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シニア社会学会大会シンポジウム「分断社会を越えて」にパネリストとして登壇させていただきました! [2017年06月28日(Wed)]
2017年6月18日はシニア社会学会大会シンポジウム「分断社会を越えて」にパネリストとして登壇させていただきました。

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財政社会学という視点からこのテーマに取り組まれている慶応大学教授 井手 英策 さんの基調講演をうけてのパネルディスカッションでしたが、井手さんの講演『分断社会を超えて〜「頼り合える社会」の構想」はとても面白かったです。

ide.jpg印象に残ったのは、

●頼り合える社会とは?
・「逃げられる場所」「助けを求められる場所」がある、ということに幸せを感じている人が少ないのではないかという視点。
→これは、「分断されそう・している人」こそ必要な場所だと思うが、そういう方こそ自ら助けを求めることがむつかしい空気があると思う。だから、こちらから歩みよるアウトリーチが重要だと感じた。
・自分だけの力ではできないけれど望むものがあるとき、「人に頼る前に諦める」人が日本には多いのではないか。
→例えば障害を持ったことにより出来なくなったことを、人に頼ることができずに諦める人が圧倒的に多いのではないか。それは、障害だけでなく、高齢者の問題、引きこもり、貧困問題も同じことが言えると思う。「人様に迷惑をかけたくない」が、過剰すぎるのが日本社会ではないか。
→根本的に、人が希望を持ったり、可能性を伸ばしていくことの弊害になると思う。

●「貯蓄前提」という自己責任が破綻している
・これまで、日本では自分で貯蓄して、子どもの教育費や老後の生活を安定させるということが前提にある社会だった。
・しかし、現在は世帯収入300万円以下が34%。世帯収入はこの20年で2割近くまで低下。
→「あなたはどの所得階層?」という問いに対して<下>と答えた人は4.8%。<中>と答えた人は47%
★弱者が弱者へバッシングをする理由の一つの要因ではないか。
・貯蓄率は1995年には10%だったのが、2011年には1.3%。日本で可処分所得が一番高かったのは1997年。
★既に、子ども2〜3人を育て大学まで行かせるのは無理、といいたくなる時代になっている。

●日本の自殺者の傾向
・1997年から1998年のたった一年の間に、自殺者が8000人増加。ほとんどが40〜60代の男性。
→自己責任が果たせず命を絶った男性労働者。現在は自殺率は減っているが若者の自殺率が増えている。
じゃあ、どうしたらよいのかというのが「全員にライフサイクルに必要な支援を「サービス」というかたちで提供」するという視点。消費税を1%あげることで実現可能ということに驚き。一方、国が主導でおこなう消費税アップは5%中4%が財政再建(借金返済)で1%が経済困窮者への支援とあるが、その認識・チェックすら国民ができていないのに政治に信頼できないと文句ばかり言う国民に問題提起をされているということも勉強になりました。このあたりは、まだまだ理解不足なので、これから勉強します。

また、お昼を食べながらお聞きしたベーシックインカム反対のお話も興味深かったです。

パネルディスカッションでご一緒させていただいた、立教大学の庄司先生、ワーカーズコープちばの菊地 謙 さんの貧困問題の現場の問題もとても勉強になりました。
みなさんと話し足りなかったので、また続きをお話したいです〜!
今回お声がけいただきました 中村 昌子 さん、本当にありがとうございました!