ぽかぽか陽だまり

朝、利用者さんをお迎えに行くと、

息子さんが大きな紙袋を持って立っておられました。

車に乗り込む利用者さんに、何が入っているのか聞くと、

「昔、目が良く見えるときは編んでいたけど、今はもう編むこともなくなったから使って・・・」

と、たくさんの毛糸を分けていただきました。

早速到着して袋を開けてみると、カラフルな毛糸がたくさん出てきました。

その中から真っ白な毛糸を手に取り、

「雪だるまでも作らない？もう編まないと思って、かぎ針を娘にあげたんだけど、返してもらって編んできたのよ・・・」

と、くさり編みにした毛糸を見せてくださいました

「ま〜！家で編んできたんですか〜」と感動

リクエストに答え、一緒に雪だるまを作りました。



毛糸を丸く巻いて、顔を貼り付け、雪だるまのマフラーも編んでもらいました。

まだ白い毛糸が余ったので、今年の干支にも挑戦してもらいました。

細かいところはお手伝いしましたが、一生懸命手を動かしておられました。



この作品は息子さん家族へのプレゼントに、今日持って帰られました

利用者さんに持ち帰ってもらうカレンダーを作りました。

オニやお多福さんの顔書きに挑戦された利用者さん、



いつもは、

「こが〜な（こんな）ことは、よ〜せんよ」

と言われるのですが、

「いなげに（変に）なったけど、いいかね？」

と自分が書いたオニの顔を見ながら大笑いして書いておられました

１月があっという間に終わりそうです

天気予報では、明日はかなり寒くなるという予想。

おやつを食べながらテレビの天気予報をみて、

「まっこりゃ〜やれんでね。ここへ来る日が今日で良かった」

「明日はどが〜するかね。コタツにもぐりこんでおかんといけんわ〜」

と、みなさん心配しておられました。

最終的な話し合いでは

「今日からよ〜け（たくさん）食べて、明日は冬眠しとかんといけんわ」

という意見でまとまっていました

みなさん、そこまでは心配いらないと思いますが・・・。

みなさん暖かくして風邪をひかないように気をつけましょうね。

ひな人形を作っておられた利用者さんの手がピタリと止まりました

「どうしましたか？」と聞くと、

「着物の柄が決まらんけ〜、襟が貼られん」とのこと。

「この柄に、この色の襟じゃ、おかしかろう？」

と襟の色さえもこだわっておられました。

素敵な人形がたくさん出来上がっています

明日で９５歳になる利用者さんの誕生日会をしました。



「まっ！わしゃ〜９５にもなりましたかいね〜」

とポスターを見て驚いておられました。

「長寿の秘訣は？」と聞くと、

「な〜んも、くよくよせんことです」

とのこと。

そして、

「それにしても、よ〜生きとったもんじゃ。こりゃ〜１００歳まで生きそうですね」

と笑って話しておられました。

私たちも引き続き、長生きのお手伝いをさせてもらいます

椿の花をいただきました

いただいた時には蕾でしたが、暖かい部屋に飾っているので花が開きました。



すると今度は、違うお宅からピンク色の椿をいただきました。



「色が違うと雰囲気が変わるもんじゃね〜。綺麗じゃね」と利用者さん。

どちらの色も素敵ですね。

ありがとうございました

知り合いから、「作ってみんちゃい！」といただきました。



利用者さんに見せると、

「ま〜！作ってみたいけぇ教えて」とのこと。

ですが、実はスタッフも作ったことがなくて、利用者さんと試行錯誤しながら作ってみました



「ちょっと、ここを持っておいてください」

「あ〜！こっちを引っ張ったら、あっちが外れたよ〜」

と大笑いしながらの作業でしたが、何とか一個完成

「これで作り方が分かりましたか？」と聞くと、

「いいや分からん」と即答の利用者さんでしたが、

「色んな大きさで作って、吊るして飾ろうや〜」

と張り切っておられました

利用者さんたちが毎回、

「なんと出来上がるのが楽しいて〜ね〜」

「奥さんのその着物の色はええね〜」

「人のは良くみえるて〜ね〜」

と楽しそうに作業をされています

そんな様子を見て、スタッフもこっそり作ってみました。

でも、サイズは極小。

利用者さんが自宅で食べた ”しじみ” を持ってきてくれたので、それを使ってみました。





利用者さんに見てもらおうとすると、カバンから出てきたのは・・・

大きな虫眼鏡



「なんと、ええのを持っとんさるね〜」

「ちょっと貸しちゃんさい」

「私にも見せちゃんさい」

と皆で回して見ておられました

ハマグリの貝殻を使って、アイディアを出しながら挑戦している作品は、

ちょっと気が早いですが「ひな人形」です

人形の顔は障子紙、着物は和紙を貼って、作業は順調に進んでいます。

女の子の節句ですが、男性利用者さんも大きな手で挑戦されています。



細かい襟の色の組み合わせにも、こだわっておられます。



９５歳の利用者さんは、

「ひ孫に送ってやりたい」

ということで、指導役は３０年前にひな人形を作った経験のある９６歳の利用者さん。

お二人で協力しながら、



素敵な作品が出来上がっています

ちなみに３０年前の作品がこちら。



立体的な綺麗な作品です

そして、今出来上がっている作品はこちら。



作る方によって、いろんなひな人形が出来上がっています

先日作っていた物が、ここまで出来上がりました



何だか、わかりましたか？

黄色い折り紙に黒の縞模様を書いて、



目や眉毛を表現するため、毛糸でくさり編みをしてもらい、



完成間近です