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2009年11月21日

境内整備工事

今、境内では色々な整備工事が行われています。

その一つとして手水舎の瓦屋根の葺替え工事があります。

新しくタルキを流し野地板を貼ってルーフィングシートを貼られています。

後は、この上に瓦が葺かれていきます。





2009年11月18日

正面・左側完成

昨日、正面の左側桧皮葺が完成しました。

上の方は、屋根面が急な為、桧皮がずれて落ちない様に仮止めをしつつ屋根を葺いていき、中々はかどらなかったです。



2009年11月16日

大棟の千鳥破風

大棟の千鳥破風の水切銅板、上目軒、上目を施工写真です。

天場の上目軒と上目の仕上がりは水切銅板の施工と同じ様に水平器を使い、水平にかつ厚みが均等になる様に施工します。





2009年11月08日

箕甲の野地

葺込みで桧皮を葺いた後、切裏甲(きりうらごう)・蛇腹(じゃばら)取り付け、軒の反りや厚みに添って軒付けをした後、野地板を施工します。

『くし』と呼ばれる物を、タルキと桧皮軒に横向きに接合し、野地板がしっかり取り付け出来る様に1尺(約30cm)おきぐらいに取り付けます。

箕甲用の野地板は、若干の丸みを作る為、1寸2分(約36mm)ぐらいね巾の板を取り付けます。

箕甲の野地の良し悪しで、次に葺く時の仕上がりに影響します。







2009年11月05日

葺込み

破風板などの屋根金槌が入らない所はギリギリまで葺き、あらかじめ寸法を測り、平らな場所で葺いた物を作り隙間に入れる一連の作業を『葺込み』と言います。

隙間のスペースと葺地の厚みを予測して作る為、職人の経験と感が試される作業の1つなのでスムーズに葺込み出来ると大変嬉しいです。



2009年11月04日

谷葺2

谷の葺足に合わせて葺くと平の葺足の通りが真っ直ぐにならないので、葺足を落としながら平の葺足に合わせて葺きます。

2009年10月30日

谷葺

木口が8分〜1寸2分(約24mm〜36mm)の巾で、先の巾が3寸(約9cm)ほどの形の割れなどが入っていない皮を使います。

巾を6寸(約18cm)前後で8〜10枚ほど使い葺足が丸くなるように葺いていきます。

写真では、分かりにくいですが…左から葺いて、次は右からと交互に葺いて6枚ごとに釘で打ち止めます。
谷は1番水が集まる為、何気無い不注意で雨漏りの原因となり、葺いている最中は大変気を使います。

屋根の仕事をするものとして、雨漏りは一番やってはいけないことですから…







2009年10月29日

谷葺(下葺)

桧皮で谷を葺く前に、土居葺の板や杉の皮などで地葺・じぶきします。

水の集まる所は、早く痛みやすいため、この様に二重に葺きます。

屋根の形状や谷の勾配などを職人が独自に判断し葺足の巾や材料を決めて葺きます。今回は2寸(約3cm)ピッチの土居板で葺きました。



2009年10月28日

垂木・野地板施工

軒付けした後は、垂木・たるきを取り付けます。

野垂木・のだるきと軒を接合する垂木を『呼出垂木・よびだしたるき』と言います。

軒先の最初に取り付ける野地板を『呼出板・よびだしいた』と言います。

特徴として、『なげしびき』と言って断面が三角形になっています。

呼出板を取り付けした後は野地板を取り付けます。



2009年10月27日

大屋根と千鳥屋根の取り合い

大屋根・おおやね(メインの屋根)から破風屋根が正面に出ている屋根を千鳥・ちどり屋根と言います。

千鳥屋根に大屋根の軒が当たっています。

痛んでいる軒を丁寧に解体し、軒の下にくる屋根を葺ます。
注意点は軒の隙間と葺地(桧皮の葺いた厚み)を予想しながら葺ます。

軒の厚みのラインが綺麗にいくように軒付けし、裏板を取り付け、また軒付けをします。

軒切りは、普段使用する『ちょうな』では、柄が屋根に当たり使えないので『突き切り』と言って、槍の様な真っ直な柄で上から下へ突いて切ります。

追記
軒が二段になっている軒を『二重軒・にじゅうのき』 と言います。