NPOによるスポーツ・スタジアムのネーミングライツの無償獲得 [2011年04月04日(Mon)]
カンザス州カンザスシティに拠点を置く、米国メジャーリーグ・サッカー(MLS:Major League Soccer)のフランチャイズチーム、スポーティング・カンザスシティ(Sporting Kansas City)は、拠点となるスタジアムの名称を、ランス・アームストロング(Lance Armstrong)のライブストロング財団(Livestrong Foundation)から命名しました。その名は、ライブストロング・スポーティング・パーク(Livestrong Sporting Park)。
アームストロング氏は、テキサス州出身の自転車プロ・ロードレース選手で、精巣腫瘍との闘病の後、ツール・ド・フランスで前人未到の7年連続総合優勝(1999年〜2005年)を達成したことで知られています。 プロスポーツ・スタジアムの名称は、高価なネーミングライツ(命名権)のため、企業名を冠したものが一般的です。しかし、ライフストロング財団は、同スタジアムの2億ドルものネーミングライツに対して、一銭も支払っていません。そればかりか、今後6年間で、スタジアムでの売上のうち最低750万ドルの寄付金を手にすることができるそうです。 スペインのサッカーリーグで、F.C.バルセロナ(F.C. Barcelona)がユニセフ(UNICEF)に対して150万ユーロを支払って、ユニセフのロゴをユニフォームに掲載しているのは広く知られていますが、NPOの名称を冠したスポーツ・スタジアムは、米国でも過去に例をみないそうです。今回の取り組みにより、フランチャイズチームにとっても、NPOにとっても、ブランディングの強化に繋がると良いですね。 【2011/03/08 KansasCity.com記事参照】 Tweet まちづくりの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |