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昨日の夜回りから〜ボランティアだからできることとボランティアの可能性 [2015年02月19日(Thu)]
きのうの夜回りは、雪が降るという天気予報があったせいか、ボランティアの人数が少なかったのですが、その分、TENOHASHI(http://tenohasi.org/)のスタッフさんや昔から参加されているボランティアの方が多くいらっしゃったので、いろいろなお話を聞くことができました。きのうは、6年くらい前から夜回りをされているという、牧師さんと一緒にまわりました。こちらの牧師さんは、もともとTENOHASIを知ったきっかけは、教会の近くで倒れている人がいた時に、TENIHASHIのスタッフさんが迅速な対応して、命を救ってくれたことがきっかけだったそうです。今は、夜回りボランティアが増えてきたのであまり参加していないそうですが、きのうのように、雨や雪が降ったときなどはボランティアが少ないので、参加されているそうです。「夜回りで、毎日声をかけるだけでも大分違うんだよ」とおっしゃっていました。

◆行旅死亡人(こうりょしぼうにん)

10年くらい前は、池袋で行旅死亡人となる方は、今より多かったそうです。でも、夜回りの活動が始まって、このようなかたちで亡くなるかたは大分減ったとのことでした。去年は、一人だったようです。亡くなった方は、草むらの中で発見されたりとか、病院に運ばれたもののお亡くなりになり、遺体の引き取り手がいない(親族と連絡がとれても引き取りを拒否される)と、行旅死亡人となるそうです。でも、毎週必ず夜回りをするという地道な活動が、このような亡くなり方をするホームレスの方を減らしているんだと、改めて感じました。

※行旅死亡人
行旅死亡人(こうりょしぼうにん)とは、本人の氏名または本籍地・住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者を指すもので、行き倒れている人の身分を表す法律上の呼称でもある。(ウィキペディアより)



◆池袋駅周辺で路上生活をされている方

池袋駅周辺で、路上生活をされている方は、以前は200名くらいいたようですが、今は140〜150人に減っているそうです。一時的かもしれませんが、アベノミクスの影響なのかもしれません。アベノミクスは好きではありませんが、その効果で、路上で生活する人が減っているというのは事実なんだろうと思いました。

それでも、140〜150名もの方が路上生活を余儀なくされているということは、大変ショックでした。(普段の夜回りでお会いする方は、20〜25名前後)


◆NPO法人 TENOHASHIの活動の特徴

TENOHASHIの運営を見ていて、二つ印象的な点がありました。

1. ボランティアで運営

ひとつは、代表やコアメンバーを筆頭に、ボランティアで運営されていることです。(一部専従スタッフが数名いるとのこと)。みなさん、本業は別であり、多様な(職業もバラバラ)社会人がボランティアで運営しているにも関わらず、10年継続できているのが素晴らしいと思いました。強い縛りがない中で活動を毎週継続するというのが、どれだけ難しいかは、私もNPO運営をお手伝いしている立場としてよくわかります。

参加されている方は、その少し適当感があるところが心地良いとおっしゃっていました。一方、その適当感を他人(団体)から批判されることもあるそうです。私は、それはその団体のやり方であることと、実態として、10年も継続しているのだから、周りが批判のはおかしいのではと感じました。

2. 他地域の取り組みに広がっている

2つめは、TENOHASHIの活動が、様々な他地域での取り組みに広がっていることです。最初は夜回りと炊き出しは別の団体が運営していたそうなのですが、今はひとつになり、また、他地域での新しい活動も少しずつ生まれているそうです。そのひとつである「要町あさやけ子ども食堂」(http://www.asahi.com/articles/ASG7R61Z8G7RUTIL02R.html)は、1人で食事する「孤食」の子や、貧困でおなかをすかせた子を、食堂を通して地域の人たちと結びつけるという取り組みをされているそうです。また、池袋あさやけベーカリーhttp://tenohasi.exblog.jp/23534521)というパン屋さんは、路上生活を経験したり、心や体に病気がある人たちが集まって始めたパン屋さんだそうです。

アウトリーチや予防の活動は事業になりづらいですが、とても大切な活動です。そして、市民によるボランティアだからこそ、一般の人の意識変革にもつながる可能性をもっていると思います。でも、ボランティアで運営を継続するというのは、なかなか出来ることではなく、出来たとしても、ダイナミック変革は難しいかもしれません。

1年前までは、「ボランティアじゃなく事業型を目指したい」と考えてましたが、今は、「事業型を目指すけれど、ボランティアも継続したい」と変わってきました。うまく言葉では表現できませんが、ギフターラボの活動から感じることもそうですが、ボランティアネットワークには、大きな包摂(受容)があると思うのです。

敢えてビジネス(マネーの力に頼らない)としないからこそ、維持・発展できるものがあると感じています。
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