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2010年03月20日

平戸和蘭商館倉庫〜完成後〜

土居葺きの完成の後、瓦屋さんが入ります。

土居葺きの上に瓦を置く桟木が打ち止められ、瓦を止める銅線が何本も桟木に結ばれていました。

この後、瓦が葺かれると…我々の葺いた土居葺き屋根は見えなくなってしまうと、ちょっぴり残念であり、淋しく思うのは、我々だけでしょうか…





2010年03月19日

平戸和蘭商館倉庫〜周辺〜

平戸和蘭商館倉庫の周辺には…

オランダ井戸があります。
オランダ塀です。高さは2mもあります。私の背は低いので…とても高く感じました。

フラシスコ・サビエルの記念碑です。
山口市にもサビエルの記念碑や記念聖堂があるので、とても親近感がわきます。

平戸和蘭商館倉庫の裏山には埼方公園があり展望台からは、平戸大橋や平戸城を見ることできます。

最後は、現場周辺で一番良く目についた看板です。







2010年03月16日

平戸和蘭商館倉庫〜完成〜

土居葺きの完成の写真です。
これで私達の仕事は終わります。
3月15日に無事に完成しました。

今回の現場では、平戸市の方、長崎県の方、九州の方の土地柄なんでしょうか?皆さん、とても良い人達でした。久しぶりに現場を去るのが淋しくなった現場でした。

完成したら、また平戸に訪れたいし、一緒に仕事がしたいです。

追伸
左官屋さんと話すことがありましたが…長崎では教会などの洋風建築の中に和風建築が混ざっていることが、当たり前だそうです。







平戸和蘭商館倉庫〜棟納め〜

屋根の頂上となる棟の納めは、棟折板を使います。

長さは尺2寸(約36cm)、厚みは土居板の半分の5厘(約1,5mm)です。
巾は3寸ぐらいから5寸ほどの板を同じ所に継ぎ目がいかないようにし、2枚重ねで針釘で打ち止めます。

板が棟の角度に沿って曲がり良くするために一晩ほど水に浸けたり、屋根の野地板の角がないように大工さんにしていただきました。
今回は丸くして頂き施工が大変スムーズでした。

これで土居葺き屋根の完成です。







2010年03月15日

平戸和蘭商館倉庫〜現場にて3〜

8分(約2,4cm)に割った材を、割台(わりだい)を使い、こへぎ包丁とばんばをで4分(約1,2cm)、2分(約0,6cm)、1分(約0,3cm)と割っていきます。

木の素性や木目の流れをきにしながら、厚みが均等になるように割るたる為に、長年の経験と感が必要となります。

私も二度ほど割り板の加工を経験しましたが…2日目で手首が痛くなり、手のひらには豆ができました。







2010年03月13日

平戸和蘭商館倉庫〜現場にて2〜

六等分した材を、木の素性や節など避け、木目の流れを見極めながら、1寸6分(約4,8cm)の定規を当てながら小分けします。

小分けした材料の中から赤身以外の部分を取り除き、また同じ様に定規を使い8分(約2,4cm)に切り分けます。

土居葺きやこけら葺きは、建物や屋根の大きさによって寸法が異なることがあるので、この定規はその時の仕様に合わせて使った定規です。





平戸和蘭商館倉庫〜現場にて1〜

現場にて、工事関係者や市役所の方々に土居葺き材の材料拵えの行程を実演していただきました

原木の椹(さわら)の木から1尺(約3cm)の長さに輪切りします。
直径は約1mほどあります。

『荒割包丁・あらわりぼうちょう』と『ばんば(かしの木で作ったこん棒みたいな物)』を使って、まず最初に半分に割り全部で六等分します。







2010年03月09日

平戸和蘭商館倉庫〜上棟式2〜

上棟式の当日の屋根には、棟に、二種類の飾りが設置され、屋根の四隅には紅白のお餅が飾られました。





平戸和蘭商館倉庫〜上棟式〜

8日に上棟式が行われました。

出席者には市長さんをはじめ多くの市の関係者の方々、地域住民の代表者、そして工事関係者の代表、職人さんが出席し総勢60名を越える多くの人が式に参加しました。

建物内の二階に祭壇が設置され、12時半から神職さんにより修祓之儀、降神之儀、祝詞奏上、四方祓之儀などが行われ、いよいよ大工さんがメインとなる上棟之儀が行われました。
個人的に上棟式は初めての体験だったので、とても興味のあるものでした。

席が後ろの方だったので近くで見ることが出来なくて残念でした…







平戸和蘭商館倉庫〜見学会2〜

7日の日曜日に、某ビール会社関係者の見学会がありました。

個人的に1番大好きなあのビール!
テレビや新聞広告などで、ご存知かとおもいますが…ビールの売り上げの一部を全国各地の文化遺産に寄付しています。
ここ長崎県では平戸の和蘭商館倉庫の復元に寄付されているそうです。

当日は、三組に別けて約100名ほどの見学者が訪れました。皆さん満足した顔をして帰られていきました。
たまに呑む、あのビール(普段はって第3ビールなんで…)が、こうして自分達の仕事に…と思うと、また一層の励みになります。