
内容は前講義から引き続き、馬場先生による『事業計画』について講義いただきました。
事業計画については、講義時間延べ30時間を設定し、受講者が事業計画を検討していくうえにおいて基本的な要素を理解し、分析手法により経営戦略を打ち立て、より具体的な事業プランが策定出来るよう、ワークショップ形式による受講、発表、問答を繰り返しながら、最終目標である「経営戦略企画書」を個人個人で策定出来得るよう時間配分しました。 途中、講義の中で解決出来なかった事案については、各々持ち帰り宿題として提出、その場でフォローアップをされながら進めて頂きました。
●『事業計画』を立てるための手順について学んだこと
@事業ドメイン(As-is)の策定 ・・・ 業界の特性を考慮しながら、事業の有り方を明確にしどのような方向性で戦略を立てるか、足がかり・スタート地点を示し現状認識の一致を図っていくもの。
<要素>・現状顧客 ・ニーズ ・ノウハウ(知的資産、技術・生産性、人材等)
ASWOT分析 ・・・ 内・外部の環境分析を行い、自団体の強み、弱みを抽出
B新事業ドメイン(To-be)の策定 ・・・ 新事業の開始、改善改革するための事業価値を考え、現在の事業領域の要素で不足するCSF・課題を抽出
<要素>・ターゲット顧客 ・ニーズ ・中核となる能力はノウハウ
C経営目的を達成するための重要な成功要因の抽出
・現状と新事業ドメインを比較しギャップを埋めるための要素を、財務・顧客・業務プロセス・人材と変革の4つの視点により抽出
・抽出した要因について、顧客価値基準・収益性・実現性等を勘案し優先順位を決定
D経営戦略企画書の作成 ・・・ 重要経営課題を一つずつ取り上げ、組織の中で共有するとともに有効な戦略とアクションプランを考察し、具体的な事業項目と実施スケジュールを計画化させる。

実際、受講者の方たちも当初は発表の都度、苦渋の表現をされていましたが、回が重なる毎に内容が、戸惑いから自信・確信へと変化していく様が匆々と合間見れました。
今回受講者が各々作成した成果物を次のセミナーへ引き継ぎ、財務会計の観点から、決算書の仕組み、損益分岐点、キャッシュフローについて受講する予定です。