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見世物小屋があった時代 [2017年08月27日(Sun)]
今年は行けなかった諏訪神社のお祭り。
ここでは、毎年お化け屋敷が開催される。子どもの頃は毎年、怖いものみたさに入っていたように思う。

立川の大先輩からお聞きしたお話によると、昔はこのおばけ屋敷は「見世物小屋」であり、障害をもった方が見世物として働いていたのだそう。

それを聞いたとき、アメリカで30年間上映禁止となった「フリークス」を思い出した。この映画の出演者の8割は障害をもっている方で、当時の「見世物小屋」や「サーカス」などのショービジネスではトップスターだった方たちなのだそう。内容は、単純に言うと、障害者が恋人だと思っていた健常者の美女が悪意のある裏切りをしており、それを障害をもったメンバーがチームとなって復讐するというストーリー。それが、物議を醸す事となったらしい。
私は、そういう映画もありだと思う。これぐらい尖った視点があることで、社会のバランスがとれることもあるかもしれないし、そういう作品もありだと思う。

今は、諏訪神社に見世物小屋は当然ないのだけれど、当時は障害をもった方はそういう仕事しかなかったのかもしれないし、そこに生きがいを見つけようとする人もいるだろうし、第三者にはわかならいこともあるのだろうからと、もやもやしたものを感じました。理想論で、その場を奪った人は代わりに何を提供できるのか、いや何もできないのではないかと。

これは、障害をもった方だけの話じゃなく、性風俗産業だってそうだと思うけれど、当事者不在の議論が中心になされることが最近多いなと思っており、とても違和感を感じています。

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