シルヴァーノ・アゴスティ監督作品 メモ [2021年05月06日(Thu)]
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連休中にアップリンク・クラウドで、アゴスティ―作品を観た。 6本。 72時間で1作品500円。 「快楽の園」 「ふっつめの影」 「カーネーションの卵」 「愛の渦」 「天の高みへ」 「人間大砲」 「快楽の園」 黒いオルフェが、だぶって来る。 モーリス・ロネ この人は、悩み葛藤苦悩する役が 似合うんだろう。 そして、結婚したばかりの 若い妻、対照的な向かいの部屋の「奥さん」。 この、黒い髪と黒い眉、黒い瞳、そして少し褐色の肌(映画の中では、特に褐色感が強調されてるような気がした)、魔女的なイメージ。 ラストで、若妻は、死んでいるのか? こめかみ辺りと、小鼻が少しひくひくしているのがわかったが、 死んでいる設定だったのだろうか? 死の伏線は、 結婚式での妻の母親のことば、 倒れた後で、棺桶の中の妻の姿のイメージ、 カルロのバスルームでの夢の中の 奥さんが若妻を抱いて、海に入っていくシーン。 アゴスティ―の作品には、朝日が昇る前の海と太陽、 夜の海と太陽がよく出てくる。 波、雲、不穏なイメージに結びついていくような波の表情。 そして、やはり、この監督は編集がすごい。 キリスト教の教会の白い服を着た少年たちが二列になって 海岸近くの丘の上の行列と、 感が言い沿いの平たい岩の上で踊る若者たち、 そして、若者たちは、モリコーネの音楽で、ロックというか、ゴーゴーみおたいな音楽に合わせて踊ってる。女性はみんなミニスカートで、このあたりが時代を感じさせる。 少年たちが近くを通り過ぎるとき、一旦踊りは止まるが 遠ざかると再び踊り始める。 TEMPO 確かそういう字幕の後。 ほかの作品もそうなのだが、 キリスト教会の権威への強烈な批判、 そして、現実と妄想が入れ代わり立ち代わり 現れてくる。 精神医療への関心度、 それらが、次々と映像になって出てくる。 (つづく) |





