トゥレット障害を発達障害に明文化してほしい―総会に日本トゥレット協会の高木理事が参加し訴えました。トゥレット障害をもつ宮城県の人が中原中也賞を受賞し注目されました。 [2008年06月08日(Sun)]
発達支援ひろがりネットの平成20年度総会に、NPO法人 日本トゥレット協会の高木洋子理事が参加し、議事のあとで紹介され発言しました。
精神保健学会が定めている診断名のなかにあるにもかかわらず、トゥレット障害は発達障害支援法と政省令の中に明文化されていないため、支援の外に置かれたままになっています。また、宮城県では診断する医師がまだいないため、岩手県や東京大学の医師を頼っている状況だそうです。 同協会は発達障害支援法の見直し論議の中で明文化されることを要望しています。 日本トゥレット協会のホームページを紹介します。 トゥレット障害の須藤洋平さん=南三陸町在住=が中原中也賞 昨年4月17日、宮城県の南三陸町に住む須藤洋平さんが、29歳の若さで中原中也賞を受賞しましたが、須藤さんはトゥレット障害で闘病していることをカミングアウトし、二重に注目されました。 現代詩の登竜門とされる山口市の第12回中原中也賞に選ばれたのは須藤さんの詩集「みちのく鉄砲店」。中原中也の生誕100年の節目にあたる年の受賞で、4月28日に山口市民会館で贈呈式が行われました。 須藤さんには、チックなどを主な症状とするトゥレット症候群があります。2006年9月に20編をまとめて初の詩集として自費出版。選考会では、応募と推薦があった252冊の中から受賞候補作を7冊ノミネートしていましたが、選考委員6人の全員一致で須藤さんの作品を受賞作に決めました。選考委員の北川透・梅光学院大副学長は「病気や孤独に負けない、力強い言葉が生きる意欲を伝える」と講評しました。 須藤さんは、山口市を通じて「中也からまだ生きなさいと言われている気がする。おっかあ、産んでくれてありがとう」とコメントを出しました。 高木さんの訪問で、宮城県にもトゥレット症候群に苦しんでいる人がいることをあらためて思い起こしました。 |