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とある障がい者施設のお話です。
東京の外れの町田市で、障がいを持つ方たちの様々な支援活動をしているNPO法人団体です。
元々は喫茶店、三角屋根でオープンテラス付きのかわいい建物。
ここで、障がいを持つ方の一時預かり(レスパイト)をしたり、ヘルパーさんを派遣したりというお仕事をしています。
障がいを持つ人も持たない人も、誰でも地域の人がひまをつぶせるようにと「ひまつぶしdeすぷ〜ん」と名付け、喫茶店をやりながらの福祉活動を始めたのが2000年の4月・・・。

あれから喫茶は閉めてしまいましたが、今もいろんな人が集まってくるひまつぶしです。

個性豊かな障がいを持ったみんなと、キャラクターに富んだヘルパーさんたちとの化学反応で生まれるものは、ズバリ笑顔。
ひまつぶしはいつも、笑い声であふれています。
その笑いのシーンをそのままにしておくのはもったいない。

ちょっと変わった福祉施設「ひまつぶしdeすぷ〜ん」のお話。
くすくすってしていただけたらうれしいです♪

ひまつぶしのLINEと、これにつながるQRコードも作りました♪
ひまつぶしLINEQRコード150.jpg
ひまつぶしdeすぷ〜んヘルパーステーションのLINEにつながるQRコードです。 お友達に追加していただけましたら、お名前と合わせてご質問など、お気軽にお問い合わせいただけます。 アルバイト希望♪なんて嬉しすぎるメッセージもこちらまでお願いいたします。
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「命預けてくれますか?」[2024年05月21日(Tue)]
こちらは障がいを持つ方たちの一時預かり施設「ひまつぶしdeすぷ〜ん」です。

ここひまつぶしに来る障がいを持つご利用者さんたちと、私たち支援者との日常のワンシーンをブログでお届けしています。

ご利用者さんと支援者、どちらも個性豊かな人ばかりでね。

交わるとそこかしこで笑いが起こるし、本当に面白いんだな。

今日は新入職員S藤から聞いたエピソードを紹介します。





1000016951.jpg




施設の名前が入ったこういう車、街中でよく見かけるでしょ?

写真の車はひまつぶしの送迎車、これ大きいよね。

車種で言うとハイエース、あるいはキャラバン。

10人乗り。

リフト付きで、車イスの方を2〜4台くらい乗せられるんだ。

車内スペースを広くするために車体を伸ばす改造がされていたり、車幅が広くなっているものもあります。

こういうデカい車を運転することって、なかなか無いでしょ?

さぁどうぞ運転してみてと言われたら、一部の車好きさんならヒャッホーってテンションが上がるかもだけど、たいていは車体感覚がつかめないよう、怖いよう、から始まります。

ここひまつぶしでもこの3月に入社したS藤が、この大きな車の運転の練習中でね。

ご利用者さんが乗っていない状態での車庫入れや、ガソリンを入れに行く時などに乗って、感覚を掴もうと頑張っています。

先日、そろそろもう一段階段を上ろうと、以下のことを提案。

慣れた職員と二人で他施設に車イスのご利用者さんを迎えに行き、行きはS藤が運転、行った先でもご利用者さんを車に乗せるためのリフト操作などは全部やって、じゃあ帰るよってなったらご利用者さんの横に乗って、その時の運転はもう一人の職員で帰ってきてねって。

何の変哲もない、ただの運転の研修ですよ。

でもこのS藤、少し変わっていて面白い方でね。

単に運転の研修だけでは帰ってこなかったんだな。

研修から帰ってくると、ご利用者さんとS藤が車を降りながらゲラゲラゲラゲラ笑ってます。

どうしたのよ?

すると返ってきたのは以下のエピソードでした。

言われた通り、大きな車に職員二人で○○さんを迎えに行きました。

お迎えを待っていたご利用者さんはキョトン顔。

言葉は発っせないけど、目を真ん丸にして職員二人を順に見て何かを訴えます。

「あ〜、何で職員二人で来たかって?」

S藤が聞くと大きくうなづくご利用者さん。

「大きな車の運転に私が慣れてないから、ひまつぶ氏むらかみが乗ってこい、練習してこいってね」

でも、それでどうして二人なのかがまだ?なご利用者さん。

「ご利用者さんを乗せて大きな車を運転していいよって、私はまだ言われてないから、まだ危ないかもだからI村さんに一緒に来てもらって、帰りはI村さんが運転して帰るの」

I村は、ひまつぶし職員の中では一番若くありながら、ご利用者さんをなごませるのがとても上手でね。

S藤に続けて。

「そう、だから○○さんをお迎えにここに来るまで命がけだったんだよ、ふぅ〜危なかったぁ」

とジョーク。

ジョークと人の不幸は蜜の味な○○さん。

反応良すぎの大笑い。

S藤もすかさず。

「○○さんも私に命預けてよー、そしたらご利用者さん乗せて運転の練習が出来るじゃなーい♪」

大きく口を開け笑顔のまま、首を横に振る○○さん。

I村も。

「そうですね、○○さんもS藤さんのために命かけましょうよ♪」

珍しく職員二人で迎えに来たと思ったら、いきなりの命のやりとりトーク。

ふざけた施設でしょウチ(笑)

ひまつぶしに戻る間の20分くらい、S藤は車内で更に。

「じゃあ今日はダメだけど、私が最初にこの車でご利用者さんを乗せて運転する時は、○○さん乗ってくれる?私に命預けてくれる?」

と、命のやりとり延長戦。

刺激的な問いに口が開きっぱなしの○○さん。

どこまでも笑わせてくれたからか、ついには首を縦に振ったそうです(笑)

「やったー、ありがとう♪」

笑いに包まれた車内、あっという間にひまつぶしに到着。

リフトで降りながら。

「あ、○○さんが私に命預けてくれるって報告しなきゃ♪」

のタイミングて私がお帰り〜と迎えたようで、二人はゲラゲラ。

「あらま随分と仲良くなって帰ってきたじゃない?」

一連の報告を受け。

「なるほど、そうだったのね、○○さんご協力ありがとうございます、じゃあその日までしっかり人生楽しんでおいてね♪」

スリリングな返しにまた爆笑。

ひまつぶしってこんな施設です。

誰にでも通じる正解では勿論ないけど、ご利用者さんと支援者が一緒に大笑いできるのがウチのいいところです。

この笑いの輪に入ってくださる方、アルバイトさん募集中(ページ内QRコードからひまつぶしのLINEにつながります、ひまつぶしのお仕事に興味ありとおともだち登録してくれたら嬉しすぎ)です。

経験や資格が無くても大丈夫です。

一緒に笑ってくれる方が増えることが、どれだけご利用者さんたちの生活を豊かにするか。

大切なことなのか。

そんなこともお伝えしていきたいな。

クスクスっとしていただけたら幸いです。



ひまつぶ氏むらかみ
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