ボランティアの採用にあたり留意すべき7つのポイント [2012年06月01日(Fri)]
組織の規模に関わらず、NPOではボランティアを採用し、組織運営の手伝いをしてもらうのが日常的になっています。実際に、ボランティアの支援のないNPOは存在しないといっても過言ではありません。
ボランティは、NPOに無償で関わってくれる人たちであり、何かを達成した時にはスタッフ以上に喜んでくれる家族のような存在でもあるわけですが、こうした関係性を構築し、維持するためにも、特にボランティア採用の初日には、受け入れをするNPO側で様々な配慮が必要です。この記事では、NPOとボランティアの双方がWin-Winとなるために必要な7つのポイントを紹介しています。 (1)ボランティアの業務を明確にする 採用する前に、何をボランティアにお願いするのかを事前に決定するとともに、業務内容を明確にする。 (2)現在進行中の定常業務について募集する 例えば、データ入力やファイリングなど、定常業務に対してボランティアを募集する。イベントなどの単発的なボランティア以外では、一度限りのようなボランティアの募集はしない。 (3)ボランティアにルールを伝える ボランティアが初日に何を用意しておくかが分かるように、事前に、就労時間、服装、昼食の有無、駐車場の有無など、必要な情報をもれなく伝える。 (4)十分なオリエンテーションの時間を確保する ボランティア初日には、ボランティアのために十分な説明の時間を確保する。あわせてオフィス内の設備等についも情報を提供することで満足度が高まる。 (5)スタッフにボランティア採用のことを伝える 団体スタッフに対してボランティアを採用することを伝え、ボランティアを歓迎する雰囲気を醸成するように準備する。 (6)ボランティアが居心地が良いように配慮する トイレの場所や教えたり、コーヒーを入れてあげたり、特に初日はボランティアがリラックスできるような雰囲気作りをする。 (7)ボランティアに感謝する ボランティアに何度も感謝する。外部の人ではなく、チームのメンバーとして扱い、メモやEメールなどを活用したり、ニュースレターやHP等で紹介するなど、様々な方法で感謝の意を伝える。 寄付とボランティアは「フィランソロピーの両輪」と言われるように、ボランティアは単なる労働力の代替ではなく、市民に顕在化/潜在化した社会問題を伝え、認識してもらい、自分ごととして団体の活動に参加してもらうという意味を持っています。「時は金なり」というように、貴重な時間を提供してもらっているわけですから、金銭的な支援をしてくれる寄付者と何ら変わりはありません。何度感謝しても、感謝し過ぎるということはありませんね。 【2012/04 FundRaising Success記事参照】 Tweet ボランティアの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |