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「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」開催レポート [2021年11月24日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は2021年11月21日(日)、1日講座「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」を開催しました。専門家による講義や板のり作り体験などを通じて、子どもたちが海について学び、海の未来を考えた1日をレポートします。

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本講座の参加者は、函館エリアの小学5・6年生18名。最初にアイスブレイクを兼ねてチーム対抗ゲームをしました。2分間、紙に「海の生き物の名前」を書きだし、一番たくさん書くことができたチームが優勝!というゲームです。

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優勝チームはなんと50以上の名前を書けました!

講師「陸の生き物は約100万種います。それでは、海の生き物は何万種いるか、みんな知っていますか?」

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講師「答えは、1000万種以上!思っていたよりも多くて、ビックリしたかな?
でも、改めて考えてみてください。海は広いです。地球の7割を占めています。そして、海は深いです。(図を示しつつ)陸の生物圏と海の生物圏を比較すると、こんなに海の世界のほうが広いです。また、海には、太陽の光が届く浅い場所、光が全く届かない深海、岩場、砂地など、多様な環境があります。それぞれの環境にあった生物がいるので、種類が多いんですね。」

実はあまり知らなかった、海のこと。このゲームで一気に、みんなの気持ちが海に向かいました。

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さて、いよいよ講義に入ります。

最初に、海藻活用研究会の布村さんから、海藻についてのお話を聞きました。

【布村さんから教えていただいたこと】

・海藻の種類(一口に「海藻」といってもいろんな種類がある!)
・日本人は古来から、海藻を料理や出汁をとるために使っている。さらに、衣服や建築にも活用してきた。
・近年、海藻の成分が注目されており、薬や化粧品にも活用されている。
・函館は昆布の生産量が日本一。津軽海峡は暖流と寒流がまじりあうため、海藻の種類が豊富。
・北海道の海には「青のり」という海藻が生えている。香りと彩りがよい高級食材だが、漁師はとっておらず、未利用である。

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つづいて、はこだて海の教室実行委員会 事務局の阪口が、未利用海藻「北海道産天然青のり」についてのお話をしました。

阪口「青のりはもともと、九州や四国の特産品でしたが、西日本では海水温上昇や海の貧栄養化によって不作です。一方で、函館近海には青のりが生えていながら、採取されていないというミスマッチな状態があります。」

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阪口は子どもたちに
「函館近海では、未利用海藻の成功事例がある。ガゴメコンブという昆布で、青のり同様、漁師さんが採取していなかったけれど、健康成分があることがわかり、300億円もの経済効果をうみだした。青のりも今後、活用されれば、函館エリアの新たな特産品になる可能性がある。」と語りかけました。

なお、青のりについてはこちらで詳しくご紹介しています。
→北海道産天然青のり特設ページ

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その後は、五感を使った青のり体験タイム。
子どもたちは粉末状にした青のりの香りや色を確認し、青のりを使った和菓子を味わいました。
「海の香りがする!」「緑色がきれい!」

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つづいて、子どもたちは「青のりを使った板のり作り」に挑戦!

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生の青のりを洗って刻み、枠に流し込みます。
板のり作りは江戸時代に発明された、当時、画期的な発明でした。

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慎重に枠を外すと、きれいな四角が完成!

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この後、天日干しにして仕上げるのですが、今回は時間の都合で完成品をプレゼント。
「家に帰って、ちぎって、みそ汁に入れてみてね」

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さて、ランチタイム。

ランチでも「青のり」を体感します。

函館国際ホテル総料理長 木村さんにお願いした、特製青のりランチボックスです!

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真いかの青のり炒め、青のり入り春巻き、王様しいたけの青のりあんかけなど、青のりの香りと色を生かした料理がずらり。あまりの豪華さに子どもたちは感激!

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食後には木村さんから、料理人が考える「未利用海藻の活用」についてお話を伺いました。

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おいしい料理に刺激された子どもたちからは次々と質問が。
木村料理長は「料理を通じて、みんなに喜んでもらいたいと思っている。青のりのような、まだ使われていない食材を生かすこともそのひとつです。」と語りました。

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さて、昼食後に取り組むのはポスター作り。
午前中に学んだことや、体験したことを生かして、青のりや海について発信するポスターを作ります。

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講師は、グラフィックデザイナーの岡田暁さん。

まずは、学びと体験を整理して、文章を書きました。

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その文章を短く、キャッチコピーにしてから、コピーを表現する「絵」を描きます。

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講師の先生方の指導を受けながら、一生懸命、作品作りに取り組みました。

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最後は、完成したポスターのプレゼンタイム。
一人ひとり、自分が伝えたかった内容や、工夫したポイントについて説明しました。

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作品の中からいくつかをご紹介します。

【ゆいかさん(小学校5年生)】
青のりが有名になったら青のりがいっぱいある函館も有名になるから、そうなったらいいなと思った。PRをもっとして気づかせる案もいいかも?アオノリでノリノリした未来をつくりだすかも!?
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【かずあきくん(小学校6年生)】
アオノリは、香りがよかった。すごく高級な食材ということがわかった。アオノリをみんなに知ってもらって、商品化され、食べてもらいたい。アオノリを大切にしたい。
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【みずほさん(小学校5年生)】
これからは、函館や北海道の人に限らず、たくさん青のりをとって食べてほしいです。
そして、マイクロプラスチックなど、海の中のごみをもっと減らして、海をきれいにもしたいです。青のりの森や林を海の中に作って、もっとかんきょう問題について取り組むといいと思います。
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【その他、子どもたちからはこんな感想が寄せられました】
◎もっと海のことをしらなくちゃと思いました。
◎地球温暖化と、海藻の関係は深く結びついていたことが分かった。
◎青のり作りでは、磯の香りがすごくして、海にいないのに海にいるようなかんじがしました。
◎青のりがもっと増えて、みんなもっと青のりを知ってもらいたいし、青のりの料理が、もっと増えてほしいと思いました。
◎九州・四国で青のりがとれなくなったり、北海道では漁師さんが青のりをとっていない。PRや体験をつみかさねてみんなにしらせることが大事。

ポスターや感想を通じて、みんながとても良く勉強してくれたことがわかりました。
お疲れさまでした!