アドボカシーやロビーイング活動における理事会の役割 [2010年07月10日(Sat)]
広報や資金調達など、NPOの活動において理事会のサポートが不可欠なのは言うまでもありませんが、アドボカシーやロビーイングでは、より強いコミットメントが求められているようです。
ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のリスニング・ポスト・プロジェクト(Listening Post Project)は、NPOのアドボカシーやロビーイング活動に関する『Report on the Listening Post Project Roundtable on Nonprofit Advocacy and Lobbying』というレポートを発表しています。 このレポートによると、理事会はアドボカシー活動に巻き込まれたくないといった傾向が見られるようです。その理由としては、利害紛争やNPOによるアドボカシーを規定する法規制の誤解、政治的なプレッシャー、資金提供者を遠ざけたくないという意向、などが挙げられています。さらには、理事が企業の代表などであることが多く、ビジネス界の立場とは相反する立場でアドボカシーを行なわなければならない場合、非常に辛い立場に置かれることがあるのです。 このレポートでは、NPOは、自分たちの理事会に対し、アドボカシーとミッションの関係について、改めて啓発しなければならないとしています。さらには、啓発だけではなく、理事会の“文化”そのものを育まむ必要があるとも。 理事会のコミットメント次第で組織基盤が大きく変わるのがNPO。人集め、お金集め、さまざまな分野で力を発揮してもらいたいものですが、理事会と事務局/スタッフ間のコミュニケーションから見直しが必要そうですね。 マネジメントの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |