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くらしきパートナーシップ推進ひろば

市民のつくる「ちいさな公共」を支える、草の根の中間支援に取り組んでいます。
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あなたにも出来る!ライター体験講座【第1回】 [2011年01月16日(Sun)]
第1回開催しました!

会場:市民活動センター 第1会議室
参加者:10名
主催:くらしきパートナーシップ推進ひろば
共催:一般社団法人 チカク
後援:倉敷市 岡山県備中県民局

マニアックな講座で広報も不十分でしたが、初期定員の12人の申込みがありました。
ありがとうございました。
なんと高梁市からの参加もあり、うれしい出会いがありました。
レジュメ
1. はじめに/自己紹介
2. 心を開く取材のテクニック
3. 模擬インタビュー(記者会見)を経て、本文、見出しを作成する
4. 人脈、ニュースソースの広げ方
5. まとめ・質問、次回の説明

2011_0116_rejume.pdf

気になる内容は…



1. はじめに/自己紹介

2. 心を開く取材のテクニック
猪木正実さん 瀬戸内海経済レポート元編集長

◆サンプル記事を元に優れている点について学んだ。

●3つの段落で構成する。
@どこで何が起こった。
Aそれがどういう風に行われたかの様子、状況。
B参加した人の発言、感想。
●5〜6行程度のかたまりを積んでいく
10行を超えると読みづらくなるので長くても10行以内にまとめる。ひとつのセンテンスを短かく。
●オチ
最後の締めが大事。落語のオチのようなものが一言入ると文章が締まる。
●人の紹介記事
@その人の経験、紹介、
Aこれからどうしたいか。
手堅い人物紹介はこれが基本パターン。
人物写真はにこやかに撮るように。
●リード文
リード=要約版が頭についている。4段くらいにする。

◆心を開かせる取材のテクニック&インタビューマナー
資料

2011_0116_inoki1.pdf

・基本は、いかに取材する相手に心を開かせてしゃべらせるようにするか。王道はなし。
・取材後は「ありがとうございました」という礼状を出そう。
・事前準備をしっかりしましょう。
・第一印象は打診(アポどり)から。
 ⇒何を聞きたいか、何を取材したいかを確実に相手に伝える。誠実に。
・会った時の第一印象は見た目で8割がた決まる。
 ⇒取材するときに形は相手に合わせて。ラフすぎてもだめ。
・場の雰囲気づくりに気をつける。
 ⇒聞かれたくないことを喫茶店でするわけにはいかない。
 ⇒それ相応の人には、それ相応の場所で。
・相手を尊重する態度、身だしなみ、言葉づかいを。
・はっきりさせる。ごまかさない。
・できる限り事前調査をしっかりやる。
・自己主張、持論の展開は、控える。
・ひとつでも共通点を見つけて、相手をなごませる。
 ⇒世間話が有効。ポジティブな話を。

3. 模擬インタビュー(記者会見)を経て、本文、見出しを作成する

◆遊び場を考える会の事業について
◎活動内容説明
事業担当者より概要説明(3分程度)

2011_0116_press_dfp.pdf

資料
・プレスリリース
・チラシ

◎模擬インタビュー
事業担当者に対して、受講生、猪木さんから、挙手して質問。

◎記事作成
手持ち資料をもとに、15 文字x35 行程度(525 文字)の文章にまとめる。
 見出しをつける 想定する読者をどうひきつけるか。
 発表・アドバイス 時間いっぱいまで発表。記事を良くするための視点を猪木さんから。
 必要な素材を考える タイトル、リード、本文、写真、データ、ロゴ、チラシ

4. 人脈、ニュースソースの広げ方

2011_0116_inoki2.pdf

猪木正実さん 瀬戸内海経済レポート元編集長

●人脈づくり3大ポイント
@ 約束は誠実に守る
取材のお礼のはがき、メールなどこまめな対応。自筆の手紙はけっこう効く。
できる限り多くの人に会う 第一印象を大事に。情報がかたよるので、特定の人、ある分野の人だけでなく、できる限り幅広く。最初に会った時に対応すると相手の印象もいい。名まえも覚えてもらえる。
忙しかったからを言い訳にしない。忙しいところを時間をとって、自分のためにしてくれた、ということでよい関係ができることも。
A ギブ&テイクの原則
与える情報がないと、向こうも信用してくれない。向こうにもメリットがあるから会う。会って喜んでもらえる人格になる。
共通の趣味を切り口に業種、年齢の違う人と人脈をつくることができる。
喧嘩した相手の方が、将来的には仲良くなれる。お互いに本気だということ。
相談受けたら、結果を報告する。信頼を得ることにつながる。
慣用句(たとえば「御冥福をお祈りします」など)が、自然に出るようにしておく。ベテランはうまい。
B 自分の考えをはっきりもっておく。
まったく思想的に違う人でもつきあいはできる。自分の考えをはっきりしておかないと信頼関係はつくれない。本当の交流の基礎。
外に言っていいことと言っていけないことの判断ができることが信頼の基礎。

5. まとめ・質問、次回の説明

Q赤木さんの広げ方は?
女のひと同士のトークがそんなに得意ではないので、お花を習っている。
記者としての知り合い、チボリのときの知り合いも。
今までとおりいっぺんのつきあいしかしていなかった人に相談をしたら、自分を理解して、打ち解けてくれた事もある。人脈には広さと深さがある。深さは案外わからないものだなと思った。
受け入れられていない時には、まだわかってもらっていないと考える。ツイッターなど新しいメディアは、人がつかっているのを横目で見て、使うのもいい。リアルな場にもつながっている。

Qインタビューで、録音してもいい?
メモが読めないこともあるので、相手に許可をもらってから。
おもしろい話は切ってからになるので、切り忘れたようなふりをする。

Q、メモのこつは?
メモばかりしていると話にならない。黒でメモして、出てから赤で覚えていることをメモするなど。コツはあまりない。
取材して2、3日寝かせると忘れるので、すぐに文章にしてしまう。

関連情報
・お礼のメールで、自分の情報を出していくのもいい方法。
・Gmail 単語で検索ができるので、便利。
・ドロップボックス データを外部に保存することができる

あとがき
この講座は、もともと「市民ライター養成講座」として倉敷市市民活動推進課さんと協働で企画を進めていました。
諸般の事情から、前編:山田ズーニーさんの「伝わる・揺さぶる!文章を書く!」と後編「あなたにも出来る!ライター体験講座」に分けて実施しています。
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コメント
猪木さんの現場を踏んでの体験からのお話しは、インパクトが
ありました。特に、写真を撮る時のコツなどは、新聞の写真の
見方を変えます。また、”誠実”のことばが何回も出てきたのは印象的でした。
Posted by:塩野貞夫  at 2011年01月31日(Mon) 16:35