生に言われると、
なんとなく、テキストを見ながら聞きながら、できるかもしれない!みたいな気持ちになりました
●第7章 税務のポイントを押さえましょう
後半は、税務のポイントを押さえる事が中心で、会計と税務では目的が異なるのでその取扱いに差異が生じる場合がある、といった基本から学び、
NPO法人の税金の概要、税の区分、事業区分、区分経理のポイントのお話がありました。
株式会社のように営利を目的として設立された法人と違い、
NPO法人では各事業年度のすべての所得に対して課税されるのではなく、
その収益事業から生じた所得に対してのみ、法人税が課税されます。
NPO法上の区分と、法人税法上の区分を混同されている団体が多いようです。
(図:NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会
『NPO法人運営の“コツ”』を参考)
収益事業課税の3要件は
1・継続して行われるもの
2・事業場を設けておこなわれるもの
3・法人税法上の34業種に該当すること
この、課税3要件の全てが満たされないと、収益事業には該当しません。
※収益事業に該当するかどうかを判断するのは、とても難しいため、専門家に相談するのが良さそうです。
さて、今回受講されたみなさまの感想はいかがだったのでしょうか?
<参加者アンケートより>
・日々の会計処理や手続きを思い出しながら、復習することができた。
・昨年度の講座時より自分の理解が進んでいると感じた。
・NPO法人にとっての会計と税務について知ることができた。
・税理士の先生から聞いていた専門用語の意味が分かった。
・電話代等の未払計上について理解できた。
ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました
今年度の事業報告では、注記のついた、わかりやすく、適切な会計書類を提出する法人が増えることを楽しみにしています
正確な決算書類の作成ができてこそ、正しい税の申告ができます。
正しく納税することは、堅実に社会責任を果たすことですね
※お知らせ※
やまぐち県民活動支援センターでは「県民活動定例相談会」を開いており、
専門家に直接相談することができます。
会計・税務は今回の講師である内田先生がご担当くださいますので、
こちらもぜひご活用ください ※要予約、無料。
2019年11月30日
2019年11月29日
寄付のコトが色々見えてくる!「寄付って○○」セミナー
今朝は冷え込みましたね。冬の訪れを感じます。
みなさん、いかがお過ごしですか?
早いものでもうすぐ12月。
12月といえば、クリスマスにお正月、、、は定番ですが、
今や、「12月は寄付月間」が定着してきたのではないでしょうか。
寄付月間??寄付ってそんなに身近かな?
と思われた方、ぜひこのセミナーにお越しください。
きっと、寄付にまつわる疑問を解消できますよ。
詳しくは、こちらをご覧ください
日時:2019年12月11日(水) 10:00〜13:00
場所:山口県庁内 旧県会議事堂 滝町1-1
内容:寄付って○○セミナー
12月は「寄付月間」。山口県での寄付文化の高まりを期待して、「寄付したい人」も「寄付を活かしたい団体」にも参考となるようなセミナーを開催します。
@寄付って、こんなに多様なやり方がある!
情報提供:船崎美智子(日本ファンドレイジング協会 中国チャプター共同代表)
A寄付って、山口県のNPOはどれくらい受け取っている?
情報提供:伊藤彰(やまぐち県民活動支援センター センター長)
B寄付って、このように活用されている!
情報提供:日本郵便株式会社 助成事業担当者
その他、「赤い羽根共同募金」や「ろうきんNPO寄付システム」も紹介
C連携企画
★山口市市民活動支援センターさぽらんてによる、活動PR(12:00〜13:00の予定)
リニューアルしたさぽらんてや、その記念イベントについて紹介
★山口県の文化を伝える絵本の寄贈コーナー設置(10:00〜13:00まで)
山口県ふるさとづくり県民会議が発行した絵本を、参加者の方に無料で寄贈!
用途は問わず、どなたでも自由にプレゼント。
参加料:無料
対象者:NPO、中間支援組織スタッフ、寄付に関心のある方ならどなたでも
定員:30名(定員になりしだい〆切)
申込み:電話、FAXまたはメール ※12月10日(火)まで
協力:山口市市民活動さぽらんて、山口県県民生活課
みなさん、いかがお過ごしですか?
早いものでもうすぐ12月。
12月といえば、クリスマスにお正月、、、は定番ですが、
今や、「12月は寄付月間」が定着してきたのではないでしょうか。
寄付月間??寄付ってそんなに身近かな?
と思われた方、ぜひこのセミナーにお越しください。
きっと、寄付にまつわる疑問を解消できますよ。
詳しくは、こちらをご覧ください
日時:2019年12月11日(水) 10:00〜13:00
場所:山口県庁内 旧県会議事堂 滝町1-1
内容:寄付って○○セミナー
12月は「寄付月間」。山口県での寄付文化の高まりを期待して、「寄付したい人」も「寄付を活かしたい団体」にも参考となるようなセミナーを開催します。
@寄付って、こんなに多様なやり方がある!
情報提供:船崎美智子(日本ファンドレイジング協会 中国チャプター共同代表)
A寄付って、山口県のNPOはどれくらい受け取っている?
情報提供:伊藤彰(やまぐち県民活動支援センター センター長)
B寄付って、このように活用されている!
情報提供:日本郵便株式会社 助成事業担当者
その他、「赤い羽根共同募金」や「ろうきんNPO寄付システム」も紹介
C連携企画
★山口市市民活動支援センターさぽらんてによる、活動PR(12:00〜13:00の予定)
リニューアルしたさぽらんてや、その記念イベントについて紹介
★山口県の文化を伝える絵本の寄贈コーナー設置(10:00〜13:00まで)
山口県ふるさとづくり県民会議が発行した絵本を、参加者の方に無料で寄贈!
用途は問わず、どなたでも自由にプレゼント。
参加料:無料
対象者:NPO、中間支援組織スタッフ、寄付に関心のある方ならどなたでも
定員:30名(定員になりしだい〆切)
申込み:電話、FAXまたはメール ※12月10日(火)まで
協力:山口市市民活動さぽらんて、山口県県民生活課
2019年11月16日
はじめまして
皆さま、こんにちは。
10月から勤務しております新人の、温泉大好きナカノです。
今年の秋は台風が多かった、と思ったらもう北海道では猛吹雪のようですね。
山口はこの冬どうなのかな、センターにはよくカメムシが出現するというけどホントかななど初めてのセンターの冬にドキドキしながら日々、色々学ばせて頂いております
印刷に来られる方のお顔を覚えて行くことが、毎日楽しみです。
先日はNPO法人のための会計講座が行われ、私もテキスト「基礎からマスター NPO法人のための会計・税務ガイド」(清文社:本体2,600円)を購入して参加しました。内田先生マジックなのか、なんと半日で100ページ以上も読み進められ、簿記はちんぷんかんぷんの私も目を覚ましたまま、受講することができました。
詳しくはコチラのセンターブログをどうぞ
なんと、この講座、第2回目が11月20日にあります。
今度は税務についても基礎をマスターできる予感がします
スパルタな先輩に報告書を書いて、と頼まちゃったので前回よりも更に両目をワイドオープンで挑むつもりです。
そういえば、ボランティアマッチングサイト「あいかさねっと」も私が入ったと同時期にリニューアルしたのでLINEでお友だち登録をしました。
通訳(お弁当付き)のボランティア大好きな私にも何かマッチングがあるかしら。
ボランティアでは日常ではできない体験や出会いがあります。
ぜひぜひ、皆さまもリニューアルされた、「あいかさねっと」をご利用くださいね。
これからも、やまぐち県民活動支援センターをよろしくお願いいたします。
【報告】学んで安心!NPO事務力セミナー(第1回)NPO法人の会計
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日 時:2019年10月31日(木)13:30〜16:30
場 所:パルトピアやまぐち3階 中ホール
参加者:17名(NPO法人14、任意団体2、コミュニティ団体1)
講 師:内田典孝税理士(内田典孝税理士事務所、中国税理士会山口県支部連合会)
テキスト:中村元彦、脇坂誠也、寺内正幸 著『新訂/基礎からマスター NPO法人の会計・税務ガイド』(2018年、清文社)
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秋晴れの日が続いていますね。空が高い。
みなさん、いかがお過ごしですか?
大変遅くなりましたが、先月末に開催した会計講座の報告をします。
NPO法人会計初心者を対象に、NPO法人の会計を基礎から学びました。
年度末に向けて、正しい会計書類を作成できるようになることを目指します。
今回は、テキストの第1章〜第5章までを丁寧に読み進めました。
第1章 NPO法人の会計の目的
第2章 作成する会計書類
第3章 勘定科目/事業費・管理費、按分、注記など
第4章 日々の取引/活動計算書と貸借対照表の関係、預り金、借入金など
第5章 NPO法人に特有の処理/現物寄付、ボランティア謝金など
とりわけ、「活動計算書の考え方」が、参加者にはとても新鮮だったようです。
「費用」→「収益」→「当期正味財産増減額」
営利企業では、「収益」を上げるために様々な「費用」を使いますが、NPO法人は、「収益」を上げるために活動しているのではなく、まず先に活動ありき。
活動にかかったコストがどれくらいであるかを表すのが「費用」であり、それをどのような形でまかなったかを表すのが「収益」である、という点に、参加者のみなさんは深く納得したご様子でした。
なお、活動の結果、正味の財産が1年間でどれだけ増えたのか(減ったのか)を表すのが「当期正味財産増減額」。これは、営利企業の損益計算書でいうところの「当期純利益」に相当するもので、この金額の赤字が続くと、NPOの経営は安定しません。
自団体の活動を思い浮かべながら、ひとつずつ大切な項目を確認できた、という声が多く、会計について学びながらNPO法人のあるべき姿に気づく、というすばらしい体験ができたと感じました。
テキストが抜群に分かりやすいということはもちろんですが、講師の内田先生は、ポイントを押えつつ解説を加えてくださるので、テキスト内容がより整理されて頭に入ってきました。まるで国語の授業のよう。(居眠りしている人はいないかな?と会場を見渡していたのですが、そのような方はいらっしゃいませんでした)
会計に詳しくないからと、分からないまま前任者のやり方を踏襲していたり、自己流で続けていたりすることはよくありますが、改めてNPO法人の会計の目的から仕組みまで、体系的に基礎を学ぶことができ、参加者のみなさんの自信にもつながったようです。
<参加者アンケートより>
・わりときちんとできていることがわかった。
・とてもよい振り返りができた。
・財務・会計処理については初心者なので、会計の基礎から学べた。
・日頃からやっていることが再確認できた。
・NPO法人の会計目的がより具体的に理解できた。
今後、何か困った時には、何度もテキストやテキスト内の参照情報に立ち返りながら、基本の充実と正しい会計書類の作成を目指していただければ嬉しく思います。
また、テキストを読み込んだけど、どうしても分からん!という場合は、当センターまでご相談ください。まずは、センター職員と一緒に考えましょう。
さらに、より専門的な知識が必要な難しい案件については、「県民活動定例相談会」へおつなぎします。会計・税務の専門家に直接相談ができます。今回の講師である内田先生がご担当くださいますよ。こちらもぜひご活用ください。 ※要予約、無料。
さて、次回「NPOのための税務」講座は、
11月20日(水)13:30〜16:30 @パルトピアやまぐち です。
すでに〆切りを過ぎていますが、まだ少し余裕がありますので、参加を希望される方は、今すぐお申込みください。
・法人税のことがよく分からない。
・決算処理がよく分からない。
・収益事業とは??
という方、一緒に学びましょう。
日 時:2019年10月31日(木)13:30〜16:30
場 所:パルトピアやまぐち3階 中ホール
参加者:17名(NPO法人14、任意団体2、コミュニティ団体1)
講 師:内田典孝税理士(内田典孝税理士事務所、中国税理士会山口県支部連合会)
テキスト:中村元彦、脇坂誠也、寺内正幸 著『新訂/基礎からマスター NPO法人の会計・税務ガイド』(2018年、清文社)
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秋晴れの日が続いていますね。空が高い。
みなさん、いかがお過ごしですか?
大変遅くなりましたが、先月末に開催した会計講座の報告をします。
NPO法人会計初心者を対象に、NPO法人の会計を基礎から学びました。
年度末に向けて、正しい会計書類を作成できるようになることを目指します。
今回は、テキストの第1章〜第5章までを丁寧に読み進めました。
第1章 NPO法人の会計の目的
第2章 作成する会計書類
第3章 勘定科目/事業費・管理費、按分、注記など
第4章 日々の取引/活動計算書と貸借対照表の関係、預り金、借入金など
第5章 NPO法人に特有の処理/現物寄付、ボランティア謝金など
とりわけ、「活動計算書の考え方」が、参加者にはとても新鮮だったようです。
「費用」→「収益」→「当期正味財産増減額」
営利企業では、「収益」を上げるために様々な「費用」を使いますが、NPO法人は、「収益」を上げるために活動しているのではなく、まず先に活動ありき。
活動にかかったコストがどれくらいであるかを表すのが「費用」であり、それをどのような形でまかなったかを表すのが「収益」である、という点に、参加者のみなさんは深く納得したご様子でした。
なお、活動の結果、正味の財産が1年間でどれだけ増えたのか(減ったのか)を表すのが「当期正味財産増減額」。これは、営利企業の損益計算書でいうところの「当期純利益」に相当するもので、この金額の赤字が続くと、NPOの経営は安定しません。
自団体の活動を思い浮かべながら、ひとつずつ大切な項目を確認できた、という声が多く、会計について学びながらNPO法人のあるべき姿に気づく、というすばらしい体験ができたと感じました。
テキストが抜群に分かりやすいということはもちろんですが、講師の内田先生は、ポイントを押えつつ解説を加えてくださるので、テキスト内容がより整理されて頭に入ってきました。まるで国語の授業のよう。(居眠りしている人はいないかな?と会場を見渡していたのですが、そのような方はいらっしゃいませんでした)
会計に詳しくないからと、分からないまま前任者のやり方を踏襲していたり、自己流で続けていたりすることはよくありますが、改めてNPO法人の会計の目的から仕組みまで、体系的に基礎を学ぶことができ、参加者のみなさんの自信にもつながったようです。
<参加者アンケートより>
・わりときちんとできていることがわかった。
・とてもよい振り返りができた。
・財務・会計処理については初心者なので、会計の基礎から学べた。
・日頃からやっていることが再確認できた。
・NPO法人の会計目的がより具体的に理解できた。
今後、何か困った時には、何度もテキストやテキスト内の参照情報に立ち返りながら、基本の充実と正しい会計書類の作成を目指していただければ嬉しく思います。
また、テキストを読み込んだけど、どうしても分からん!という場合は、当センターまでご相談ください。まずは、センター職員と一緒に考えましょう。
さらに、より専門的な知識が必要な難しい案件については、「県民活動定例相談会」へおつなぎします。会計・税務の専門家に直接相談ができます。今回の講師である内田先生がご担当くださいますよ。こちらもぜひご活用ください。 ※要予約、無料。
さて、次回「NPOのための税務」講座は、
11月20日(水)13:30〜16:30 @パルトピアやまぐち です。
すでに〆切りを過ぎていますが、まだ少し余裕がありますので、参加を希望される方は、今すぐお申込みください。
・法人税のことがよく分からない。
・決算処理がよく分からない。
・収益事業とは??
という方、一緒に学びましょう。