ぽかぽか陽だまり

ますだカワイ子チャンの完成について、紹介し忘れていました



カワイ子ちゃんは、今日からろうきん益田支店さんに飾らせてもらっています。

「帽子の縁取り、もう一回り大きくしたほうがバランスがいいわよ」

という97歳のデザイナーの発言で、手直しを何度も繰り返し、作品が出来上がりました。

そしてこのカワイ子チャンの妹たちが、続々と出来上がっています

夕方、「何か一曲歌って帰りましょう」という声に、

「お酒呑むな〜の歌をうたおうや〜」と利用者さん。ヤットン節ですね。

今日はテレビで何度も、『日馬富士引退』のニュースを見たので、そう思われたのでしょうか

そして皆さん熱唱されたのですが、この曲の最後の歌詞は・・・

「ねえさん　酒持ってこい」でした

「早いてぇね〜。もう正月が来るよ〜」

そんな話からお正月の遊びの話になりました。

男性利用者さんからは、たこ上げやコマ回しの話題が出てくるかと思ったら・・・

「“ひいりこ” をしよったな〜」とのこと。

何のことだろうと思っていると、

「一対一で、２人でな。こがぁして羽をなぁ〜」

と身振り手振りで説明してくれました。

どうやら “羽根つき” のようです。

かなり石見弁の勉強をしてきたつもりでしたが、今日新しく学ぶことができました

炭坑節をうたいながら、
「福岡の曲ですね。皆さん福岡に行ったことがありますか？」と聞くと、

９０歳の女性利用者さんが、

「友達と行ったよ。歌合戦があるろぅ。それを見てからなぁ、それから出発したんじゃ」

歌合戦とは、年末のNHK紅白歌合戦だそう。

「年が明けてから行くなんて元気ですね」

「そりゃ〜若くて元気な時よ。まだ、かばちを言う頃じゃけぇ」

この言葉に皆さん大笑いでした

「あと一カ月でクリスマスですね」というスタッフの言葉に、

「クリスマス？私ら〜くるしみますよぅ」

と９８歳の利用者さん。続けて・・・

「人間は誰しも大小取り混ぜて、苦しみがあるものよ」

とのこと。重みのある言葉です。

以前、「使わなくなったので工作で使ってください」といただいた、金糸入りの布を貼り付けてみました。



「遠くから見りゃ〜きれいなね」

クリスマスらしい華やかな作品を作成中です

先日から取りかかっていた作品が完成しました。

今日はこれを、利用者さんからスタッフにプレゼントしてもらいました。



この松ぼっくりはスタッフの、今は亡きご主人が、数年前に山で採ってきてくださったものだそう。

その話をすると・・・
「まぁ〜。私はすっかり忘れていたわ・・・」とのこと。

一生懸命作った利用者さんは、

「飾っちゃんさい！忘れて帰っちゃ〜つまらんけ〜、すぐカバンのところに置いておきんさいよ」

と声をかけておられました。

今年は天国のご主人と一緒にクリスマスを過ごしてもらえそうです

おやつに芋ようかんを作りました。
材料は、さつま芋とココナッツミルクと砂糖。

まずは、さつま芋５００ｇを計るのに、「これで何グラムありますかね？」と聞くと、
「５００グラムはあろ〜で」と男性利用者さん。
計ってみると・・・たしかに５００グラム以上ありました。

包丁で芋の皮をむくスタッフを、心配そうに眺める利用者さんでしたが、無事に手を切ることなく皮をむけました。

芋ようかんは初めての挑戦で、思っていたより少し硬めの出来上がりでしたが、
「美味しいよ」と利用者さんたち。

また作りましょう

10月末から作り始めている作品。

それぞれができる作業で手を動かしてもらい、少しずつ完成に近付いています。

今日の利用者さんは、



「くさり編みをするのは全然、苦じゃないわ〜。こうして話しながら、なんぼでも編めるし」

とお話しながら、手は素早く動いていました。

皆さんそれぞれが得意なことに挑戦し、一つの作品を作り上げています。

「なんと最近はすぐ忘れる」

が口癖の利用者さんたちですが、自分たちが携わったことに関してはしっかり覚えておられ、

「ありゃ〜どがぁしたかな？」

「続きをやらにゃ〜！早よ〜出しんさい」と意欲的です。

外は寒くなってきましたが、皆さんのおかげで冬の素敵な作品が出来上がっています

食後も休まず、手作業に参加された利用者さん。

「寝ちゃ〜おられん。用事は、よ〜けあるのに」

と張り切っておられ、一緒に手を動かしていたスタッフの作業を見て、

「あんた！それじゃ〜ダメじゃ」と手直しが入りました

「これじゃ〜巻き方がゆるい」と巻き直し、「これでよし」と満足な表情

その姿はまるで職人です。

自宅では寝て過ごすことが多いそうですが、この作業を自分の役割としておられ、作業中はとてもイキイキとしていました。

役割を持つことは大切ですね