日本でも少し報道され始めたようですが、タイだけでなくベトナムやカンボジアでも大雨の影響による洪水被害が続いています。
地元紙プノンペンポストによると、カンボジア全土23州・1特別市のうち17州で洪水被害があり、死者の数は247人にのぼっているとのこと。また、39万ヘクタール、国全体の水田の16パーセントが被害を受けているそうです。
プノンペンポストの記事(英語)今週モニタリング活動でスバイリエンへ行ってきましたので、スバイリエンの洪水被害の様子をリポートします。
体育科教育振興プロジェクトの対象小学校2校に訪問したところ、水は溜まっているものの、一応グラウンドの一部は体育の授業ができる状態だったので、あまり被害はなかったのかなぁ・・と思っていたら、大間違いでした

土嚢が積まれており、川の水がだいぶあふれていたことがわかります。
スバイリエン州の中心地でも川が氾濫したり、先週までは本プロジェクトの対象校も水浸しの状態だったそうです。学校が川の近くにある為、ポンプで水を川に戻してなんとか新学期を始めることができたそうです。しかし、中心から少し離れると別世界・・・
川を越えてところにある地区です。学校の敷地内全て冠水しています。10月から新学期に入ったところですが、今のところまだ休校の状態だそうです。
湖のようですが・・・実はここ普段は一面水田の場所です・・・・
道路も水につかっていますが、みんなたくましく自転車でじゃばじゃばと進んでいきます。
人や物などバイクごと運んでくれるボートも出現しています。向こう岸(?)というか、向こうの村まで運んでもらうのに1500リエル(30円くらいでしょうか?)だそうです。
家の周辺が冠水し、道路際に避難している人々も多数見受けられました。毎日の生活が大変なことと思います・・・。多くの人々が農家であり、米の収穫がなければ収入源も断たれてしまいます。これからまだまだ回復までに時間もかかるでしょう。
そんな中、日本政府から早速緊急救援物資の支援が
外務省ホームページカンボジア政府は11月に予定されている毎年恒例の水祭りのボートレースを中止し、その資金を洪水被害にあてることを決定したそうです。今後も洪水被害の動向を見守っていきたいと思います!