世界発のグローバル規模のNGOランキング『The Top 100 Best NGOs』 [2012年03月30日(Fri)]
2010年に創刊された、スイスと米国に拠点を置く隔月誌「グローバル・ジャーナル」(The Global Journal)では、環境や貧困、金融などさまざまな国際問題についての記事を提供していますが、その2012年1/2月号で、世界初となるNGOのグローバル・ランキング『The Top 100 Best NGOs』が発表されました。
1,000団体が候補としてリストアップされ、400、そして100へと絞り込まれたうえで、下記の評価基準に基づきランキングされました。 ■イノベーション(事業の創造性/課題に対する新鮮なアプローチ) ■効果(目的に対する多様性/外部評価の質) ■インパクト(アウトプットを上回るアウトカム/影響範囲の広さ/支援者ドリブンvsニーズドリブン) ■効率と経済価値(管理運営コスト/重複の排除) ■透明性とアカウンタビリティ(インパクトの持続性と妥当性/問題解決vs自己保存) ■サステナビリティ(報告レベル/事業への一般参加) ■戦略的財務マネジメント(資金源の一貫性/自己評価プロセス) ■相互評価(NGOや支援者からの評価/受賞実績) ≪トップ20≫ 01 - The Wikimedia Foundation(米国) 02 - Partners in Health(米国) 03 - Oxfam(英国) 04 - BRAC(バングラデシュ) 05 - International Rescue Committee(米国) 06 - PATH(米国) 07 - CARE International(スイス) 08 - Médecins Sans Frontières(スイス) 09 - Danish Refugee Council(デンマーク) 10 - Ushahidi(ケニア) 11 - Mercy Corps(米国) 12 - Heifer International(米国) 13 - Handicap International(フランス) 14 - Human Rights Watch(米国) 15 - Barefoot College(インド) 16 - Transparency International(ドイツ) 17 - Water for People(米国) 18 - Save the Children International(英国) 19 - Amnesty International(英国) 20 - Action Contre la Faim(フランス) 世界初となるグローバル規模でのNGOのランキング結果。候補としてリストアップされた団体の選定基準、評価の具体的な手法、評価プロセスの客観性など、突っ込みどころは多々あるのではないかと思います。1位のWikimedia Foundationからして(?)という感じではありますが、基本的には国際的にも良く知られた国際NGOがランキングされていますね。残念ながら、日本のNGO/NPOはTOP100には入っていません。お隣の韓国、中国からも入っていません。 ここで挙げられた評価基準については、NGOを図る尺度として、それなりに妥当なものだと思います。ランキング自体の妥当性はともかく、少なくとも日本のNPOもこういった評価基準に対して愚直に向き合い、常に意識しながら組織運営を行うべきですね。 Tweet ![]() ![]() ![]() メディアの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |