珈琲ブレイク(6) 《御巣鷹山はるか》[2012年06月29日(Fri)]
世田谷区のお寺の境内で
昭和60年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事故(死者520人)。音信の途絶えた機体を追いかけて、私は同僚らと深夜の山道や町はずれの街道を迷走していた。ようやく群馬・御巣鷹山に近づいたら、現場キャップの先輩から「山麓の町役場に“前線基地”を作り、そこで待機」の指令。事故現場に行きたい気持ちを抑えて、仲間を山に送り出す。ところが基地を作った役場が川上村(長野県)で、事故対策本部が設置されたのは上野村(群馬県)、御巣鷹山をはさんで全くの反対側だった…。
どんな取材にも困難は付きまとうが、あの日の御巣鷹山はひときわ遠く、実際の距離以上に遥かな存在だった。
Posted by
平尾
at 13:08
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