北ぞらのちぢれ羊から [2023年08月22日(Tue)]
宮澤賢治の歌曲の中で、 ものすごーく気になる、不思議な曲がこれ。 最近、youtubeで、木太聡(キタアキラ)さんの ピアノに惹かれて、何度も聞いてしまう。 歌詞は、動画後半で朗読される。 賢治が、自分の気持ちと、天(自然)との関係を 短くコトバにしてる。 その独特の「心象スケッチ」という呼び方の核となる発想にも通じている。 反射、照り返し、 なにがどう? と考えるとわけわからなくなる が、 おもしろいのだ。 「賢治の音楽室」というcdと本のセットをずっと昔買った。 そこで林光が、 「北ぞら・・・」のことを以下のように語っている。〜〜 「北ぞらのちぢれ羊から」は、前述した「音楽的素養」人を逆さに吊るして振っても、絶対にこぼれ落ちてくることのない、いわば賢治歌曲の極北である。 〜〜 で、そのあとを読んでいっておもしろいのは、極北の2番手が「イギリス海岸の歌」だと。 私も、イギリス海岸の歌、大好きで、なるほどと思うし、林光の言葉に笑ってしまった。 「音楽家ミヤザワケンジの贈り物」(林光)より ここに書かれていること、そそのまま、ダンスにも言えるなあ、と思う。 「宮沢賢治の詩の世界」(浜垣誠司氏のサイト)で、 この歌曲についての文章と曲も聴くことが出来ます。 ありがたいです。 https://ihatov.cc/song/kita.htm |