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2013年10月16日

お嫡社完成、搬入

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山口大神宮内お嫡社、屋根工事完成しました。

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木部の防腐処理と飾り金具取付けのため、
もう一度山内木工さんへ運びました。
搬入した時よりかなり重い!
ご近所の方には「お神輿ですか?」と尋ねられました。

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10月10日、いよいよ山口大神宮へ納品。
8人がかりで運びました。あの長い石段です!

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山口大神宮敷地内多賀大社西側にあります。
間近で屋根の様子が見ていただけます。
ぜひお参りください。

2013年10月09日

お嫡社 箱棟施工

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箱棟を乗せたところ。
角のように飛び出しているのは「とりぶすま」と言います。棟木ととりぶすまの線が左右対称になるように注意します。そりのラインも重要です。

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仕上がった鬼を箱棟に取り付けました。
正面から見て水平に座っているか、横から見てちょっと前かがみになるよう取付けます。まっすぐ取付けると目の錯覚であおむいて座っているように見えるからです。

余談ですが瓦棟の場合は下から見て、にらみつけるように取付けるそうです。

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全体のバランスを離れたところから入念にチェックします。

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箱棟の銅板包みのパーツです。


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箱棟銅板包みが終りました。
いよいよ完成間近。この後銅板の「はぜ」の仕上げ作業をします。

2013年10月08日

お嫡社 鬼施工

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市内にある山内木工さんで鬼の彫刻をしていただきました。
鬼のデザインはいろいろありますが、今回は私の師匠のデザインを継承してみました。

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銅板をバーナーであぶります。
焼成することで銅板が柔らかくなり、加工しやすくなります。

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打金を使って銅板を打ち出していきます。
彫刻の模様に沿って叩き出すこと、叩きすぎて銅板を破らないことに注意しながら作業します。

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銅板は顔の部分(中心)ひれの部分(左右)に3分割して叩き出します。

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銅板の打ち出しが終れば溶液に漬け、木部に銅板をまきます。
表面とサイドの光具合が違いますが、一雨降れば同じような色合いになります。

2013年09月24日

お嫡社 銅板屋根葺き

お嫡社屋根葺きのようすです
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この屋根材は通称「唐草」といいます。
この下の2つの画像にあるように軒先にのみ使用します。
軒に水が回らないよう、軒先のはぜが直角に加工してあります。

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「唐草」を施工したようす(裏面)

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「唐草」を施工したようす(表面)

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いよいよメインで使用する屋根材がこちらです。
通常は銅板定尺(幅尺2×長さ4尺)を8つ切(5寸)にしますが、
今回は小宮なので、葺き足を小さくするため10切(4寸)にしました。

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まず平面を先に葺きあげます。

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葺きあがった平面の葺き足に沿って箕甲を葺いていきます。
箕甲は檜皮葺同様の葺き足で仕上がるようにしています。

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裏面葺きあがりました。

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表面も同様に葺きあがりました。
この後、箱棟、鬼の取付けをして仕上げていきます。



2013年09月20日

お嫡社 銅板軒付

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裏板です。
0.3mmの銅板を使用しています。屋根には0.35mmを使用します。
屋根より薄いものを使うのは、加工のしやすさを考えているためです。(直接雨水もあたらない箇所です)

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裏甲と軒野地のすきまに裏板を差し込み、裏板の完成です。
ボランティアガイドの皆さんにも裏側を見ていただきました。

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行きの軒付完成です。
小さい軒ですが1枚の銅板を貼るのではなく、3段付けにしてかっこよくしてあります!

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破風軒仕上げをしているところ。
破風軒は曲線の線の通り、バランス、ゆがみなどを気にしながらつけていきます。

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天場に「いちょう」をつけました。桧皮葺につけるもようと同じです。
他には3段付などいろいろな施工方法があります。
この天場や軒付の施工方法は、銅板の屋根を見るときのちょっとした見どころです。

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軒付完成です。

これから屋根葺きが始まります。
防水シート施工→平葺き→箕甲葺き の流れです。

2013年09月14日

作業見学会を開催しました!

平成25年9月13日、
瑠璃光寺五重塔で活躍する山口市観光ボランティアの皆さんを対象にした
作業見学会を開催しました!
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山口大神宮内お嫡社は銅板の軒付(正面裏面の行き)が終わり、これから破風軒付に取り掛かるところで、野地の様子がまだよく見ていただける状態です。

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作業場は狭い…のですが、せっかくなので桧皮拵えの様子も見学していただきたく、いつもの作業スペースはそのままに。桧皮拵えに使用する道具類や、瑠璃光寺で主に使用した製品(長平、軒、竹釘)も展示しました。

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10時からの開始時間には夏を思い出させる晴天の中、
約25人の観光ボランティアの方にお越しいただきました。

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まずは野地の工程を資料を用い説明しました。
小さい屋根だからこそ、、曲線の出し方など間近に見ていただけます。

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いつも目にしていらっしゃる檜皮葺ではなく銅板葺の屋根だったのですが、
銅板の経年変化や、銅板道具の菊絞りを使用した施工方法など、ハイレベルな質問を次々にお受けしました。さすが観光ボランティアの皆さんです!
実際の銅板加工、檜皮葺の材料拵えの様子も見ていただきました。

山口市内にあるお嫡社ですので、完成後は銅板の色の変化など、
実際に見学されてはいかがでしょうか。

自社で主催したはじめての見学会で、至らない点も多々ありましたが、
暑い中参加していただいた皆様には心よりお礼申し上げます!
観光ボランティアの皆さんのますますのご活躍をお祈りいたします!








2013年09月13日

お嫡社 野地完成

垂木を流し、野地が完成するまでの工程です。
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垂木を流します。(この写真は裏面)

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箕甲の串垂木を取り付けたところ。

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その上から野地板を施工しました。
これで屋根の形が決定しました。

箕甲はしなる程度の幅の狭い板を何枚も使用し、曲線を出します。

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箱棟を仮乗せ。
鬼は現在彫刻を頼んでいます。箱棟を乗せるとますますお社の風格が出ます。
これからいよいよ銅板の施工です。

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施工中、棟木の下に取り付けてあった棟札を発見しました。
写真に撮った後は屋根裏に収めました。
次にお目にかかるのはいつになるでしょうか?

今週末は瑠璃光寺五重塔で活躍する山口市観光ボランティアガイドのみなさんに
このお嫡社の銅板施工を見学していただくことになっています。
私も楽しみです。

2013年09月10日

お嫡社 野地工程

山口大神宮 お嫡社
野地の作業工程です。

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裏板を裏甲に取付けます。

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軒付のようす。
この軒付が完成した時の形そのままになるので、勾配や厚みなど形に注意します。

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破風軒を切ったもの。

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破風軒取付けしました。


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これから垂木を流す工程にかかります。






2013年09月01日

山口大神宮内 お嫡社の修理をしています。

山口大神宮内 お嫡社の修理をしています。
多賀神社の左側にあったものです。
今回はトラックに積み込み可能だったので作業場での修理です。

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地元の木工所で傷んだ箇所の補修をしていただきました。

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裏甲もとりかえました。

これからが私の仕事になります。