
給食問題を考える「いわき市の、子どもを守る取り組み」報告[2014年02月03日(Mon)]
2/1(土)に行われた、給食問題を考える「いわき市の、子どもを守る取り組み」についての、報告をさせて頂きます。
福島県が補助金制度を設けて進めて来た、地元産米を学校給食で使用するという件については、ほとんどの自治体がそれを受け入れ、進めてきました。
そのような中、いわき市では今も北海道産のお米を取り寄せて、給食に使用することを続けています。
これは、母親たちが必死に声を上げ、その動きを阻止してきたことによります。
いわき市のママたちが、これまでどのようにして給食の問題に向き合い、阻止をし続けて来たのかということを、「いわきの初期被曝を追及するママの会」代表のちばゆみより、具体的なお話をさせて頂きました。
・給食に関することを扱っている組織はどこで、誰にお願いをすればいいのか。
・十分な説明がなされたのかどうかなどという、流れについて確認することの必要性について。
・これは、今、子どもを育てている母親だけの問題ではなく、原発事故を起こすに至ったすべての大人たちの責任において、向き合うべきことだという訴え。
・反対という声を上げるだけではなく、子どもたちの命と健康の問題を丁寧に伝えていくことの大切さ。
・問題を共に考えてもらうための拡散の仕方。
・行政やメディアを動かすためのテクニック。
・要望書の提出までの流れや行政との具体的なやり取りについて。
問題を動かすためには、やらなければならないことがたくさんあって、どれもが必要性の中から生まれた、乗り越えないわけにはいかなかったことの数々でした。
心の中で不安に思うことや、なんとかしたいな〜と思うことは、みなさん、少なからず抱くことになった原発事故後の私たちの暮らしだと思います。
【子どもたちに地元のものを食べさせて安全性を示し、風評被害を払しょくすることが、福島の復興のためになる。】
【それを急がなければならない。】
このような、驚くようなことを強いられてしまったこの給食の問題について、みなさんは、どう受け止めますか?
原発事故という未曽有の出来事が起こり、私たちの命と健康は脅かされることになってしまいました。 大人よりも感受性の強いと言われる子どもたちについては、本来ならば、真っ先に、優先的に安全を確保し、影響がでないための最善の策を尽くして守るということが、責任ある大人たちがやるべきことなのではないでしょうか。
それを、真っ先に食べさせようということが、なぜ強いられなければならないのか。
これが問題の本質です。
測定の体制がどうのこうのという問題とはまた別の問題として、なぜ、真っ先に給食でということが言われ始まったのかということに、私たちは注目をしています。
それを言っているのは、一体誰なのでしょうか。
その目的は、なんなのでしょうか。
風評被害の払しょくと、はっきりと明言はされていますが、いつ、誰が言い始めたのでしょうか。
これは大事な問題です。
学校給食の測定の現場を知る方や、農家さんの取り組みを知る方、様々な組織の仕組みを知る方、国の動きを知る方、チェルノブイリやウクライナ、ベラルーシを訪れて、現場を見てきた方、過去の震災の後の動きや情報の出され方を見てきた方、医療の現場にいらっしゃる方・・・いろんな立場の方々がこの場に集まり、この問題についての議論をしました。
実際に、放射能による影響についてのデータは存在しています。
それを過少に評価しているだけではないか。
子どもひとりひとりの健康や命について、私たちは後悔したくはありません。
大切な命の問題です。
私たちの大切な子どもを、まるで実験台のようにして、後で訂正文が入るかもしれない安全性のもとに差し出すわけにはいかないのです。
情報はいつも後出しで、大丈夫ありきで進められていく。
安全神話が崩れた今、痛い思いをした福島県民だからこそ、取り戻さなければならないものがあるのではないでしょうか。
原発事故は、なぜ起こってしまったのでしょうか。
本当はどうなんだろうと、市民ひとりひとりが真実をとことん追及し、NO!という声を上げることができていたのなら、このような事態には至らなかったはずです。
失ってしまったものを見つめながら、私たちは経験から学んでいかなければなりません。
過去の過ちを繰り返すことも、断ち切ることも、私たち次第です。
そして、判断する力を持たない子どもたちを守るのは、私たちの役目です。
子どもたちは目の前の食べ物を信じ、私たち大人を信じています。
過去の痛みに向き合いながら、自分自身のこととして反省をし、これからの人生を大切に歩むことが、子どもたちの未来を変える力を生みます。
大切な問題に向き合う仲間がここに集い、真剣に見つめ、これからも繋がりながら、この問題を動かしていきましょうと誓い合った貴重な場でした。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
希望をつないでいきましょう!
福島県が補助金制度を設けて進めて来た、地元産米を学校給食で使用するという件については、ほとんどの自治体がそれを受け入れ、進めてきました。
そのような中、いわき市では今も北海道産のお米を取り寄せて、給食に使用することを続けています。
これは、母親たちが必死に声を上げ、その動きを阻止してきたことによります。
いわき市のママたちが、これまでどのようにして給食の問題に向き合い、阻止をし続けて来たのかということを、「いわきの初期被曝を追及するママの会」代表のちばゆみより、具体的なお話をさせて頂きました。
・給食に関することを扱っている組織はどこで、誰にお願いをすればいいのか。
・十分な説明がなされたのかどうかなどという、流れについて確認することの必要性について。
・これは、今、子どもを育てている母親だけの問題ではなく、原発事故を起こすに至ったすべての大人たちの責任において、向き合うべきことだという訴え。
・反対という声を上げるだけではなく、子どもたちの命と健康の問題を丁寧に伝えていくことの大切さ。
・問題を共に考えてもらうための拡散の仕方。
・行政やメディアを動かすためのテクニック。
・要望書の提出までの流れや行政との具体的なやり取りについて。
問題を動かすためには、やらなければならないことがたくさんあって、どれもが必要性の中から生まれた、乗り越えないわけにはいかなかったことの数々でした。
心の中で不安に思うことや、なんとかしたいな〜と思うことは、みなさん、少なからず抱くことになった原発事故後の私たちの暮らしだと思います。
【子どもたちに地元のものを食べさせて安全性を示し、風評被害を払しょくすることが、福島の復興のためになる。】
【それを急がなければならない。】
このような、驚くようなことを強いられてしまったこの給食の問題について、みなさんは、どう受け止めますか?
原発事故という未曽有の出来事が起こり、私たちの命と健康は脅かされることになってしまいました。 大人よりも感受性の強いと言われる子どもたちについては、本来ならば、真っ先に、優先的に安全を確保し、影響がでないための最善の策を尽くして守るということが、責任ある大人たちがやるべきことなのではないでしょうか。
それを、真っ先に食べさせようということが、なぜ強いられなければならないのか。
これが問題の本質です。
測定の体制がどうのこうのという問題とはまた別の問題として、なぜ、真っ先に給食でということが言われ始まったのかということに、私たちは注目をしています。
それを言っているのは、一体誰なのでしょうか。
その目的は、なんなのでしょうか。
風評被害の払しょくと、はっきりと明言はされていますが、いつ、誰が言い始めたのでしょうか。
これは大事な問題です。
学校給食の測定の現場を知る方や、農家さんの取り組みを知る方、様々な組織の仕組みを知る方、国の動きを知る方、チェルノブイリやウクライナ、ベラルーシを訪れて、現場を見てきた方、過去の震災の後の動きや情報の出され方を見てきた方、医療の現場にいらっしゃる方・・・いろんな立場の方々がこの場に集まり、この問題についての議論をしました。
実際に、放射能による影響についてのデータは存在しています。
それを過少に評価しているだけではないか。
子どもひとりひとりの健康や命について、私たちは後悔したくはありません。
大切な命の問題です。
私たちの大切な子どもを、まるで実験台のようにして、後で訂正文が入るかもしれない安全性のもとに差し出すわけにはいかないのです。
情報はいつも後出しで、大丈夫ありきで進められていく。
安全神話が崩れた今、痛い思いをした福島県民だからこそ、取り戻さなければならないものがあるのではないでしょうか。
原発事故は、なぜ起こってしまったのでしょうか。
本当はどうなんだろうと、市民ひとりひとりが真実をとことん追及し、NO!という声を上げることができていたのなら、このような事態には至らなかったはずです。
失ってしまったものを見つめながら、私たちは経験から学んでいかなければなりません。
過去の過ちを繰り返すことも、断ち切ることも、私たち次第です。
そして、判断する力を持たない子どもたちを守るのは、私たちの役目です。
子どもたちは目の前の食べ物を信じ、私たち大人を信じています。
過去の痛みに向き合いながら、自分自身のこととして反省をし、これからの人生を大切に歩むことが、子どもたちの未来を変える力を生みます。
大切な問題に向き合う仲間がここに集い、真剣に見つめ、これからも繋がりながら、この問題を動かしていきましょうと誓い合った貴重な場でした。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
希望をつないでいきましょう!