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珈琲ブレイク(4)《情けは人の為ならず》[2012年05月28日(Mon)]
DSCF3044 (1).jpg

小笠原・父島の坂道で

読む人に「うまい文章だ」と褒められたい。だから時々ことわざを使う。洒落た感じが出ると思うから。しかし、意味を正確に知らなくて後で冷や汗をかくことも多い。
横浜支局時代、自民党の県議から「清濁併せ呑む人ですね」と言われたことがある。「いつ俺が“濁”を呑んだ、汚れたものは避け、いつも“清”だけだ」と腹の中で怒っていた。それも長い間。ひょんなことから「善悪問わずに受け入れる、度量の広い人」の意味だと知った時は、とても恥ずかしかった。
『情けは人の為ならず』も誤解されやすい。人に掛けた情けは、回り回って自分に返ってくるというのだが、情けを掛けても結局はその人のためにはならない…ととられることが多いとか。私は間違いなく、グルリと回ってきた情けに助けられた。
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珈琲ブレイク(3)『昭和』が終わった日[2012年05月15日(Tue)]
昭和64年1月7日未明。「高木(顕)侍医長が迎えの車で自宅を出ました」。侍医長番の記者から緊急連絡が入った。昭和天皇が倒れられてから111日目。侍医長が皇居・吹上御所に詰め、帰宅後の深夜に宮内庁から呼び出されるのは、それだけ陛下のご容態が急変したということ。しかし、これで3度目だ。
「どうする、今回は見送るか」。
「いや、編集局の全員に呼び出しを掛けましょう」。
記者から整理マン、製版関係、運転手…招集の数は軽く200人は超える。呼び出し手当はいくらかかるのか、そんな心配がちょっと頭をよぎる。過去2回は持ち直されている、でも…。金額を振り払って、社会部遊軍長として、3度目の臨戦態勢を編集幹部にお願いした。


天皇会見.jpg

昭和天皇と記者団=那須御用邸
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珈琲ブレイク(2)キツネとタヌキとムジナ?[2012年05月02日(Wed)]
関西出身、うどんが好きだ。きつねうどんが良い。甘いアゲさんと、鰹だしでとった薄口のおつゆ。東京転勤となって長い間、濃口の真っ黒な汁が苦手だった。小さい頃、うどんの替わりにソバを使った「キツネそば」のことを「たぬき」と呼んでいた。東京で「たぬき」といえば天カスの入ったうどんのことで、アゲさんの姿がない。浅草の大衆食堂で「ムジナうどん」なるメニューを発見、注文してみると、アゲと天カスが同居していた。キツネとタヌキの上をいく、ヒトを喰ったうどんだった。

ムジナ.jpg

『和漢三才図会』より「狢」
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