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Meet the Leaders with 本田哲也(ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役)『外資系で学んだ、グローバルで「伝わる力」 〜コミュニケーションのプロに聞く!人を惹きつけるコミュニケーションのコツ〜』に参加してきました! [2015年02月16日(Mon)]
13日に、GAISHIKEI Leaders主催のMeet the Leaders with 本田哲也(ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役)『外資系で学んだ、グローバルで「伝わる力」 〜コミュニケーションのプロに聞く!人を惹きつけるコミュニケーションのコツ〜』(http://peatix.com/event/65738)に参加してきました

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イベント主催者 NECレノボ・ジャパングループ コンシューマ事業統括 兼 レノボ・ジャパン(株)専務執行役員 兼 NECパーソナルコンピュータ(株) 取締役執行役員常務 留目真伸さんからのご挨拶


本田さんは、広報・戦略PRのプロでもあり、企業内起業家でもある方。日本は、「広告」偏重であり、「広報」に大きなビジネスチャンスがあると考えたそうです。本田さんのお仕事である、空気づくりを通じて売りたい商品やサービスを「世間の関心」につなげるということや、第三者を使ったマーケティングである「インフルエンサー・マーケティング」のお話などをお聞きすることができました。

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ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役 本田哲也さんによる講演


※広告と広報の違い
広告:信頼性が高い場合も低い場合もあるが、コントロールがしやすい。媒体を買う。
広報:信頼性は高いが、コントロールがしにくい。媒体を買わない



◆コミュニケーションの仕事の醍醐味【あきらめるのではなく「明らめる」】

よくわからないものに対峙した時はチャンスそれをわかるようにしていくことが価値。
→最初は見えていなかったクライアントが、徐々にわかっていくようになるプロセスに価値がある。

※「あきらめる」の語源
「あきらめる」とは、仏教用語で「真理を明らかにする」「まだ見えてないモノを明らかにする」というのが本来の意味だそうです。コミュニケーションの仕事は、まさにこういうことなのですね。


また、「思い込み」という大きな罠もあるそうで、「自分は何も見えていない」と思うくらいがちょうど良いというお話が印象的でした。


◆日本的なコミュニケーション「戦略的のらりくらり」

日本人は真面目で、すぐに返事をしなくてはならない、と考えているかもしれないが、【意図的に】、的を得ない、のらりくらりをすることは、時にして有効。(うちの大学院の先生にもいるような...)

議論の風向きが変わったり、自分にとって都合の悪い問題が議論から消えてしまうこともある


◆人を動かすためには

「WHO」が「WHAT」になり、別の「WHO」を動かす
人を動かすためには、【「誰が」言っているか】の工夫をすることが重要。
→第三者を使った、インフルエンサー・マーケティング

「世の中ゴト」→「自分ゴト」対「自分ゴト」→「世の中ゴト」
相手によって、使い分けることができているか。

<「世の中ゴト」→「自分ゴト」>
世界や社会全体の動きから話を切り出し、個人の話にもっていく。男性を動かす時に有効な場合が多い。

<「自分ゴト」→「世の中ゴト」>
個人の話を引き出す(「最近どうですか?」)ところから始めて、世の中全体の話につなげる。女性を動かす時に有効な場合が多い。



◆コミュニケーションの秘訣

1. 「メタ思考」の重要性

仕事の話を、多様な人に共通するユニークな例え話(恋愛、映画など)にすることで、一瞬でコミュニケーションが成立する場合がある。

2. 同調圧力が働く中で、最初に何を言うか

他の人が言っている事を言い方を変えて言っても、印象には残らない。「いや、違うんじゃないですか?」と、早い段階で、あえて逆の事を言うと、「こいつの言う事は聞く価値がある」と考えてもらえる場合がある。

3. 自分は何者か(「オレは◯◯」より、「◯◯といばオレ」)

「私は○○です」ではなく「○○といえば私」と言えるようになることが大切。○○を何にするか、どれだけ狭くできるかで差別化できる。

4. 伝えるためには「ニュアンス」を丁寧に

「流暢」<「明確なメッセージ」<「ニュアンス」

流暢であることより「明確なメッセージ」が大切だが、更に大切なのは、「ニュアンス」。例えば、「何かをやりたい」と言った時に、「できればやりたい」のか、「死んでもやりたい」のかで、相手に伝わるかどうか、自分がやりたいことを実現できるかどうかが変わってくる。

5. 敵は「世の中の関心」

消費者にとって一番関心があるのは、企業の業界シェアではなく、その商品やサービスが「自分の生活や時間にどれだけ近いか」。競合を見るのも大事だけれど、消費者を知ることの大切さを改めて考えました。


◆感想

「流暢」<「明確なメッセージ」<「ニュアンス」のお話は、社会問題解決に向けては、とても重要な要素だと思いました。相手に思いを伝える、心を動かすには、言葉が流暢である必要はあまり無いのかもしれません。一方、自分の強い信念やそれに対する覚悟などを伝えたり、その背景にある本当に困っている人の想いやニーズをしっかり代弁できているかなど【明確なメッセージ】はとても重要です。さらに、周りの人に、当事者へ深い共感をしてもらうためにも、また深刻な状況が起きていることに対して憤りを感じてもらうためにも、どれだけ【ニュアンス】をうまく伝えられるかは大切な要素だと思いました。

そして、「敵は世の中の関心」も、まさに同じだと思いました。社会問題に対して【無関心(傍観者)】が一番の敵というか、手ごわい層なのです。無関心層に関心をもってもらうには、競合を敵視しても仕方ありません。一般の人にとっての、自分の生活や時間に合った中で、意識を向けやすいアプローチや、行動に移せる動機を提供することが大事なのだと思いました。

また、その想いが「伝わった」あとに、「行動にうつしてもらう」にはどうしたらいいか、という質問をさせていただきました。

「社会問題解決には、まさに伝える力は重要だと感じている。また、行動に出せるかどうかについては、ソーシャルセクター等は「call to action(行動のきっかけ、行動を誘引するもの)」の選択肢が少ないのではないか。せっかく想いや必要性が市民に伝わっても、すぐに行動にうつしやすい環境がないと人は動かない。それを、どう作っていけるかも大事なのではないか。」

という趣旨のアドバイス(間違っていたらすみません)をいただきました。確かにその通りです!新しい気づきをいただきました。

そして、やっぱり、最後は、伝えることを【あきらめないこと】に尽きると思います。それは、自分の想いをあきらめないだけでなく、自分たちに期待してくれている人の思いを繋げることもそうです。ひとつひとつの小さな想いを繋げることが、ポジティブな循環を生み出していくのだと思います。地道なことですが、地道なことができなかったら、ダイナミックなこともできないと思います。

とても勉強になったイベントでした!また、参加したいです。

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懇親会の様子


「和魂洋才」が変える日本の空気
〜「コミュニケーション技術後進国」としての日本
本田哲也・ブルーカレント・ジャパン代表取締役社長
http://diamond.jp/articles/-/59962
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