ぽかぽか陽だまり

今日のレクリエーションは、『笑いヨガ』です。

「どが〜なことをするんかね？」と緊張気味の利用者さん。

講師の方も玄関に入った途端、

「なんか緊張してきた・・・」なんて言われていましたが、いざ始まると、

「わっはっはっはっ〜」と大きな笑い声が聞こえてきました。



一人が笑えば次々と笑いは連鎖するもので、終わる頃にはお腹の底から笑い声が響いていました。

一人暮らしの利用者さんは、

「家でこが〜に大声で笑っとったら、近所の人がたまげるでね」

と話しておられました

お風呂上り、冷たい飲み物が美味しい季節になりました。

冷たい麦茶を準備しておくと、一気に飲み干した利用者さん。

「これがビールじゃったらなぁ〜」

若い頃はずいぶん飲んでおられたのでしょうね

飲み干した後は、気持ち良さそうに夢の中へ

これからだんだん蒸し暑くなります。

体調管理に十分気を付けて、元気に過ごしましょう

入浴後ちょっと休憩をしようと横になった利用者さん。

よほど気持ちが良かったのか、すぐに深い眠りに入り・・・

しばらくすると、何やら寝言が聞こえてきました。

どうやら夢を見ているようで、誰かの名前を呼んでおられます。

その後、起きてこられた利用者さんに、

「夢の中で誰やら呼んでいましたよ」と伝えると、

「彼女の名前でも呼んじゃ〜おらんかったかいな〜。それならええが、はっはっは〜」

と元気な笑い声。

いやいや、そんなことをしたら奥さんに怒られますよ

こんな冗談を言える９７歳、素敵です

帰宅前のお茶の時間、テレビで五月場所の『土俵入り』が放送されています

「まぁ〜なんといかい（大きな）てぇね〜」

「わしら〜ひょいと押されちゃ〜お終いじゃ」

と話していると女性利用者さんが、

「私ら〜これよ！」



と人差し指を出して話されます。

「え？なんのこと？」と聞くと、

「私ら〜これ一本で持ち上げられそうよね」

と大笑いしておられました。

そのあと男性スタッフの腕を触って、



「ひや〜」

これまたびっくりしておられました

縁側で庭を眺めるのがお気に入りの男性利用者さん。

今日も、「ここは特等席じゃ〜」と縁側で過ごしておられました。

おしゃべりをしたり、歌をうたって楽しんでいると、

「ゲ〜が出た」と庭を指さしておられます。

指さす方向を見ると、そこにはトカゲの姿が

この方はとても視力が良いようで、その後も、

「また出た！」

「あんに（あそこに）おるでや！」

とトカゲが現れる度に知らせてくれました。

なんだか、トカゲを「ゲ〜」と呼ぶうちに、愛着がわいてきました

今年は陽だまりの庭にも、アジサイの花がたくさん咲きそうです。

先日、工作でアジサイが作れないかと相談したところ、



良いアイディアが出ました。

順調に作業が進み、そろそろ完成！というところで、残念ながら帰宅の時間となりました。

仕上げのカタツムリまで作りたかった利用者さんでしたが、完成間近で断念

この悔しさを「今度来る利用者さんに託そう」と、



「○○さん、ごぶさたしてます。片つむり、出出んゞ虫を作ってください。頼みます。宜しくね」（原文通り）

と一生懸命書いておられました。

今日そのお手紙を渡し、作業を頼まれた利用者さんは早速作業開始です。

「かたつむりっちゅ〜たら、どんなんじゃったかいね〜」

すると隣りの席の利用者さんが、

「グルグルうずのような家を背負うとってね〜」

毛糸で三つ編みをし、



形を整えて、貼り付けて。



少し大きめなカタツムリになりましたが、梅雨らしい作品が完成しました

朝から張り切って手作業に参加されていた男性利用者さん。

「少し休憩しましょう」と声をかけ、手を休めてもらったのですが・・・



自分からNHKのテレビ体操を見て体を動かしておられました

９７歳ですがとても努力家です。素晴らしい

体操のあとはお茶を飲んで休憩してもらいました

チューリップの球根は、

「花が終わって、しっかり葉っぱが枯れてしまってからでないと引いてはいけない！」

と利用者さんに何度も言われ、ジッとその時を待っていました。

「そろそろ、いいのでは？」と相談すると、

「ええかな！球根を引く時は気をつけんさいよ。ち〜と（ちょっと）でも傷をつけりゃ〜、来年 “わしゃ〜咲いてやらんでや” って怒って咲いてくれんけぇな〜」

とご指導がありました。

「咲いてくれてありがとう。来年もよろしくね」

という気持ちで、慎重に引かないといけませんね

ケガをして自宅療養中の利用者さんがいます。

「まだ悪いの？」「今日もお休み？」と皆さん心配されているので、

お見舞いメッセージを書くことになりました。

マジックを片手に、

「ずいぶんお会いしていないから寂しいと思っていたのよ〜」

「何て書いたらいいかな〜」と悩む利用者さん。

『○○様』と宛名を書いた後、なかなか文章が進みません・・・

ずいぶん悩んだ後で、



スラスラとペンが動き始めました。

あったかい気持ちをお届けしてきますね

朝からとても天気が良いので、利用者さんたちは縁側に腰をかけておしゃべりを楽しんでおられました

お話しながら庭の花を眺めていると、

「あれは何？」と隅っこにあるアロエの植木鉢を指さしておられます。

そういえば、ほったらかしだったなと、利用者さんの側に運んでくると・・・

「まぁ〜カラカラじゃないの！」と叱られてしまいました

枯れた部分を摘んでもらい、早速水をやりました。



「私たちばっかりお茶を飲んでごめんね」とアロエに声をかける利用者さん。

「こっちにも水をやらないとダメよ」

「はい！気をつけます！」

すると、「あら〜！ここを見て」と利用者さんが芽が出ているのを発見

小さな植物ですが、生命力を感じました

水やりを忘れないようにします