「感覚の果て」アトリエみつしま企画展 より [2023年03月15日(Wed)]
アトリエみつしま企画展 今村遼佑×光島貴之〈感覚の果て〉 https://mtsm.jimdofree.com/ 2023年3月22日まで。 この展覧会の中で、見えない美術家の光島さんの自撮り映像が展示されているのだが、 衝撃だ。 いくつかの野外彫刻作品を右手で触れて行きながら、対象と右手の動きを左手で撮影している。 見える他人が撮ったものではなく、全盲の光島さんが繊細な指先でかなり大きな、 木材などで作られた彫刻を触って鑑賞していくのだが、 対象との距離感をどう感じているんだろう? 両手を働かせて撮影された映像、 ある感覚細胞の高まり、多分、それは脳細胞を含む全身なのだろうが、 おそろしくすごい。 特に、鏡面の作品は、ご本人の姿も反射により映っていて、 空と撮影する本人と指先と周りの土とか、 が包括されていて、美しい。 見たことのない不思議な明るい世界 指先の手のダンス、踊ってる映像。 目の見える人、特に映像作家は、見てみては? 見えるという事は、すでに予定調和に阻まれている気がする。 この映像自体を、光島さんは見ることがない、ということに くらくらしませんか? バリアというものがあるなら、とっくに飛び越えて別の世界に 飛んで行ってますね。 ![]() ![]() |