本業を頑張れない人はプロボノをして欲しくないというNPO経営者、への反論。 [2017年08月11日(Fri)]
あるNPO経営者のブログを読んで。
プロボノという働き方と本業で頑張れない人 http://mondaruiko.net/archives/1066950080.html 本業を頑張れない人にはプロボノをして欲しくないというNPO経営者の話。プロボノ側あるいは本業側の関係者が言うのだったらわかるけれど、プロボノの善意を受けとっているNPO経営者が言ってしまうと、かなり上から目線に感じますね。 「NPO経営においてのプロボノ活用の課題」という視点ではよく理解できます。 ですが、私が経験してきた中で、プロボノには @「本業はうまくいっていない様子だけど、プロボノには積極的。しかし、専門性(ビジネススキル)は高くない場合もある」 (その人を良く知らない人が、門田さんのいう「本業を頑張れない人」と評価するって、何を基準にしているのか疑問) A「本業で活躍(社会的地位など)しているけど、プロボノについては口だけ。。?でコミットメント力が低い」 B「本業でもプロボノでも活躍している人」 と、3つのパターンがあるかなと思います。 Bが問題ないのは当然ですが、@とAを比べた時に、NPO側からしたらAのほうが問題なのではないかと思うのですが、NPO側もその人の社会的地位でまあいいかとしてしまっていることを感じたことは結構あります。(所属してくれるだけで自団体の信頼が上がるというのも確かにありますが) いずれにせよ、その団体に共感して何か協力したいという気持ちをもっている方々はみんな大切にしてほしいと私は思うわけです。それを、「中途半端な専門性しか持っていない」「自分で貢献できるものがないかもと思うなら、ほぼ役に立たないと思う。自分でちゃんとPRしろ。」って、、。 人の善意を「役に立つかどうか」だけで判断したり、「あの人どこへ行っても役に立たないよね」的なNPO経営者の発言は大変ショックです。プロボノとボランティアの線引きが難しいことがあるかと思いますが、プロボノとしてのお付き合いがスキル的に難しいのであれば、応援団的な存在含めボランティアとしてお付き合いいただくなどあると思うんですよ。そこを切り捨てないでほしい。 プロボノやボランティアのマネジメントで運営がまわらなくなる経験は私もあります。その時、代表にボランティアの受け入れをストップしてほしいと言ったこともありました。でも「NPOが排除したらNPOじゃなくなる」と言われ、その時は代表がボランティアマネジメントを全て引き受け、その背中で学んだことを思いました。「NPO経営者って本当すごいな」と。 様々な団体に馴染めずやっとたどり着いたNPOから「役に立たない」って言われたら、どこに受け皿があるんでしょうかね。 |