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水族館飼育員体験〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年08月25日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は7月23日(金)・28日(水)・8月17日(火)、函館朝市ミニ水族館の水槽を活用した講座「水族館飼育員体験〜海と日本プロジェクト〜」を開催し、31名の小学生が参加しました。

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水族館飼育員の仕事は大きく分けて2つです。まず「魚のための仕事」は、魚の健康管理、エサやり、水質・温度管理など。もうひとつは「お客さんのための仕事」で、魚がよく見えるよう水槽を掃除したり、魚や海について知ってもらうための解説板づくり、楽しんでもらうためのクイズやショー実施など。子どもたちは飼育員の仕事に関するミニ講義を聞いた後、水槽の掃除やエサやりの作業に一生懸命取り組みました。

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講師は、函館朝市ミニ水族館スタッフです。普段はカバーで隠しているろ過機やクーラーなどの器具を子どもたちに見せながら、次のように語りかけました。
「魚たちは、海水に溶け込んだ酸素をエラ呼吸で取り込んだり、海水の中にいるプランクトンを食べたり。同時に、海水の中でおしっこやフンもするよ。魚にとって海水は、人間にとっての空気以上に大切なものです。そのため、私たちはこういった器具を使い、海水の状態維持に努めています。でも、この夏はとっても暑いから、水温が上がってしまい、魚の元気がなくなったり、死んでしまう魚もいました。実は今、同じことが海の中でも起きていて、魚が住む場所が変わったり、魚が減ったりしています。」

魚にとって海水は、人間にとっての空気以上に大切で、その維持の大切さと難しさを子どもたちは学びました。

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函館近海は暖流(対馬海流)と寒流(親潮)の両方が流れこむため、それぞれの海流がもたらす魚の種類の豊富さが特徴です。子どもたちは、講師とともに函館朝市ミニ水族館の4つの水槽を見学し、南の海からやってきたイシダイや、冷たい水を好むホッケなどの魚をじっくりと見比べました。また、水温計を使い、水槽ごとに魚が好む温度設定がされていることを確認し、函館近海の多様な環境について理解しました。

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子どもたちからは、「魚へのエサやりと掃除が楽しかった」「いろんな魚やイカをじっくり観察できた」「自分の知らない魚の名前を知ることができた」「川で生まれたヤマメが海に行ってサクラマスになるのがすごい!」などの感想が寄せられました。

お疲れ様でした!

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はこだて海の教室
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海のプランクトン観察体験〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年08月20日(Fri)]
はこだて海の教室実行委員会は2021年8月13日(金)、「海のプランクトン観察体験〜海と日本プロジェクト〜」を開催。参加した子どもたち108名は、プランクトンのさまざまな形や動きに大興奮でした。
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光合成によって酸素を生み出す植物プランクトン、魚たちの餌となって海の生態系をささえる動物プランクトンなど、海の中で重要な役割を持つプランクトンたち。その数は約15万種以上ともいわれ、たった1滴の海水に、実は無数のプランクトンたちが生きています。

本イベントでは、「はこだてみらい館」の一角に顕微鏡6基と函館の海水を用意し、講師(NPO法人ディスカバーブルー 水井涼太先生、寺西聡子先生)の指導・解説の下、子どもたちに観察してもらいました。
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プランクトンの収集に使用した道具を説明する講師

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「わっ!いる!」まずは肉眼で、海水の中のプランクトンを確認

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顕微鏡をのぞくと…さまざまな形のプランクトンが!

どんな種類のプランクトンか、分かりますか?




こたえは




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植物プランクトンは光合成をして酸素を生み出すとともに、動物プラクトンの餌となります。動物プランクトンは魚たちの餌になります。魚が死ぬと、その死骸が植物プランクトンの餌となります。…これが、海の中の食物連鎖です。

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スマホのカメラを利用して、顕微鏡に映るプランクトンを撮影
                     
水井涼太先生(NPO法人ディスカバーブルー代表理事)は子どもたちに、次のように語りました。

「海と陸はつながっています。山の栄養を含んだ雨水が川を通じて海に注がれ、植物プランクトンを育みます。そして、それらを食べて魚のエサになる動物プランクトンが増えるのです。一方、海のごみのほとんども、川が陸から運んでいます。皆さんが顕微鏡でのぞいた海水の中に、赤や青の小さな破片がありませんでしたか?それは、『マイクロプラスチック』と呼ばれる、プラスチックの小さなカケラです。魚たちがプランクトンと間違えて食べてしまい、魚にとって良くないし、それを食べる私たち人間にも悪い影響があります。このように海と陸はつながっていますから、皆さん、ごみは決められた場所にきちんと捨てたり、プラスチックをあまり使わないようにするなど、海を守るための行動をしていきましょう。」

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子どもたちに語りかける水井涼太先生

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ちなみに、観察体験で使用した海水は、観察体験当日の朝に、先生方の指導を受けたスタッフが摩周丸周辺の海で採取しました。身近な海に学びと発見があることを実感した一日でした。

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はこだて海の教室
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はこだてみらい館にて、海とプログラミングを学ぶ講座開催 [2021年08月20日(Fri)]

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はこだて海の教室実行委員会とはこだてみらい館は2021年8月11日(水)、海とプログラミングを学ぶ講座「Scratchでつくろう!お絵かきデジタル水族館編」を開催しました。

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参加したのは地元小学生10人。会場は、函館市の公益施設「はこだてみらい館」です。

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講座ではまず、海についてのミニ講義を行いました。
知っているようで実は知らない「海の広さ・深さ」について陸と比較して具体的に説明したり、海の生き物の種類は陸の生き物の10倍であること、函館近海の特徴について紹介。子どもたちは熱心に耳を傾けてくれました。

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プログラミングの講師は「はこだてみらい館」のスタッフ2名と当会事務局スタッフが担当。プログラミング言語Scratch(スクラッチ)を用いました。

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館内で実施されている「はこだてみらい水族館」で泳ぐ魚の絵をかき、スキャンして、パソコンの中で泳がせました。

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子どもたちは、泳がせたい海の生き物をじっくりと観察して、絵を描きました。

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子どもたちは、背景を海にする方法や、コードやコスチュームなどの基本操作を習得。さらに、思い思いに、アニメーションを使った魚の泳がせ方を考えました。

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【参加した子どもたちの感想】
「自分が描いた魚が動いたことが楽しかった」
「海の生き物がいっぱいいておもしろかった」
「またスクラッチをやってみたい」

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プログラミングをきっかけに海のことを学び、考えてもらえた2時間。
当会は今後も、異なるジャンルの学びとのコラボレーションを通じて、多くの子どもたちに海について興味をもってもらえる講座を企画運営します。

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はこだて海の教室
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はこだてみらい館
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函館真昆布PRイベント〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年08月17日(Tue)]
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2021年8月10日(火)、「函館真昆布PRイベント〜海と日本プロジェクト〜」を開催し、のべ112名が参加しました。

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本イベントでは、函館市根崎地区の海からとったばかりの函館真昆布を函館駅前の体験施設「はこだてみらい館」に運び、来場した子どもたちや市民に触ってもらいました。函館が生産量日本一を誇る「昆布」をPRするために、函館市農林水産部、はこだてみらい館、海藻活用研究会と協働で実施しました。

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天井から吊り下げられた昆布の大きさや厚みに興味津々。最長10mにまで育つとの説明に驚きの声も。

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ぬるぬるした感触や、見た目以上にずしりと感じる重さにビックリ。

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会場では、小学生の「子ども海藻大使」が函館真昆布の秘密を来場者に説明しました。当会の講座「子ども海藻アカデミー」を受講した小学生のうち、本イベントへの参加を希望した3名が、函館近海で昆布が大きく育つ理由や、最高級品として全国に流通する「函館真昆布」の統一名について説明しました。

説明を聞いてから触ってもらうことで、来場者により深い学びの機会を提供しました。

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はこだて海の教室
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お魚お絵かき教室〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年08月16日(Mon)]
2021年7月30日(金)・31日(土)、函館朝市ミニ水族館講座「お魚お絵かき教室〜海と日本プロジェクト〜」を開催し、のべ16名の小学生が参加しました。

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本講座では、小学生が函館朝市ミニ水族館を泳いでいる魚や海藻の絵を描き、キャッチコピーを入れて、函館・北海道の海をPRするポスターづくりに取組みました。普段はあまり見ることのない生きた海水魚の姿をじっくりと見ながら、その特徴を思い思いに表現しました。

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講師はグラフィックデザイナーの岡田暁さん(ブルーム・エー代表、函館デザイン協議会会長)。

岡田さんはポスターを作る上で必要なこととして、魚をじっくり観察して描くこと、ポスターにした時のレイアウトに配慮することの2点をあげました。また、キャッチコピー作成のコツを子どもたちにレクチャーしました。

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子どもたちは、函館朝市ミニ水族館水槽で泳ぐサクラマスやヤマメ、ホッケなどの魚や海の生き物を観察して、グラフィックボードに色鉛筆でスケッチ。その輪郭をペンでなぞり、キャッチコピーを入れて、ポスター作品に仕上げました。

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最後には、自分が作ったポスターの発表タイム!

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参加した子どもたちからは、「ホッケって、こんな魚なんだ!と思った」「絵のかきかたがすごくわかった。魚をくわしく知れた」「いろいろな魚を見れて、文章を書くのがたのしかった」「魚をかく機会は今まであまりなかったので楽しかった」などの感想が寄せられました。

子どもたちの作品は海のPRコンテスト「うみぽす2021」に出品します。

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お疲れ様でした!

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はこだて海の教室
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「奥尻島ホソメコンブ調査隊〜海と日本プロジェクト〜」フォトレポート [2021年08月09日(Mon)]

はこだて海の教室実行委員会は2021年8月5〜6日、海藻をテーマに海について学ぶ「子ども海藻アカデミー」の特別版として、1泊2日の海洋教育講座「奥尻島ホソメコンブ調査隊〜海と日本プロジェクト〜」を実施しました。
参加者は、函館エリアからの小学生6名と、地元・奥尻町の小学生6名。実施にあたって、日本財団 海と日本プロジェクトと、奥尻地区海藻生産・活用調査検討協議会の皆様(※下記)のご支援をいただきました。
様々な体験を通じた「海の学び」の2日間をフォトレポートにまとめましたので、ぜひご覧ください。

※「奥尻地区海藻生産・活用調査検討協議会」構成メンバー:奥尻町、ひやま漁業協同組合奥尻支所、国土交通省北海道開発局、海藻活用研究会、公益財団法人函館地域産業振興財団、北海道檜山振興局、奥尻地区水産技術普及指導所 オブザーバー:北海道経済産業局

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【主催者あいさつ(はこだて海の教室実行委員会事務局 阪口)】
「今回の講座は、日本財団 海と日本プロジェクトの一環として行います。皆さんに、海を好きになってもらうのと同時に、海が困ってることを知ってもらって、私たちみんなで海を助けて、元気な海を未来に残そうとすることが、日本財団がやっている海と日本プロジェクトです。

奥尻島にはホソメコンブという価値のある海藻がありますが、まだ世の中に知られていません。この2日間、皆さんにしっかりホソメコンブについて調べてもらって、10月に函館で報告会をしたいと思っています。力を合わせて良い2日間にしましょうね。」

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【全体講師(海藻活用研究会 布村さん)による授業】
「奥尻島は日本海に浮かぶ島です。海産物が豊富で、特にウニが甘いと有名です。なぜ甘くなるのかというと、ウニがホソメコンブを食べているからです。ホソメコンブには”粘性多糖類”というネバネバ成分が多く含まれおり、ウニはこの成分を体の中で分解してエネルギーに変え、その時に単糖、いわゆるお砂糖に変化するので、ウニが甘くなるのです。ホソメコンブには、濃い出汁がとれるという特徴もあります。

奥尻島は縄文時代から人が住んでいて、奈良時代には、ここで採れたホソメコンブが天皇に献上されていました。しかしその後、幅の広い見た目が立派なコンブが評価されるようになり、使われなくなりました。

今、ホソメコンブを”幻の献上昆布”としてブランド化し、町おこしにつなげようという活動が、町役場や漁協などを中心に行われています。」

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【ホソメコンブ収穫体験】
さあ!赤石漁港にて、ホソメコンブと対面です!
養殖実験を行っていたホソメコンブの一部を、この講座のために、岸壁でキープしてくださっていました。引き上げてみましょう。


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「わ〜!すっごく大きい!」
「これがホソメコンブ…?太くない!?」


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【ホソメコンブについて(奥尻町水産農林課 横田さん、檜山地区水産技術普及指導所 澤田さん)】
「天然のホソメコンブは細く、長さが2メートルくらいです。養殖実験を行ったところ、天然モノよりも幅が広く、長さも5メートルにもなることが分かりました。その理由は実はまだハッキリしていないので、これから研究するところです。

ホソメコンブ養殖は昨年12月、種苗糸を差し込んだ養殖ロープを、奥尻島の東側の沖に設置して育てました。今後、食用にします。

天然ホソメコンブはウニの餌になっているため、収穫しないというルールにしています。現在の海の生態系を守りつつ、同時に、地域の漁業の未来を考えて、養殖を始めました。」

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【収穫したホソメコンブを天日干し】
コンブは干すことによって、うまみ成分が熟成します。


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【ホソメコンブ出汁の比較実験】

干したホソメコンブと、干していないホソメコンブ、それぞれをお湯に入れて「出汁」をとり、味見をしてみました。

「確かに、干したホソメコンブの出汁のほうが、濃くておいしい!」


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【色の変化】

生のホソメコンブをお湯に入れると、茶色から緑色に変化!

その鮮やかな色の変化に、「わっ!」と歓声があがりました。
緑色のイメージがあるワカメも実は、生きている時は茶色です。


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【料理体験で体感!ホソメコンブの特徴】

続いて、ホソメコンブのネバネバ成分を生かした料理づくりに挑戦しました。教えてくださったのは、海洋活用研究会の渡辺さん、吉川さん。

「ホソメコンブはさっとゆでた後、叩いて刻むとネバネバを出します。コンブが身体を守ろうとして出しているんですね。皆さん、できるだけ細かく刻んで、ネバネバを出してみましょう。」

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下の写真でネバネバのすごさをご覧ください。手を遠く離しても切れることなく、糸のように伸びます。

このネバネバに含まれる成分は、血圧を下げたり、血栓やガンの予防に役立つことが分かっています。

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【ウニとホソメコンブの関係を確かめよう】
奥尻島漁協青年部 川瀬さんが「ウニ殻剥き」の技を見せてくれました。
専用の器具で殻を割り、身を取り出した後、棘の破片や内臓などを丁寧にとりのぞきます。

続いて、みんなもチャレンジ!


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殻を割った中には…確かに、ウニが食べたコンブが。
「本当に、ウニはホソメコンブを食べてるんだね!」

さっそく味見をして、ウニの甘さを体感!!


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ウニは鶏卵と合わせて卵焼きにして、刻んで味付けしたホソメコンブなどと一緒にご飯と海苔で巻いて、超贅沢な海苔巻きに!
(おいしかったです♪)


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【1日目の最後に、奥尻島の海岸へ】
この日は最高気温が30度をこえる真夏日でしたが、夕方の潮風は涼しく、参加児童は砂浜をかけまわって遊びました。


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海岸には、きらきら輝くアワビの貝殻や、波が創り出したシーグラスが。奥尻の思い出にと、みんな大事に持ち帰りました。

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【青苗漁港で学ぶ「漁業と漁港整備」】

2日目の最初に訪れたのは、奥尻島南端の青苗漁港。
国土交通省北海道開発局の増田さん、渡部さん、田邊さんが説明をしてくれました。

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「漁港には複数の役割があります。
漁師の船をとめること。船から魚をとりだす。魚を保管する。魚を加工する、など。
ここ青苗漁港には、津波から命を守るという役割もあります。
奥尻島は今から28年前の1993年、北海道南西沖地震による大きな津波で、甚大な被害がでました。その教訓を生かして作られたのが、今、皆さんが立っている"人工地盤"です。当時の津波は約6メートルの高さでした。人工地盤は7メートルの高さがあるので、同規模の津波が来てもここに避難すれば助かります。」
(下写真:青苗漁港の人工地盤)


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「最近の漁業は、海でとれる魚が減ったり、漁師の高齢化などによって、つくり育てる漁業へ変化しています。港も、変わる必要があります。たとえば、養殖の作業をしやすいように港を作り変えたり、高齢の方が水産物を船から港へあげやすいように階段をつけるなど。国(国土交通省北海道開発局)は、将来の水産業のために、より良い港の整備に取り組んでいます。」
(下写真:人工地盤から漁港を眺める)


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【奥尻島津波館で知る、奥尻の歴史】

北海道南西沖地震の記憶と教訓、全国から寄せられた復興支援への感謝を後世に伝える施設、奥尻島津波館。

「津波と、その後の火災で、この青苗地区の約500世帯のうち400世帯が消滅しました」

すさまじい津波の力。
海が時として引き起こす災害の大きさに、児童たちは言葉を失い、ただただ語り部の話に耳をかたむけました。


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津波館には、奥尻島で発掘された遺物も展示されています。学芸員の稲垣さんが、青苗の海岸段丘で見つかった墓から出土した「ヒスイ勾玉」について説明してくれました。

「このヒスイ勾玉は長さ5cm、幅2cmで、全国でも5本の指に入るほど大変大きいものです。原石産地を鑑定したところ、新潟県糸魚川産であることが分かりました。この勾玉から、6世紀頃(古墳時代後半)、奥尻島には大変身分の高い人がいたことが分かります。また、日本書記には、西暦660年に大和朝廷の命を受けた阿倍比羅夫が奥尻島と想定される島を訪れたらしい記述があります。奥尻島は昔から日本海において重要な島で、海を通じて、朝廷や日本全国の町とつながっていたのですね。」


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【ホソメコンブと温泉をいかした栽培漁業】

続いて訪れたのは、「奥尻町あわび種苗育成センター」。奥尻島の特産品である蝦夷あわびが減少傾向であったことから、資源回復のため、1999年に開設した施設です。


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技師の道下さんが説明をしてくれました。

「この施設では、あわびの赤ちゃん(種苗)を育てて、ある程度大きくなって海に放す前まで育てます。エサとして、コンブの根っこの部分を活用したフレーク状のエサを与えます(下写真左:道下さんが手にしているバケツの中)。ただし夏の時期は消化不良になるため、生のホソメコンブをあげています(下写真右:ホソメコンブを食べている様子)。また、冬には奥尻島の温泉水を利用して温め、成長を促進させています。」


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【森と川、海のつながりを知る】

最後の訪問地は、「奥尻21世紀復興の森」。島の北央部にひろがるブナの原生林です。


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奥尻町水産農林課の横田さんが案内してくれました。

「奥尻町は小さな島ですが、この森が天然の貯水池の役割を果たしているため、水が豊富にあります。その水で、お米も作っているんですよ。

皆さんの足元には、ブナの葉っぱがたくさん落ちていますね。葉っぱが混ざってできた土を『腐葉土』と言います。このフカフカな腐葉土に落ちた雨水は、栄養たっぷりの水になって地下水にしみこみ、川を通じて海に注がれます。森と川、海はつながっていて、森の栄養がウニや魚などを育てているんです。」


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【奥尻町長・北海道檜山振興局長との交流昼食会】


奥尻島ホソメコンブ調査隊に会いに、奥尻町長 新村さんと、北海道檜山振興局長 槇さんがいらしてくださいました!

まず、参加児童が、この2日間で勉強した内容や感想を発表。続いて、新村さん、槇さんがお話してくださり、児童の質問にも対応いただきました。


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新村町長「ちょうど今日、ホソメコンブの出汁を使った最初の商品のサンプルが届いたところです。これから奥尻町では、ホソメコンブを町の新しい産業につなげられるよう頑張っていきます。皆さん、今回の講座で勉強した内容を、お父さんお母さんやお友達に伝えて、ホソメコンブの魅力をPRしてくださいね。」

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【学びのまとめ・発表】


昼食後は参加児童がおのおの、講師やスタッフのサポートのもと、2日間の学びをまとめました。

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そして、みんなの前で発表。
函館エリアからの参加児童は、6項目のうちの1つずつを担当し、学んだ内容について報告しました。奥尻町の参加児童は、2日間の感想について話しました。


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最年少の1年生2人も立派にお話しました!
高学年向けの学習内容でしたが、最初から最後までしっかりと参加してくれて素晴らしかったです。


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【お土産】

昨日の収穫体験後に天日干ししていたホソメコンブをお土産に!とっても良い香りで、その場でかじりだしてしまう児童も。ホソメコンブに夢中です。


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【記念撮影】

自然豊かな奥尻島で、体験を通じて学んだ2日間。様々な専門家による説明も充実しており、贅沢な学びの時間でした。

10月末、函館蔦屋書店2階ステージにて、参加児童による「奥尻島ホソメコンブ調査隊」報告会を予定しています。詳細は後日、当ブログでお知らせしますので、ぜひご来場ください!


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