ぽかぽか陽だまり

新作に挑戦中です。
まずは力仕事。これは男性利用さんにお願いしました。
針金ハンガーを丸くするのですが、最初はこうして力を入れて、



「やれるかいな〜」と手を動かしておられました。

しばらくすると、



椅子の肘かけのカーブをうまく使ってハンガーを曲げておられました。
ナイスアイディアです

次に、丸くなったハンガーの周りに新聞を巻いてもらいました。

男性利用者さんがやっておられましたが、うまくいかず・・・

その声を聞いた女性利用者さんが、

「わしがやろうかな？貸してみんさい」

「すまんが、やっちゃんさい」

そんな会話があって作業交代です。



こうして、それぞれ得意なことを担当してもらいながら作業が続いています。

出来上がったら紹介しますね

1か月前から作り始め、少しずつ少しずつ作業が進み、ようやく完成しました

「うちの家にも、よ〜け柿ができとるでな」

と話しながら縫ってもらいました。





中にハギレを詰めて、



本物らしく見えるように、庭から枝を取ってくるよう指示を出す利用者さん。

おかげで、こんなに立派な作品が出来上がりました



「干し柿ちゅ〜て言や〜、高いけぇな〜」

「それいな！店屋に売っとるのは、けっかするけぇな〜」

「これをなんぼで売るかな？」

と出来栄えに販売を企む利用者さんたちでした。

利用者さんが、
「これを持ってきたでな〜」とダリアの花を持ってきてくれました。

早速花瓶に生けて、「ええね〜」と話していたところ、
絵を描くのが得意な利用者さんがいることを思い出し、スケッチしませんかと声をかけてみました。

すると、
「できるかしら〜」と言いながらペンを手に取り、



クレヨンで色を塗って、



素敵な作品が完成しました



今日は外も秋晴れで、芸術の秋の陽だまりでした。

「あっ！○○さんだ。同級生よ」

「○○さんは村長さんの娘さんだったのよ〜」

「○○さんも知ってる〜」

利用者さんが読んでいるのは、益田広報の『100歳以上の皆さん』という記事で、名前の一覧が載っています。



この夏、100歳になった陽だまりの利用者さんは、益田広報を見ながら同級生探しをしておられました

１００歳の同窓会ができたらいいですね

それにしても、眼鏡もかけずに小さな文字を読む利用者さん。素晴らしい！
そんな姿を見て、私たちは100歳まで元気でいられるか・・・。自信のないスタッフでした

いつもお風呂で、裁縫好きな利用者さんと、

「今日は何をこさえる（作る）かな？」と相談します。

「秋じゃけ〜キノコにするかね。シイタケでも作ってみよう」ということで、

「ここを丸く縫や〜ええね〜」と作業を開始しました。



出来上がったシイタケを飾るためのカゴを探し、完成に大喜びしていると、



「そりゃ〜松茸かな？」と言ってくれる男性利用者さん

高級品になりました

今日初めてお会いになり、「はじめまして」と挨拶をする利用者さんたち。

耳が遠いことと、日ごろ字を書くことが少ない利用者さんの脳トレもかねて、今日は筆談で会話をしてもらいました。

間に入り、文字の書かれた紙を右に左にと渡すスタッフ。



「今ナンサイデスカ」と年齢を聞かれた利用者さんの次の質問は、

「奥様はおられますか？」

このように楽しい会話が続いていました

先日利用者さんから、自宅で取れたという唐辛子をいただき、早速ひもで結んで乾かすことにしました。

「これでいいですかね？」と言いながら丁寧に結んでくださり、



その様子を見て工作を思いつきました。

まずは赤い布を用意し、唐辛子を作りました。



「ここを縫うんよね」と細かいところも縫ってくださり、

「もう少し、先っぽが長いほうが唐辛子らしいんじゃないの？」

と中に入れる綿の量にこだわって微調節し、無事完成。

本物と作品を二つ並べて記念撮影をしました。



「あの大根を漬ける時に、この唐辛子を使いんさい！」

と嬉しそうに話す利用者さんでした

季節を感じる作品が続々出来上がっています

皆さんと歌をうたっていると、
「お酒呑むな　酒呑むな〜の御意見なれど〜」と歌い始めた利用者さん。
この曲は『ヤットン節』。

他の利用者さんたちも一緒に口ずさみ、
「酒の席で歌うもんがおったな〜」と懐かしそうです

まだ歌い慣れていないスタッフが、インターネットでこの曲を探すと、
『ヤットン節 踊り』という動画を発見。

早速皆さんと見てみると、お面を付けた男性が曲に合わせて踊っています。
「本当に酔っ払っているみたい」
「うまいな〜」
と皆さん楽しんでおられました

「私たちも踊りますか？」と言うと、
「踊れんよ〜」
「わしは歌のほうがいいでや」とのことで、しっかり歌の練習をしました。

告知端末放送で、
「市内でも不審な電話が多くかかっています。皆さん気を付けましょう」という内容がよく流れます。

陽だまりでも利用者さん同士で、
「気をつけようや〜」という会話が聞かれます。

すると、ある一人暮らしの女性利用者さんが、

「この前から、いなげな（変な）電話が再々かかってくるんよ！じゃけ〜今度出るときは、わざとちょっと低い声を出して、”もしもし〜”って言うてみようと思って出たら、『奥さんどうしたの？』って。よく知った人で、まぁ〜恥ずかしかったわ〜（笑）」

と話しておられました。

自身の身を守るために、いろいろな手段を考えておられます！
皆さんも気を付けましょうね。

耳が遠くなった利用者さんには、耳元でゆっくり大きな声で話すこともあれば、筆談でコミュニケーションをとることもあります。

97歳の男性利用者さんに筆談で聞いてみました。

「生まれ変わるなら男がいい？女がいい？」

すると、

「そりゃ〜」と言いながらペンを取り、力強く”男”と書いておられました。

「どうして女は嫌？」と聞くと、

「子を産み育て、家のこともみんなする。なかなか大変だ！」との答えでした。

「そのことを奥様に言ってあげてください」と伝えると、



「あんたから言うといてください」と書いて、照れ臭そうにしておられました。

こうして筆談で知る利用者さんの心の声でした