ひろしまNPOセンター復興支援活動平成30年7月豪雨災害ひろしまコミュニティ支援基金
(A)常日ごろの活動応援コース |
【No.22】信岡家住宅保存会(素盞嗚神社 祇園祭)
<主な活動地域/福山市 助成金額/50,000円>
■活動報告
この度助成金を活用して修復し提灯は、毎年7月に行われる福山市新市町の素戔嗚神社の祇園祭で使用します。しかし、新型コロナウイルスの影響で、2020年度の神輿巡行の中止が決定しました(神事のみ行われます)。そこで、活動内容といたしましては、去年の祭の様子を報告します。
2019年7月14日に祇園祭が行われ、神輿がお旅所を務める信岡家に巡行しました。お迎えする際のしつらえは、昔から変わらず今も受け継がれています。お神酒・おむすび・香の物・お茶でお迎えをし、おむすびは、みんなで集まって握っています。お旅所としてお迎えしている人数は、大人神輿・子供神輿を合わせて二百数十人です。
祇園祭の神輿の巡行は、今となっては数少なくなった、地域の大人と子供が一同に会して楽しめる行事であり、そのお旅所として昔と変わらぬ信岡家のお接待は、祭や地域の伝統を伝えるものとして、地域の人によろこんでいただいています。
■地域づくり・コミュニティづくりにつながる、常日ごろの活動を継続していくための『あったらいいな』
支援:「組織運営についての相談・指導」
理由:信岡家住宅保存会にとって祭は活動の中の一つで、他にもいろいろな活動に取り組んでいます。
・地域で信岡家の果たしてきた役割の歴史を古文書を読み解いて次世代に分かり易く伝えていく
・歴史ある建物を保存しながらも地域に開かれた、次代に合った使い方をしていく
・代々使われてきた、行事や生活に基づいた道具類の保存と活用
といった活動を深め、広げるためには、専門知識を持った人材と地域住民とのつながり、運営のための経済のあり方等相談、指導を必要とします。
■寄付者(市民の皆様)へのメッセージ
素戔嗚神社祇園祭は平安時代から千百年続く、全国の祇園祭の起源となるもので「けんか神輿」とも称され、3つの地域が意地と意地をぶつけ合う祭りにより町全体が1つになります。奈良時代から平安時代にかけて起きた疫病や干ばつ、天変地異を鎮めるための儀式で、怨霊を鎮め平穏な世を取り戻そうとしたのが始まりです。今回おみこしの御旅所の一つである信岡家が被災による破損した提灯の修復をさせていただきました。心より感謝です。
■活動写真等