
『お金の地産地消白書2014』を読む会inやまぐち
2015年11月6日(金)14:30〜17:00
会場:カリエンテ山口 3F 第4研修室(山口市湯田温泉5-1-1)
講師:木村 真樹 氏
(コミュニティ・ユース・バンクmomo 代表理事/公益財団法人あいちコミュニティ財団 代表理事)
地域金融機関がNPO支援に本気で参画するために、金融機関はもちろん、志を同じくする多数の方々にご参加いただきました。
・企業(1)
・金融機関(5)
・助成団体(2)
・任意団体(2)
・コミュニティ団体(1)
・NPO中間支援組織(9)
・行政(2)
・大学(1) 幅広い参加者層23名で読書会start!

読書会ではmomoの代表理事 木村 真樹さんの、「地域内"志金”循環」モデル実例のお話から始まりました。
白書を読み解いていくだけでなく、グループワークをふんだんに取り入れて、参加者側も真剣に「お金の地産地消」について考えられるよう、工夫されていました。
『有望な融資先の1つはNPO?』
日本全体の企業率の低下や、社会情勢の変動に伴い、消費・投資の消極性などから、金融機関の「預貸率」の低下に注目が集まっています。
これは、地域にとって地元のお金が地元企業などへの融資に環流するのではなく、別の場所で運用されているということにもなります。
また、もう1つの要因は、有望な融資先が地域で見当たらないため。
そこで、産業競争力会議による今後の戦略として
「これまで成長産業と見なされてこなかった分野を新たな日本の成長エンジンに育て上げる」
ことが確認されました。
その中で注目されている「NPO」。
NPOへ融資するというのは一見儲からなさそうなイメージがありますが、既にNPO向けに融資している金融機関の実績を見ると貸倒率(デフォルト)はむしろ一般企業以下というお話でした。
日本政策金融公庫でもNPO向けの融資を増やしているようです。
また、地域の課題解決に取り組んでいるNPOが活動資金を得ることで地域の課題が解決され、住みよい地域になるというような効果もあります。
地域金融機関が、その地域社会にかけがえのないNPOを見出し、その活動の支援を考えてくださること。
そして、さらなるNPOへの理解の深化と、コンサル力と、志を、金融機関とNPOが一体となって高めていくことが大切だと考えました。
センターでは、その良い機会の提供を、今後も行っていきます。
冊子『お金の地産地消白書2014』
