ファンドレイザーの能力開発とReturn on (fundraising) Talent [2013年04月18日(Thu)]
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ NPOマーケティングで社会を変える!『草莽塾』 ◆◇◆ 第2期開講のお知らせ ◆◇◆ <2013年5月18日(土)〜11月9日(土)> ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ ファンドレイジング活動は一般的に、獲得(acquisition)、維持(retention)、アップグレード(upgrading)という3つのフェーズに分解できます。新規の寄付者を獲得し、囲い込み、より高額寄付へとアップグレードさせていくという流れです。 これら3つのフェーズに分解して具体的なファンドレイジング施策を実施することにより、獲得資金を最大化させます。その際、投資収益率(ROI: Return on Investment)も最大化させなければならないのは言うまでもありません。 肝心なことは、ファンドレイジング施策の成否は、ファンドレイザー個々人の手腕にかかっているということです。この観点に立脚した場合、ファンドレイジングのROIは、ファンドレイザーの能力のROIと言い換えることができます。もっと分かりやすくいうと、ファンドレイザーを雇用する組織の立場からみたときに、そのファンドレイザーから最大限のROIを引き出せているかが重要になります。 ファンドレイジング施策のROIは、投下した費用を元にROIを算出することができます。では、ファンドレイザーの能力のROIはどのように評価し、高めていけばよいのでしょうか?冒頭に挙げた寄付者に対する3つのフェーズをファンドレイザーに置き換えることにより、考え方のヒントを得ることができるでしょう。 (1)獲得(採用) どうすれば最高のファンドレイザーを獲得できるかを自問自答する。他のNPOとの競争、さらには給与待遇面で勝る民間企業との競争にどのように対応していくのかも合わせて考える。 (2)維持(囲い込み/ひき留め) ファンドレイザーの働く動機(背景)について意識合わせを行う。ファンドレイザーの満足度や、どのくらい団体に残りそうかを推し量る。 (3)アップグレード(成長支援) ファンドレイザーの能力や知識を高められるようなプログラムを提供する。チャレンジングな任務や刺激を与えるとともに、能力開発に努める。 こと資金調達に関していえば、ファンドレイザーの能力が資金調達の成否に直結します。つまり、寄付者の獲得や育成は、ファンドレイザーの獲得や育成と表裏一体の関係にあるということですね。このことを踏まえ、団体内部で、寄付者の開発プログラムだけでなく、ファンドレイザーの能力開発プログラムも策定しなければなりません。 【2013/04/15 101FUNDRAISING記事参照】 Tweet ファンドレイジングの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |