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2015年03月07日

桧皮採取見学会を開催しました!

平成27年2月28日(土)、
山口市宮野上、荒谷ダム上の宮野財産区山林にて、桧皮採取見学会を開催しました!

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前日の夕方からまさかの積雪があり、開催できるかどうか不安がありましたが、朝から快晴!
でもご覧のとおり、ダム周辺にはまだ雪が残っていました。

今回は宮野財産区の議員さんとプレスの方々を対象とした見学会です。
上の写真で私が指し示している、登山道(けものみちのように見えますが…私どもが作りました)から、約15分ほど山の中腹まで移動します。宮野財産区の皆さんは山での作業には慣れていらっしゃり、危なげない様子。プレスの方は機材を持ち運びながらの移動です!

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傾斜はありますが、ちょうど見学する広さのある採取スポットへ到着。
熟練の職人が、桧の形成層(水分を上げる部分)を傷つけないよう慎重に採取していきます。この「形成層を傷つけない」ことが採取のポイントになります。

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山中でのカメラ撮影!

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自治体が管理する山の財産が、木そのものに価値があることはもちろんのこと、地域の文化財を守っていく財産に!


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ちょうど月末なので、毎月の採取量を計量、結束し報告する過程についても見学していただきました。採取量は毎月報告し、どのような建造物に使われるのかについても報告する仕組みになっています。

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この見学会の様子は3月1日付け毎日新聞地域面に掲載されました!

山口では檜皮葺や桧皮採取について、これからも広く知っていただく必要があると感じています。桧皮採取や拵え、屋根ふきなど、檜皮葺にかかる一連の作業について、もっと情報発信していこうと思います!
参加してくださった皆様、プレスの方々、ありがとうございました!



2015年01月31日

山口市宮野で桧皮採取をしています

今シーズンから、山口市宮野の宮野財産区の山林で桧皮採取をさせていただいています!桧皮採取にご理解ご協力を賜り、心から感謝しています。宮野財産区さんでは、地元宮野小学校の体育館新築時など、公益性の高い事業に木材を使われています。

財産区とは?

駐車場から山に入ること15分、採取地点に到着するころには体もあたたまります。山歩きに慣れていない私の持ち物はクマよけのすず、緊急用の笛、地図…スマホのGPSも欠かせません。携帯のつながらない地点もあるので、安全第一、声かけあっての作業を行っています。

桧は採取に適している樹齢80年以上から、時には150年以上とも思われるものもあります。
自然に触れ、山深いところで作業をしていると、時間の流れを忘れそうになることも…。森林浴効果でしょうか?

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夏に支えてネットワークから独立した職人も現場研修を積んでいます!休まず、あきらめず、こつこつと!応援してください☆

2月下旬には関係者、プレス向けの現場見学会も企画しています。

2014年12月10日

桧皮採取のへらを作りました

桧皮採取につかうヘラは、自分たちで作っています。
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山からとってきたカナメの木です。

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芯を外しながらヘラの形状が取れるように削り取っていきます。
芯を外すのは割れを防ぐためだと思われます。

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電気カンナで荒取り。

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荒取り後、手カンナやなたを使い微調整。

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このヘラを使って、檜の樹皮をはぎます。
昔からカナメの木が採取に良いといわれ、使われてきました。
この冬の採取にも活躍します。


2014年11月22日

桧皮採取見学会

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へら一本で下から形成層を傷つけぬよう、剥いていきます。

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採取の見習い予定の職人は体験もさせていただきました。

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柳井市で桧皮採取をしています

昨年度より、柳井市日積の大帯姫八幡宮の境内で桧皮採取をしています。
桧皮採取にご理解・ご協力をいただき、大変感謝しております。

今回は桧皮採取を見たことのない、新しい桧皮拵え職人を連れて内部見学会を実施しました。
参加者は5名、職人から道具の説明、実際の採取の仕方を学びました。
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採取に使う道具はへら、なたなどシンプルなものがほとんどですが、一番驚くのはこの大切り包丁です!
「日本昔話のやまんば(笑)が持っている包丁みたいだ…」というコメントもありました。

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ふだん当たり前のように拵えに使っている桧皮の採取を見ることで、
ますます桧皮に対する理解が深まりました。

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採取の様子を毎日新聞の記者さんが取材にこられました。
広く新聞などで取り上げていただく機会を増やし、檜皮葺や、材料調達について知っていただけるよう努力していきたいと思っています。

2014年05月04日

続 桧皮採取 

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採取した後の皮は2尺5寸の長さに切りそろえた後、計量し、結束します。

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採取後の森は幹がしばらく赤くなっています。
赤い状態の檜をみかけられたときは、採取直後の木ということがわかります。

立木から採取できる山を確保することも私たちの大切な仕事の一つです。
このような「文化財を守る森」を増やしていくことは使命です。


2014年05月03日

桧皮採取

桧皮採取は、約樹齢80年以上の檜の立木から行います。
大人の手で一抱えの太さ以上のものと思っていただけるとイメージしやすいかと思います。

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まずは専用のへらを使い、「ヘラ入れ」を行います。
幹を傷つけないよう、細心の注意を払います。

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根本も同様です

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下から、甘皮(赤い部分)を残してはがしていきます

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甘皮を残すことで、木が枯れません。
そして皮は再び再生し、10年間隔で採取が可能です。
採取した後、再び再生した皮は「黒皮」と言われ、加工しやすい良い素性の皮です。
屋根のもちも良いといわれています。

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皮がついていくまで、めくります。

2014年04月16日

柳井市大帯姫八幡宮で桧皮採取を行いました

平成26年3月、柳井市大帯姫八幡宮境内にて
桧皮採取を行いました!
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檜皮葺の材料となる、檜の皮をはがす作業をお伝えしていこうと思います!