
ソーシャルビジネスリーダー研修会が開催されました。
今回のテーマは
『マーケティング 〜企画ロジック構築●虎の巻〜』です。
(株)中国博報堂から、MD統括担当兼マーケティング部長、
北野尚人先生をお招きし、講義を行っていただきました。
講義の前半は、企画書の3つの要素を、おでんの串に例えられ、
ロジックの説明がなされました。
・事実=主観や風評にとらわれない「現時点の客観的な構造」
・課題=事実と行動をつなぐ「現状と目標のギャップ」
・行動=事実と課題から導かれる「合理的で魅力的な行動」
また、企画づくりの基礎についての顧客視点、生活者発想の重要性について講義して頂き、受けての幸福感、価値観を満足するサービスを提供することが大切であることを、深く学びました。
次に企画書づくりの心構えとして、口頭説明を補うだけの企画書を如何に作成できるか、注意する点を学びました。
「企画書は説明書でなく、説得するものである」
「提出先で一人旅できるものを作ろう」
「絶対に、ロジック構築の完成前にルックス作成をはじめてはいけない!」
企画書を作成するとき、企画書を元にプレゼンテーションをいかに行うか、
また見栄え(ルックス)に重点を置いてしまいそうになりますが、
相手を説得するためには、いかに論理的に話を進めるか、企画内容を構築していくか、が重要だと知る事ができました。
企画書づくりのリハーサルとして、
「ラブレターを書こう。」と題して、二通りのロジックを用いて簡潔に作成することを求められました。たった数行の企画書であっても相手に伝える表現、工夫がないと成果に結びつかないことを実感させられました。
論評の中で、主観ではなく、数字を述べて事実を説得力あるものにするのがポイントであるとのことでした。


講義の後半で、グループワークを行いました。
各グループで企画するテーマを抽出し、SWOT分析手法により企画案を作成し、発表に用いました。
企画書を作る工程の中で、市場分析、ニーズ調査、ひらめき、発想の転換等について指導を仰ぎながら、各グループとも四苦八苦しながら企画立案をしていただき、発表していただきました。
受講後のアンケートからは、企画書、助成金申請を書く機会が多いので勉強になった、とても分かりやすく、次に自分で作成するときポイントを押さえながら作ることができると思う、という意見を頂きました。