ひろしまNPOセンター&コミュニティ未来創造基金ひろしま 復興支援活動
平成30年7月豪雨災害 ひろしま復興支援基金 〜ひろしまにともす、希望の灯り〜
(A)ありがとうコース |
【No.25】広島大学ボランティア団体 アイリス(広島県呉市安浦町を中心とした大学生によるこころの支援)
<主な活動地域/呉市安浦町 安登地区など 助成金額/30,000円>
■活動報告
弊団体は発災の直後,安浦町のボランティアセンター立ち上げ補助(10名)広島大学の学生(計1,300人以上)を被災地に派遣する活動をした。10月以降は,できたつながりを大切にしたい思いで,心の支援を行った。10月20,27,11月11,18日と安登の仮設住宅を訪問し,住民の方と交流をした。大学生の私たちは,時間や体力,活力が十分にあるため,被災者を支援している地域の団体が人手や力等で困っている際に協力することで復興に貢献していく活動の方針を立てた。1月11,25日に安浦こどもひろばたけちまるの活動に2名が参加,2月11日(5名),3月3日(2名)に被災地支援こどもフリーマーケットの運営補助,3月17日に安浦出張保健所によるイベントで足湯ブースを担当(1名),安登の仮設住宅では2月18日に沖縄からのボランティア団体によるソーキそばを食べる会(2名),3月30日にお花見に参加した(3名)
■活動を通じて感じている課題
私たちが支援をする中でもっとも課題に感じたことは,コミュニティ形成をする際,縦のつながりをつくるということが難しいということです。仮設住宅や様々なイベントで,子どもは子ども,お年寄りの方はお年寄りの方で交流をしているという姿がよくみられました。高齢者の方の支援をしている施設へのイベントは若い人たちがあまり集まらないという話も伺いました。次にくる災害などを考えた際,高齢者の方や子どもたちといった弱者が孤立する状況を生み出さないためにも,今から世代を超えた交流を通して助け合いができる環境を整えていくことは必須なことだと感じました。支援をしている中で,大学生がご高齢の方とも,子どもたちともどちらも行き来することで繋げられる可能性を感じることがあり,大学生がボランティア活動をすることで果たせる役割は大きいのではないかと感じます。大学生の中でボランティアをしたい気持ちがある人たちが大勢いますが,大学生が支援活動に参加するためには,支援は金銭的な面,交通的な面で課題があります。大学生と被災地とつなぐためのアプローチを充実させていくことも必要だと感じました。
また,今回の助成金を申請した活動期間よりも後に行った活動ですが,各被災地で梅雨に向けた対策が万全であるのかというところに課題を感じました。小屋浦では土のうを積みなおす活動や土のうステーションをつくるという活動があるのを目にしました。しかし他の地域・地区をみると,まだ大雨が続くと反乱の危険の高い土砂がつまっている側溝等が見られます。梅雨に向けた対策は今後早急に私たちの団体でも考えていきます。
■寄付者(市民の皆様)へのメッセージ
今回は貴重なご寄付をいただき,誠にありがとうございます。活動を始めて1年目の団体で,大学生の団体ですので経験も浅いです。しかし活動を通して多くの方々に出会い,温かさに触れるなかで,復興に向け私たちにできることをこれからもしていきたい,地域の方ともっと関わりたいという思いが強く芽生えました。大学生ならではの明るさやパワーを活かし,これからも精進してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。