水の源[2005年10月03日(Mon)]
水が生命にどれ程大切な役割を果たしているか考えたことがありますか?
人間の幼児の身体の80%は水分であります。成人になると60%まで減少しますが、それでも半分以上の割合を占めています。身体を形成している水分は生理を維持するために欠かせない物質であり、生命の源とも呼べます。水で生命誕生の奇跡が始まりました。。。たった一つの酸素原子と二つの水素原子からなる水。。。
地球は「水の惑星」とも呼ばれ、太陽系で生命を育んでいるたった一つの星であります。地球の面積の2/3は水であります。おおげさに聞こえるかもしれないが、この中のたった10%が飲み水であることを頭に入れなければなりません。それに、たったの0.3%が地表の川や湖に蓄えられた水です。
本当に有り余るほどこの地球に水がありますか?
現在、人口の爆発的増加と食料大量生産のために何のコントロールもなく、大切な水を使っています。地下水脈を掘り起こし、川を汚染し、森や森林を伐採し、これらは最終的に地球の循環を断ちます。バランスが崩れると、一時的に生命と豊富な緑を輝かせた大地は、枯れ、砂漠化していきます。地球の様々なところで見られる現象です。
我々人間全てがこの悪循環に関わっています。多くの人は「僕は関係ない、家の中で水の節約に努めている」と思っているかもしれません。水に恵まれている国で生まれた人ほど、この問題に無関係に思われがちです。
昨日、たまたまNHKで「Water Crisis」と言う番組を見ることが出来ました。この番組で「水の危機」を中心に取り上げていました。世界人口が爆発的に増加し、食料を大量生産せざるおえない状況になっています。そのため、大量の井戸が掘られ、水脈を利用してきました。しかし、今では多くの井戸が枯れ始めています。アメリカ合衆国にある、コロラド州最大の水脈が、今のままでは25年でなくなると言われています。たった25年。。。インド、中国、アフリカ等でも似た問題が発生しています。
地上の70%の水は農業と家畜業に使われています。
1Kgのパンを作るのに2トンもの水が使用されます。牛肉1Kgを生産するのに何と20トンも使用されます。
このような現実を把握している人は果たして何人いるでしょうか?
水との現実が遠くなることによって、人々はこの奇跡的な液体の大切さが忘れ去られています。飲んでいる水は当たり前だと思い、感謝の気持ちすら失われています。
地球は「水の惑星」と言われているが、いつまでそう呼べるでしょうか?
30年後、我々の星はどうなっているのでしょうか?
次の世代に何を残していくのでしょうか?
「水=生命」と言うことを決して忘れてはいけないと思います。
現在、世界で具体的な対策方法はありません。我々、一人一人がこの問題を認識しない限り、本当の解決が生まれないと思います。私は一人でも多くの人に認識して欲しいために、このような「問題点」を取り上げました。
私に出来ることは限られていますが、生まれ故郷、南米ペルーに帰っても、「生命への敬い」を一人でも多くの人に「ペルー新報」や現地の新聞を通じて、伝え続けたいと思っています。