第5回世界自閉症デイにあたり、厚生労働大臣がメッセージ [2012年04月02日(Mon)]
第5回世界自閉症啓発デー(4月2日)に寄せて
東日本大震災から一年余りが経過しました。被災された皆様に、改めて心からお見舞いを申し上げます。災害と自閉症をテーマに 開催した昨年の世界自閉症啓発デー・シンポジウムに引き続き、今年のシンポジウムでも、震災後の状況を報告いただくことにして います。被災地の機能は徐々に回復しつつあると聞いていますが、今後とも復興に向けて、様々な課題を一つずつ解決するよう努めていきます。 今日は、第5回世界自閉症啓発デーです。また、今日から8日 までは発達障害啓発週間です。自閉症をはじめとする発達障害への理解を進めることを目的に、東京タワーをはじめ、日本各地の ランドマークをブルーにライトアップする取組など、様々な啓発 イベントが行われます。 自閉症をはじめとする発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害です。その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。しかしそれが、親のしつけや教育の問題ではなく、そうした脳機能の障害によるものだと理解すれば、周囲の人の接し方も変わって くると考えます。 この世界自閉症啓発デーを契機として、国民のみなさんに自閉症をはじめとする発達障害への理解を深めていただきたいと思います。 厚生労働省では、これからも、当事者の声をしっかりと聞き ながら、発達障害のある人がひとりひとりの力を発揮できる社会の実現に全力で取り組んでいきます。皆様のご理解とご協力をお願い します。 平成24年4月2日 厚生労働大臣 小宮山 洋子 |