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引きこもりの家族がいるということ〜「家族を支える」ために企業ができること [2015年11月29日(Sun)]
先日、困難な若者を抱える『「家族を支える」を考える』というテーマで、若者支援の専門家である、株式会社シェアするココロ/NPO法人パノラマの石井正宏さん×引きこもり状態の若者の親を支援している、NPO法人育て上げネット森裕子さんの講演を聞いてきました。

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■家族が「引きこもる」とは

家族が引きこもるとは、どういうことなのでしょうか。今日のお二人のお話をお聞きして、少し要点をまとめてみました。

・引きこもりは自分で支援機関には行けないので、親へのアプローチが大きな効果を発揮する
・引きこもる=親への反抗(親の期待を壊す)、というケースも少なくない

20世帯に1世帯くらいの割合で、家の中に引きこもり状態の家族がいる=「家」に帰るしんどさを抱えている人の割合
・それでも、父親は気晴らしに飲んで帰れる人が多いが、母親は逃げ場がない
・育児参加の少ない親(父親)は、自分の子どもを「分身化」しやすい→引きこもりという状態に混乱し、受け入れられない→引きこもりの長期化の要因となる。

・自分の将来を考えているモードの引きこもりは、ひたすら「待つ」。邪魔をすると、攻撃性が出てくることもある。将来を考えた結果お手上げモードになった時に、初めて手を差し伸べる。しかし、前者と後者のモードの区別は親にはわからないため、専門家の介入が必要。

・引きこもりになった原因を親のせいにすることで精神状態を保っている子ども。原因が自分(親)の責任であると「受容する」ことと、「言いなりになる」ことは大きく違う
これを間違えると、親子のパワーバランスが逆転し、親が子どもの顔色をうかがうようになり、パシリ状態となる。また、一旦逆転してしまうと、関係を回復させるのは、とても困難。

ネットでの情報収集はむつかしく、信頼性の観点から薦めない。支援団体に置いてある広告物からの情報収集が良い。

・親へ反発している子どもは家庭内でのキャラを変えられない。なぜなら、それは敗北になるから。→家族以外の支援者が介入することが必要。支援者の前では、素直な子どもに戻れる。

■引きこもる家族を支えるために、企業ができること

20世帯に1世帯くらいの割合で、家の中に引きこもり状態の家族がいる(町田市の調査)ということは、会社で考えれば、結構な人数になるかもしれません。しかし、多くの方が、自宅に引きこもりがいることは、「恥」と感じ、隠しているそうです。従って、隣に座っている同僚の家庭に引きこもりがいたとしても、知ることはほとんどないのでしょう。

でも、上記のような家庭の様子を考えると、仕事に支障がでてもおかしくないくらい、大変な状況(もしくは大変な状況になる可能性がある)だと思いました。

では、企業がそのような社員のためにできることって、何でしょうか。

ひとつは、NPO育て上げネットが提供している、スカイプを利用した、NPO(専門家)への子育て相談「結」(http://www.onlineyui.jp/)のようなサービスが、会社の福利厚生にあったらよいのではないかと思いました。

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というのも、この半年くらいの間に、何人かの忙しく働くお父さんから、雑談の流れで、子育て不安の話があったのですが、支援機関を紹介したところで、そこに行くというのは、お父さんにとってはハードルが高く(そこまでは、、という)、結局そのままの状態になってしまっていることが気になっていたということがありました。

個人的には、企業の中においては、特に、父親が動きやすい環境をつくることが必要だと感じます。そして、父親にとっては、相談のきっかけが「会社の福利厚生にあったから」という建て前をつくれることも重要なのではと思います。

家の中の話だから、なかなか人には話せなかったりするのだと思います。特に会社の人には知られたくなでしょうから、プライバシーが守られる第三者の支援機関に、会社の休憩時間などを使って、スカイプやメールで連絡できるハードルの低さって潜在的に必要としている方多いんじゃないでしょうか。子育てに限らず、介護などもそうかもしれません。

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マンガでわかる「子どもがひきこもりになりかけたら」


八王子少年鑑別所を訪問。社会における居場所と出番(仕事)の確保を。〜NPO法人育て上げネットのスタディーツアーに参加〜 [2015年11月26日(Thu)]
ちょっと前の話になりますが、先月、八王子少年鑑別所を訪問しました。引きこもり状態の若者へ就労支援をしているNPO法人育て上げネットの友人からお声がけいただき、一緒に参加させていただきました。このスタディーツアーへの参加者は、他に、議員、大学教授、行政、NPO関係者など多様な方々が参加していました。

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■訪問のきっかけ

私含め、一般の人は、少年鑑別所を訪問する機会というのは、ほとんどないと思います。今回、NPO法人育て上げネットの井村さんからお声がけいただいたことがきっかけでしたが、井村さんは、なんとこの7年間、毎月ここで授業(ボランティア)をされているそうです。それが、今年の夏に表彰され、今後、地域に開放した施設になるよう、今回のスタディーツアーにつながったということです。7年間も通い続けるって、なかなかできないことですよね。

■少年鑑別所とは

私は、この訪問が決まるまで、少年鑑別所と少年院の区別すら、ついていませんでした。
法務省のHPを少し調べてみると、少年鑑別所の役割として、以下が挙げられていました。

(1)家庭裁判所の求めに応じ,鑑別対象者の鑑別を行うこと
(2)観護の措置が執られて少年鑑別所に収容される者等に対し,健全な育成のための支援を含む観護処遇を行うこと
(3)地域社会における非行及び犯罪の防止に関する援助を行う


今回のスタディーツアーは、まさに、(3)の役割が大きいと思いました。
地域や一般の人に知ってもらわないと、「知らない=想像できない」というだけで、少年たちへの偏見はリセットされず続いてしまいますから、このような取り組みは本当に大切だと思います。

※参考※
【鑑別所】少年を社会から隔離した上での矯正教育が必要か否かを判断する施設。
【少年院】鑑別結果などから「社会生活での更生は難しい」と判断された場合に送致される矯正施設。☆刑罰ではなく、少年に健全な社会復帰をさせるための”矯正教育”を受けさせる施設
【少年刑務所】少年審判の結果、保護処分(保護観察や少年院送致など)よりも懲役や禁固などの刑罰を科すことほうがふさわしいと判断され、刑事裁判にかけられ実刑となった場合に収容される施設


■どのような少年がいるのか

当日は、八王子少年鑑別所の所長さんから、お話をお聞きました。

少年鑑別所には、どういう少年がいるのだろう?私ぐらいの年代だと、昔のような、見た目でつっぱり具合をアピールする不良少年を思い出しますが、そういう子がいるのだろうか、と思いながら訪問しました。しかし、実際は、多くの子が「ふつうの子」だということを知りました。

そして、非行名の7割が、暴力ではなく「万引き」と「自転車の横領」。この背景には、子どもを取り巻く生きづらさや、家庭内の変化(ネグレクト、虐待など)が、子どもたちからのSOSが非行として出ているのではないかとおっしゃっていました。

所長さんのお話で考えさせられたのは、非行少年の特徴でした。

(1)言語表現力の乏しさ。非行で自己表現をしている。
(2)自尊心が低い→自分を否定することが問題行動となってしまっている。
(3)大人への不信(暴力・疎外感)


印象に残っているエピソードとして、以下のようなものがありました。
・体温測るだけで、「こんなに心配してもらったのは初めて」と言われた
・お風呂に入りたくないと言う子どもで、せっかんで湯船に沈められた経験がある子がいた
・日記を書くという習慣が、子どもから評判が良い→裏をかえすと、どれだけ愛情が乏しかったのか。


また、家族の絵(顔)が描けない子が多いそうです。
・顔が描けない・・今までの大変なことを思いだしたくない(虐待など)
・親の後ろ姿を書く・・話かけてもふりむいてくれない(育児放棄など)


また、男女比は10対1で男子ですが、平成25年に初めて、女子の非行1位が「傷害・暴行」になったそうです。攻撃性というのは、「外に向くと犯罪」になり、「内に向くと自殺や自傷行為」になります。これは、環境次第で外に向き、暴行や傷害行為になるということで、女子の暴力事件が増えているという、その背景をもっと知りたいと思いました。

■「仕事」と「居場所」が再犯を防ぐ

なぜ、子どもたちが非行に走ってしまうのかと考える前に、「人はなぜ非行に走らないのか」というお話がありました。
愛情だけじゃなく、コミットメントやインボルブメント、特に、熱中するものがあると非行には走りにくくなるようです。

そして、一番大事なのは、

社会における「居場所」と「出番の確保(仕事)」

ここにいる子どもたちの特性として、近隣からも孤立した家庭に育っていることも少なくないようです。親が犯罪を犯していたり、非行も虐待同様、家族間で連鎖していきやすいのだと思いました。

また、鑑別所内では、虐待、障害などへの配慮が必要で、発達障害のスクリーニングを全ての少年に実施しているとのことでした。目的は、「生きづらさを見過ごさない」ためです。

では、このまま、誰からのサポートもなかったら、どうなってしまうのでしょうか。

このように、困難を抱え孤立した子どもは、悪い大人に利用されやすいそうです。また、良い大人は殆ど近づいて来なく、こういう悪い大人でないと近づいてこないという現状があると聞きました。

女性は性風俗産業。男性は、最近では、オレオレ詐欺の出し子など、犯罪の中でも、一番つかまりやすい仕事に利用されてしまうことが増えてきているそうです。ニュースで、オレオレ詐欺の犯人に若者を見かけることがありますが、こういう背景もあったんだと考えさせられました。

■感想

最後の質疑応答で、敢えて「子供たちにとっての反省」について、質問しました。なぜかというと、世の中は、非行少年への理解どころか、より厳しい目を向けはじめているようにも感じるからです。「最近の子は反省していないのではないか」や「少年による凶悪犯罪が増えている」という強い世論感情が、確かに存在すると私は思っています。

所長さんのお答えは、昔の子どもと今の子どもとが、大きく違うということもないし、それぞれが反省しているとおっしゃっていました。また、そのあとに、育て上げネットの井村さんが、言わずにはいられなかったように、「ここの子どもたちは、誰よりも僕の話をしみいるように聞いてくれる。だから、ぼくも毎月来たくなったし、やめられなくなった」とおっしゃっていました。その言葉が、私には、とても説得力がありました。井村さんの鑑別所での授業は、授業といっても勉強の学習ではなく、一人暮らしをするにはどれだけお金が必要かとか、どうやってお金をためるのかとか、「ハローワークへ一緒に行くよ」「困ったら若者サポートステーションというところにおいで」ということを、毎月話しているそうです。

子どもたちがここから出て、彼らを利用しようとする大人に会う前に、よい大人に出会わせたいという想いが伝わってきます。少年鑑別所が、より地域に開放され、退所後も地域に入りやすいようになるには、私たち市民ひとりひとりが、まずは知ることが大事なのだと思いました。


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日本初!高校内図書室での居場所カフェ事業「ぴっかりカフェ」のボランティアに参加してきました [2015年11月23日(Mon)]
11月17日に、NPO法人パノラマの取り組みである、日本初の高等学校図書館内での居場所カフェ事業「ぴっかりカフェ」のボランティアに参加してきました。

この居場所カフェ事業「ぴっかりカフェ」は、若者支援の専門家であるNPO法人パノラマ代表石井氏と神奈川県立 田奈高校の連携による、高校の図書館をカフェにし、そこに支援者が常駐するという交流相談事業です。(2014年12月からの取り組み)

石井氏の問題意識は、今までの相談事業は、「相談する」という本人の意思がないと支援に結びつかないことであったそうです。このぴっかりカフェの特徴は、オープンで出入り自由な図書館という場所で、子どもたちが、相談するという意識なく相談員と出会うことができ、自然な関係性が構築できます。(石井氏は信頼貯金を貯めるという表現を使っています)。そこから、普段、なんとなく感じている(漠然とした)不安を、雑談の延長で話すことができるということが特徴です。

子どもからの直接のニーズがないと(本人も自分が困っている状況に置かれていることに気づいていないケースもある)、支援が遅れがちになりますが、そこをカバーする取り組みです。

<実施場所>
神奈川県立 田奈高校 図書館内
田奈高校は、生活困窮など、様々な課題を抱えた生徒が多く在籍している、クリエイティブスクールです。

<実績 (2015年10月末現在)>
・ぴっかりカフェ実施回数 35回
・ぴっかりカフェに来た高校生の延べ人数  3,699人
・ボランティアの数 66人 
2015年10月末現在、計35回の開催をし、延べ3699人の生徒が参加。
ボランティアは、延べ66人が毎回の運営を手伝っている。


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一番奥にいる男性が、NPO法人パノラマ代表の石井氏。私の周りの女性は、ボランティアさんで、支援者や子供向けシェルターで働いている方。

■そもそも「居場所」とは何か

居場所とは、もともと、「いどころ」「人が居るところ」などの物理的な概念でしたが、1980年代以降、子どもの不登校問題などから、「心の居場所」という、心理的側面を含んだ概念へ転じていきました。また、「子どもの居場所」への注目は、1980年代から登場したフリースクールであると言われています。

経済的環境、家庭・地域社会の変化により、子どもたちを取り巻く環境は、より一層厳しい状況になってきています。いじめ、不登校、引きこもり、自殺など、問題は深刻になる一方です。こうした中で、子どもたちの居場所というのは、物理的な場所の提供や、親が一方的に連れていく習い事などの場ではなく、子どもたちが【(親に頼らなくても)自らの力で、自らの居場所を見つけることができるような環境をつくること】、とりわけ学校において、安心していられる環境をつくることが必要になってきていると、私は考えます。しかし、現状、そのような居場所はほとんど存在していません。

■高校内の居場所事業「ぴっかりカフェ」とは

そういった問題意識を持っていた中で、このぴっかりカフェを知り、今回ボランティアに参加させていただきました。私は、このぴっかりカフェで、高校生が、若者支援の専門家の石井氏や、地域のボランティアと触れ合うことで、大きく分けて、3つの効果があると感じました。


@ 自分の悩みに気づくことができる
A 他者の経験を知る、他者との経験を増やす(=人の考えを知る=自分の考えを増やす)
B 自己肯定感が高まる(家族・先生以外の大人から認められる)


@については、以下にて臨床心理士の鈴木晶子氏が、大変わかりやすく書かれているため、こちらをご紹介したいと思います。

(2) ぴっかりカフェの二次予防効果
二次予防は早期発見です。早期に発見して、困難が大きくならないように働きかけていく機能
http://akikosuzuki.net/2015/07/08/%e3%81%b4%e3%81%a3%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7%e3%81%ae%e4%ba%88%e9%98%b2%e5%8a%b9%e6%9e%9c%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e4%bb%ae%e8%aa%ac%ef%bc%88%e5%be%8c%e7%b7%a8%ef%bc%89/


10代の若者は、自分の抱えている困難さが明確になっていなかったり、何に困っているかもわからないため、「自らの悩みに気付き相談する」という行動に、なかなかつながらないということです。

これは、私たち大人でもそうだと思います。少しズレますが、たとえば、「介護離職」という潜在的な問題を抱えている人はたくさんいます。でも、具体的に、それを相談したり行動に出す人はほとんどいないと思います。多くの人が、実際に介護が必要になってから気付き、事前準備もなく会社を離職していき、困難な状況に陥ってしまっています。

ぴっかりカフェは、石井氏とおしゃべりをしながら、自分がそういう状況に置かれていることを知り、少しづつ対策を考えいくことにつながるため、困難が大きくならないような二次予防効果があるのだと思います。

A他者の経験を知ることで、自分の可能性が広がるというのがあると思います。普段一緒に居る家族や友人との関係からは、なかなか、自分の新しい一面というのは見出しづらいものです。ですが、ぴっかりカフェのボランティアは、多様な社会人・卒業生で構成されているため、自分の新しい発見=希望が生まれる可能性があるのではないかと思いました。今、困難な状況だからこそ、いろいろな価値観をもった大人と出逢うことが重要なのではないでしょうか。

Bについては、子どもの好きなことや得意なことは、案外、親や先生以外の、利害関係の無い人の方が見つけられるものだったりすると思います。親や先生は「責任」があるため、マイナスの部分に目が行きがちですが、例えば、私のような第三者は「責任」がないため、子どもたちの良いところを見つけることに注力できたりします。

また、自己肯定感が高まるのは、子どもたちだけでなく、場合によっては、ボランティア(卒業生・地域の人)も当てはまるかもしれません。仕事や家庭で何か疲れてしまっていたとき、このぴっかりカフェで、子どもたちや石井氏と触れ合うことで、心が癒される効果もあるのではないでしょうか。どちらかが一方的に何かをするのではなく、一緒に「場」をつくっている雰囲気が、子どもたちから受け入られ、信頼に繋がっているのではないでしょうか。

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お昼休みに、図書室でくつろぐ高校生たち。お昼を食べながら、カフェのお菓子とドリンクを楽しむ子も


■「ぴっかりカフェ」にあって「地域主体の居場所」に無いもの

子どもの居場所が叫ばれている中で、最近では、「地域食堂」など地域の取り組みが出来始めています。しかし、現状、地域で運営されている居場所には、石井氏のような、専門家がいることはほとんど聞いたことがありません。また、対象も小(中)学生が中心となっており、思春期の子どもたちの地域の居場所というのは、あまり耳にしないように思います。今回のぴっかりカフェを見ていて、やはり、思春期の子どもたちと信頼関係を築くには、専門家のテクニックが効果を発揮するということ、また、子どもたちの「見えづらいSOS」を見過ごさない=支援に結び付けられる、というのが地域主体の居場所との大きな違いではないかと感じました。地域の居場所づくりなどの取り組みと専門家の連携という発展も、今後必要なのかもしれません。

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ぴっかりカフェでドリンクをつくるボランティアさん

■地域も受益者となる

最後に、この取り組みの魅力は、受益者がたくさんいるということだと思いました。一番は、言うまでもなく、在学中の高校生です。そのほかに、前述した卒業生や地域のボランティアへの効果、また、このような素敵な高校がある地域も、地域活性化の拠点となる可能性があると思います。

残念ながら、現在は、地域からは、田奈高校への偏見(過去の学校イメージや頭髪などの見た目)があり、厳しい状況だそうです。しかし、私が出会った田奈高校の子どもたちは、とても人なつっこく、ドリンクを渡すときも「ありがとう!」や「どうもね!」と一言いってくれたり、廊下で迷っていたら、向こうから挨拶をしてくれる子たちでした。

今の偏見がなくなり、地域から誇りに思われる学校になる日がきっとくるはず!そう思いましたし、そのお手伝いをさせていただきたいなと思います。

12219441_959907407421400_2257442656111918710_n[1].jpgぴっかりカフェを運営している図書室のエントランス

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ぴっかりカフェのメニューを書くボランティアさん
NPO法人育て上げネット 若年者就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」に参加しました〜引きこもり状態の若者と一緒に仕事をして思ったこと [2015年11月23日(Mon)]
11月21日は、NPO法人育て上げネットさんが提供する、若年者就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」(https://www.sodateage.net/service/jobtra/#start)に参加してきました。このプログラムは、ニート・引きこもり状態の若者を対象にした、グループ行動を基本とした就労支援です。育て上げネットが、地元企業等から仕事を請け負い、その仕事を支援者と支援を受けている若者が、実際の仕事をチームで取り組み、若者と社会とを繋げるというものです。地元企業の他に、西友のCSRと連携した低所得世帯の若者向けの「西友パック」(https://www.sodateage.net/news/911/)などもあります。

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■一日の流れ

朝、全体の朝礼に参加し、その後、ジョブトレチームのスタッフミーティングに入りました。育て上げネットが請け負っている仕事の種類はいくつかあり、日によって内容も参加するメンバーも、責任者となる支援者も変わるようです。この日は、今日来る若者が抱えている課題の共有や、それを本人にどう伝えるか?ということが議論されていました。ある若者に対して、「先に褒めるべきか、それとも先に注意すべきか。」「誰が伝えるかも大事。何人かで、順番に伝えるとしたら、その順番はどうあるべきか」など、みなさん、その若者のために真剣に考えていたのが伝わってきました。

また、「へえ〜」と思ったのが、「マニュアルはなぜ必要なのか」という議論。若者にとってマニュアルが必要な理由は、マニュアルがあることで達成感が得られやすいそうです。自信が無い人には、マニュアルなど、自分はここまで出来るようになったと、自信をつけやすい環境をつくってあげることが大事なんだと思いました。

仕事の内容は、新聞社での折り込み作業、御用聞き、掃除、援農など。そして、21日は地元のベントがあったため、ゆるキャラ「トコちゃん」になるいう地域貢献のお仕事もありました(笑)。

午前中2時間、事務所に戻りお昼、午後3時間ジョブトレをしますが、半日だけの人もいれば、終日いる人もいました。最後は、担当の支援者と若者が個別で振り返りミーティングをし、その後、支援者だけでの情報共有ミーティングをし、解散という一日の流れでした。

■就労支援の場に参加して

実際のジョブトレの内容は、機密情報等もあると思うので、ここでは詳しく書きませんが、個人的な感想を書きたいと思います。(あくまでも、素人の感想なので、間違っていることもあるかと思いますがご容赦ください。)

スタッフミーティングの時に、支援者の方々が「社会に出る前に、ジョブトレで失敗をたくさんしてほしい。ここでは、いくら失敗してもいいんだから。」とおっしゃっていました。

一方、ジョブトレ生である若者たちからしてみると、ジョブトレは、本当の仕事と同じような位置づけにあるように感じ、失敗できる余裕はないように感じました。おそらく、若者たちにとって、ジョブトレは、自分がもっている少しの自信(自己効力感)と直結しており、そこで失敗するということは、とても大きな自信喪失につながるのかもしれません。ジョブトレをしている時の、彼らの表情も仕事も、「そこまで」と驚くくらいに真剣なものであり、その分「働かなければ」という働くことへの強い責任を感じているようにも見えました

ジョブトレにもいくつか仕事があり、人によっては、ジョブトレの仕事を選ぶ(やりたくない仕事は避ける)という人もいるそうです。それは、一見わがままなだけに見えますが、その背景には、自信が無い仕事をして失敗する勇気がないという、精神的にぎりぎりのところにいるということを知りました。

支援者の方々は、ジョブトレが、若者たちにとって、もう少し気楽に失敗できる場にと、現場で試行錯誤されているように見えました。

■みんなでお好み焼きを作る

21日は、予定よりもジョブトレが早く終わったため、夕方から、急遽、みんなで(5−6人)お好み焼きを作ることになりました。興味深かったのは、「料理をつくる」ことは、若者たちにとって「失敗できる場」であったということです。肩の力が抜け、笑顔がちらほら見え、自分から動き出す子も出てきて、会話も自然と増えていきました。

驚いたのは、半分くらいの子は卵を割ったことが無いということでした。「卵ってどうやって割るの〜?」と、みんなで、ボールの周りに集まって初めての卵割りをする(笑)。過去の経験から料理に苦手意識があったある子は、支援者の女性が、卵割り、野菜の切り方、お好み焼きのひっくり返し方などひとつひとつ丁寧に教えることで、自分でお好み焼きが作れるようになったことに、嬉しそうでした。

また、ある子は、「広島風も作ってみる」と言って、もう一つのコンロとフライパンを持ってきて、やきそばを作り始めたり、「工夫」も出てきました。

最後に、自分が作ったお好み焼きを囲んで、みんなが美味しいって言って食べている姿を見て嬉しそうでした。自然と「名前なんて言うんですか?」と聞かれたりし、会話も生まれてきました。

それを見て、仕事も基本は同じなんだけどな〜と。その笑顔が仕事中に出てくるようになるには、どうしたらいいのかなと考えました。

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■引きこもり状態の若者の印象

引きこもり状態の若者と一日一緒にいたのは、初めての経験でした。印象は、真面目で控えめ、優しい、でも自分に自信が無い。支援者の方から聞いたのですが、本人たちは「働いていない」ということで、とても控えめに、親に迷惑・心配かけないように、散髪などの就職活動に必要なお金も節約し、生きているとおっしゃっていました。引きこもりに対して厳しい社会、それゆえ、周りの目を気にして控えめに生きざるを得ない状況が、引きこもり状態から抜け出せにくいことに繋がっているのでは、と私は思います。

話をお聞きしていた中で、印象に残ったエピソードがあります。ジョブトレに新しく来た子が、最初の飲み会でお酒を飲み、でもお酒の飲み方に慣れていなく粗相をしてしまった。一般的には、この年代の若者だったら、からかったり、「やめろよ〜」となると思いますが、周りにいたみんなが、素早く、そしてとても静かに、さっと全てを綺麗に片づけ、何もなかったような雰囲気を作ったそうです。その様子に、支援者の方々も驚かれたとのこと。優しいということと、そうなってしまう気持ち、そういうことで傷つく気持ちがわかる子たちなのかもしれないと思いました。また、お酒を飲む子も少なく(最近増えてきたそう)、それも遠慮しているんだろうと支援者の方がおっしゃっていました。

あと、ジョブトレを続けたくても、通い続けることができなくなる「交通費」の問題があるようです。ここ(立川)に来ている子は、山梨や埼玉など、遠くから来ている人も少なくありません。これは、交通費で計算したらかなりの金額になってしまいます。就職活動も、交通費だけでなく、証明写真、スーツ、身だしなみ等、お金かかりますよね。引きこもり状態じゃなくても、単純に就職活動のお金が無いという理由で、就労から遠ざかる子もいるようです。西友CSRの「西友パック」は、この交通費まで実費で支給してくださるプログラムということで、NPOによる支援が、より効果を発揮できるようにするCSRも貴重なのだと思いました。

■ほとんどが男性だという現状から思うこと

ジョブトレ生のほとんど(8〜9割)が男性でした。では、女性は男性よりも就労しているのかというと、データは確認していないのでわかりませんが、家事手伝いのような家庭内での居場所があったり、働いていなくても良いとされることが多いらしいです。その背景には、こんな時代になっても、親が、娘に期待することと息子に期待することが違う、ということが大きくあるのではないでしょうか。同年代の同じ学歴の男女の引きこもりがいたら、圧倒的に男性に厳しいのが今の日本社会なのだということも、考えさせられました。(そもそも、女性というだけで「引きこもり」と言われづらいかもしれません)

とても、良い経験をさせていただきました。現場のみなさまにはご迷惑おかけいたしましたが、本当にありがとうございました!!
社会事業家(株)アットマーク・ラーニング代表の日野公三さんの講演から〜就学から遠ざかる子どもたちと国内初の株式会社が運営する通信制高校 [2015年11月15日(Sun)]
日本の社会事業家(株)アットマーク・ラーニング代表の日野公三さんの講演を初めて聞きました。日野さんは、リクルート、パソコン通信会社の役員という経歴を経て、2000年に国内初のインターネットを活用した通信制高校を設立。特徴は「就学から遠ざかる子どもたち」に焦点を当てていること。また、日野さんが株式会社としてITを活用した通信制高校に参入したことで、ソフトバンクのルネサンス高等学校や、角川ドワンゴのN高校設立など、新しい市場を作ったのだと思います。

■ビジネスモデルの特徴

@多様な学びの概念とその選択肢の提供=不登校の定義をなくす
A特区を利用した全国初の株式会社の高等学校
B教育の支援から漏れている子どもは、不登校だけでなく、キャリア志向や国際派の子ども、病院(長期入院)にもいるという視点
C他の団体が拒否した子どもも受け入れることができる現場力(東田直樹さんの才能が開花したのもアットマークの受入があったため)
D地方の過疎化という別の社会問題とつなげ、学校が地域活性化の拠点となった
E挫折を知る子どもたちの心に火を点ける

■困難を抱える子どもへの支援体制

A学校に行かなくても高校の卒業資格が得られるというのは、生きづらさを抱える子どもが増えているこの時代に、子どもにとっても保護者にとっても、とても必要とされているのだと思います。また、特区制度を利用した全国初の株式会社の高等学校だけでなく、東京インターンハイスクール事業では、 アメリカの高校卒業資格が取得できます。


(補足)
特区によって何ができるようになったのか?
・民間が学校を運営できるようになった
・校舎に廃校を利用できるようになった
・カリキュラムが柔軟になり、e-learningが出席扱いとなる


B対象としている「教育の支援から漏れている」子どもたちとは、具体的にどういう子どもか。
発達障害を起因とする不登校生
・キャリア志向。夢を目標化し、道程が明確な子どもたちに「ながら学ぶ」ライフスタイルを提供
国際派アーティストやスポーツ選手を目指す、海外留学、武者修行をしている子どもたち
※また、病院で長期入院をしている子どもたちも、病院に居ながら卒業できる。

C他の団体が拒否した子ども(障害の程度が重いなど)を受け入れており、東田さんも他から断られ、アットマークに問い合わせがあったとのこと。普通だったら、【誰でも受け入れる】となると、経営が破綻してしまうと思いますが、日野さんは「必ず汎用できる」とおっしゃっていました。大きな困難を抱えている子どもと向き合うことで、現場力がつき、さらにはそれを汎用できる力をお持ちになっている点が素晴らしいと思いました。

E子どもをサポートするために、子ども本人だけでなく保護者からの聞き取りを大変丁寧にされています。子ども一人に対し、子どものニーズの深堀りをする支援員、臨床心理士の相談員、教員と3名体制のサポートです。そして、教員は脇役なのだそうです。

また、本当のニーズを知るために、その子どもが通っていた中学校にまで聞き取りに行かれたりするそうです。興味のあることを見つけ出すだけでなく、過去、学校で起こしていた問題行動なども知ることにより、犯罪を防いだり、その子にとって何が必要なのかを見極めるために必要なのだと思いました。

最後に、印象に残っているのは、家庭内で「なぜ」と言わないように保護者にお願いされているとのことでした。理由は、「なぜ」によって子どもたちを追い込み、言い訳を考える習慣がついてしまうからだそうです。大人が簡単に「なぜ」と聞いてしまう背景には、「大人は思考停止している」ということがあり、だからひと工夫した質問をしてほしい、というお話には考えさせられました。また、大人は自らの成功体験で、子どもの失敗について語りたがるものだということも、気を付けなければいけないことだと思いました。

先週は、二日続けて、素敵な社会事業家にお会いすることができました!

参考資料:
「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」
第23回社会事業家100人インタビュー
(株)アットマーク・ラーニング 代表取締役社長 日野公三さん
http://socialbusiness-net.com/contents/news2305


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なぜ空き家は問題なのか〜住宅における根強い価値観を変えられるか [2015年11月15日(Sun)]
■空き家は、なぜ生じたのか

@経済的要因
・住む必要がない・住めない(売却したくない場合、税制問題により放置)
・賃貸にする場合、ある程度の改修費が必要
・中古住宅は、価値が下がり売却しづらい→メンテナンスを怠る
・需要と供給のバランスが崩れている

Aライフスタイルの変化
・単身者が増加(空き家の多くが民間賃貸共同住宅)

■空き家は、なぜ問題なのか

(個人) 所有者にとって、維持費、防犯上の課題→経済的要因
(コミュニティ)治安上の課題、地域のつながり希薄 へ
(ネットワーク) 地域の景観、都市計画上の課題、地価の下落、地域イ メージの悪化

■どういう成果をみせることが解決につながるのか

@家に対する愛着をもつ (維持する)
A家を地域の活性化に活かす(資源とみなす)
B空き家に対するニーズを創る、ニーズとつなげる
(貸す・売るといった従来の繋げ方以外の道をつくる)

■現時点での対策

@セキュリティ会社の見守りサービス
A空き地にして駐車場へ
B中古住宅の鑑定、民間による資格・空き家管理士創設
C空き家バンク(空き家の売却・賃貸希望者と移住希望者をマッチング)
DNPO、アーティストなどが住居以外にも活用
Eコミュニティが共有する場。地域のつながり強化に貢献
F移住の推奨
G法制度の整備
H神戸市:まちなか防災空地として空き家整備(火災時の延焼防止)
I世田谷区:世田谷らしい空き家等地域貢献活用モデル(ディサービスと認知症カフェを備えた地域の多世代交流拠点、高齢者施設と同居するグリーフサポートセンター)
@〜Cは民間企業の取り組み、DEはNPOやソーシャルセクターの取り組み、FGは行政の取り組み、HIは行政、地域、NPO、民間企業など、他セクター間連携のハイブリッド領域。

■発見と仮説

@経済的要因、「市場の失敗」によって生じた課題は、環境的、文化的要因を伴って社会課題へと転じた。
A空き家問題から、「不均衡な状態でバランスがとれている不当な社会構造」がみえた。
Bセクター間連携、ハイブリッド領域の解決が有効的ではないか。
Cセクター間連携を促すには何らかの『しくみ』が必要ではないか。
Dしくみがあっても広がりが必要。普及させるのは『誰』か?
E根本的な解決には、人々の価値観を変える必要があるのではない か。(新築に価値をおく考え方、住宅への愛着)そのためには、disruptive innovation(価値観をひっくり返す)が必要ではないか?
★ここが重要であり、しかし、未だ見えてきていない。
講演会「ハウジングファーストと社会デザイン―フランスと日本の実践から」の感想〜まず広義のホームレスの実態調査を! [2015年11月15日(Sun)]
11月14日は、立教大学院 21世紀社会デザイン研究科 稲葉剛先生主催の「ハウジングファーストと社会デザイン―フランスと日本の実践から」に参加。

■日本でハウジングファーストを導入するには
@ホームレス予備軍への支援は莫大な医療コストの抑制となる。
A我が国において、広義の意味でのホームレスの人数は把握されていない
※把握されてないということは、対策も打てないということである。ホームレス予備軍も含め、実態を把握することが早急に求められている。
B今必要なもの
(1)実態の調査(リサーチ力)
(2)ホームレスの定義を問い直す
(3)問題解決への本気度


■ハウジングファーストとは
ハウジングファーストとは、住まいを失った人への支援において、安心して暮らせる住まいを確保することを最優先とする考え方のこと。欧米では一般的になりつつある一方、日本においては、住まいの確保よりも生活訓練や就労支援等を優先するという考え方が根強い。しかし、暮らしの立て直しをする中で、安定した住まいが無い状況で、いくら生活訓練や就労支援をしても、当然のことながら成果にはつながりにくい。

今回紹介されたフランスでの研究結果によると、安定した住まいを確保したあとに、福祉サービス(生活訓練)や就労支援をすることで、たったの6か月で既存支援と比べ、成果が出たことをが証明された。(生活の質の改善、医療コスト削減など)。

また、この研究のポイントは、ホームレスの中でも、もっとも助けにくい層を対象にしているという点。ホームレスの中でももっとも困難な人を助ける手法を見つけることができれば、それは確かな力となり、他の人にも応用ができる。

そして、改めて思うのは、「住まいは人権」であるということ。ホームレス問題だけでなく、川崎の簡易宿泊所が高齢の生活保護利用者が多かったこと、被災地での仮設住宅、若者のネットカフェ生活。一方、増え続ける空き家。安定した住まいを確保することで、その人の人生が変わるのだと思った。

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社会事業家100人インタビュー(特)ねおす 理事長 高木晴光さんの講演から〜北海道の人材輩出NPOから専門家育成のノウハウを学ぶ〜 [2015年11月14日(Sat)]
11月13日の社会事業家100人インタビュー(http://socialbusiness-net.com/newcontents01http://socialbusiness-net.com/newcontents01)ゲストは、北海道で27年前から、自然学校の運営、自然体験型環境教育を実践されてきた(特)ねおすの高木晴光さん。(https://blog.canpan.info/iihoe/archive/324)

■(特)ねおすのビジネスモデルの特徴

高木さんは、自然体験型環境教育を市場展開させ、北海道の人材プラットフォームとなり、北海道の各地で高木さんの教え子が起業や異分野の仕事(教師、市役所など)で理念を引き継いだ仕事をしている。「北海道の人材輩出NPO」であり、「既存市場にないビジネスモデルを北海道という地域にこだわり普及」させた。

■印象に残ったポイント

@エコツーリズム業から、「地域に拠点をつくる」という方向に舵を切った
A北海道の人材プラットフォーム化 → 稼ぎ方の多様性&地域の関係性というセーフティーネットを構築
B(スタッフに対して)「自分の仕事と生活を、自分でつくれる人になろう」
C今まで自然体験を享受できなかった人々へのアプローチ(精神疾患、認知症)
D人生の最後に残したいものは?「一緒にやってくれた人がどれだけ残ってくれたか。」


@これからは、自分で旅をする時代になるので、ツーリズムは衰退していくだろうと考えた。地域に拠点をつくるとは、自分たちがその地に住み、四季折々の地域を知って、地域を深める。そして、お客様を捉えるというとうこと。
ABは、人材プラットフォーム化というのは、企業などもよく言ってますが、多くが上手くいっていない中、高木さんはなぜ成功できたのか。大きな理由のひとつは、「最初から団体を卒業することを前提とした人材育成→学校のようなプロ養成が先にある」ということ。自分たちの組織内での活躍を前提に考えない→他業種へ仲間を送り込むという、27年前から他団体とは違った視点を持っていた。
C病院や施設などに出向いて、青空喫茶形式で、森林療法時間をつくる。しかし、ここでは、プログラムをやるだけではみんな飽きてしまう。プログラムをやるよりも、「居場所」が求められ、「そこに居ることができる」場をつくる方が続く。
D「誰と仕事をするか」。仲間づくりが仕事であり、人生なのだなぁと。



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『イジメ皆勤賞』と子どもの居場所について [2015年11月03日(Tue)]
パノラマ石井さんのブログを読んでの感想。子どもの居場所について、考えさせられた内容。

あなたのお子さんは、『イジメ皆勤賞』ではありませんか?
http://sharecoro.blog.fc2.com/blog-entry-234.html

■『イジメ皆勤賞』とは

『イジメ皆勤賞』とは、イジメらていても、親に怒られるよりかは学校に行った方がまだマシということで、学校を休まず通うこと。また、本人の中にも「休んではならない」という頑なな“ネバナラナイ・マインド”を持っていたりすることあり、問題の根は想像以上に深いそうだ。

居場所のない家庭よりも学校のいじめの方がまだマシ、というのはなんかわかる。子どもにとって、平日の昼間の家には居場所がないのだ。

自分の子ども時代を振り返ってみると、何度かずる休みをした時(笑)、本来は学校に行かなければいけない平日の昼間の家というのは、親への罪悪感(風邪もひいてないのに学校を休んでしまった&子どもながら心配かけていることを察してしまう)をなんとなく感じ、居心地の悪い場所となる。本当は「学校休めてラッキー!」と喜べるはずなのに、なんとなくしょんぼりしてしまう。

私の母親は「学校休みたい」と言った時、理由は聞かず即答で「いいよ」と言ってくれる親だった。そして、特に心配する風でもなく、いつもと変わらず接してくれていた。
それでも、こんなに気分が暗くなるということは、親の登校圧力が非常に強い場合、母親との朝のバトル or 会社から帰ってきた父親にコテンパンに叱責されてしまう子どもたちは、家になんて
いられないのではないかと思う。

子どもには、家か学校にしか居場所がない。また、当然のことながら、有給休暇、早退、遅刻など、自分の意思で休みをとれない。それが、イジメ皆勤賞につながるのかもしれない。

■『イジメ皆勤賞』と発達障害

また、気になったのが、『イジメ皆勤賞』が複雑化する傾向として、発達障害があるということ。
親が子供の発達障害を受容していない、拒否しているケースが多く、社会一般の常識を本人に押し付けてしまっていることが、皆勤賞に繋がっているのではという視点。

確かに、親が発達障害を受容していれば、学校生活の困難さを想像し、子どもに問題があるのではなく、学校の発達障害への理解が足りないことに問題意識が向いてくるのだと思う。学校への働きかけと同時に、学校に行かせないという選択肢が出てくる。そして、ギフターラボのような団体とつながり、私のような普通の社会人と出会い、「学校に行かせなければならない」という強いマインドから、「あれっ?」とふと考えるきっかけができたりするのかもしれない。

虐待を受けている子どもの5割が発達障害の可能性があるという調査結果がでていることも、家庭での居場所の無さを示していると思う。また、虐待を受けた子どもが、いじめの加害者になる確率が高くなっている調査結果も見たことがある。居場所の無さが、イジメ皆勤賞か、イジメ加害者側になってしまうか、これもわずかな差なのであろう。

■子どもにとっての新しい居場所

地域コミュニティが壊れつつあるだけでなく、多くの子どもにとって、生きづらい社会になりつつある中、学校でも家庭でもない、子どもにとっての新しい居場所(サードプレイス)が早急に必要となっている。

私の周りでも、少しづつ、地域が中心となった動きがでてきているけれど、まだまだ足りないし、地域単位でやるには広がりに限界がある。行政と地域(ソーシャルセクター)で連携し、ある程度の規模で動く必要があると思いながら、自分に何ができるだろうかと考える。